専業トレーダーへの道は険しい

専業トレーダーへの道は険しい

 

FXを始めるきっかけは人それぞれ

 

FXは少ない資金から手軽に始められる投資として人気があります。

 

FXでは取引するためにFX取引会社の口座に証拠金(保証金)を預け
その証拠金を担保にして外国為替を売買することができる
という仕組みになっています。

 

レバレッジをかけることによって預けた証拠金以上の外国為替を売買できるので、
少ない元手でも大きな取引ができます。

 

会社員や主婦など自分の自由にできるお金は限られている人にとって
レバレッジによる資金効率の高さはかなり魅力的に映っているに違いありません。

 

 

こうした魅力的なFXを始めるきっかけは人により千差万別です。

 

私の場合は本屋に投資関係の本を探しに行った時に
たまたま目についたFXの入門本を手に取ったことがきっかけとなりました。

 

当時はまだFXは今ほど盛んではなく、
置いてある本屋も多くなかったので本当に偶然の出会いでしたね。

 

 

今思えば大した内容は書かれていなかったのですが、
レバレッジをかけられること、選定すべき銘柄が少ないことがフックして
FXトレードをスタートすることになりました。

 

私のようなパターンでFXを始めるようになった人は結構多いのではないでしょうか?

 

ちょっと大きな書店に行くとFX専用のコーナーが作られていますし、
最近ではFXに特化した雑誌も販売されています。

 

 

私のようにちょっと立ち読みして気になった人が
FXを始めるケースって珍しいことじゃないのかもしれませんね。

 

専業主婦の場合は、空き時間を有効に活用し、
お小遣いも稼いでみたいという層に人気があるようです。

 

ポイントサイトからアフィリエイトまで
パソコンを使って主婦が簡単にできるお小遣い稼ぎはいろいろありますが、
努力している割に手元に残るお金というのは少ないものです。

 

 

一部には驚異的なアクセス数で大金を稼いでいる
カリスマ級のアフィリエイター主婦なんて人もいますが、
ある程度の才能と人間的魅力がなければ簡単に人を集めることなんて夢のまた夢です。

 

以前紹介したマユ姫氏みたいになれれば億単位で稼げるのでしょうけどね。

 

 

アフィリエイトで稼ぐことが出来ず辞めてしまう人は数多くいますが、
その中でも投資に興味がある人は、
少ない資金で手軽に始められるFXに目を向けたりしています。

 

パソコンとインターネット環境があればすぐに始められるし、
ちょっとネットで検索すればトレードに関する情報がたくさん出てきますからね。

 

 

FXはギャンブルをやっている人にも人気があるようで、
パチプロだった人がFXトレーダーに転身したという話もよく耳にします。

 

パチンコはギャンブルではなく
期待値と仕事量によるシステムだと考えられる理性的なプレイヤーにとっては、
上がるか下がるかの丁半博打だけでは勝てないFXが
魅力的に映っているのかもしれません。

 

どちらにも共通しているのは資金管理の重要性なので
最初からそれがわかっているパチプロの方が相場では有利なのでしょう。

 

 

このようにFXを始める理由は人それぞれなのですが、
FXで儲けたいという気持ちは共通しています。

 

しかし、最初は高い志でスタートしても
FXで儲けている人は1割程度とも言われています。

 

FXを始めた多くの人が、
この1割の人の養分になるためにどんどんお金を貢いでいるわけですね。

 

 

 

専業トレーダーになるのには覚悟が必要

 

1割の勝ち組のFXトレーダーの中には
FXだけで生活する専業トレーダーになりたいと思っている人も多いようです。

 

専業トレーダーになると
FXトレードで得た収入だけを頼りに生活しなければならないので
かなりトレードに自信がないと難しい茨の道と言ってもいいでしょう。

 

 

専業主婦トレーダーの場合は
専業トレーダーにかなり近い存在と言えなくもありませんが、
FXの収入だけで生活しているわけではないので
トレードの際にかかってくるプレッシャーが違います。

 

会社員トレーダーはトレードに失敗しても他に収入源があるので、
無茶をしなければ生活に支障をきたすような事態は避けられるでしょう。

 

生活を保障してくれる後ろ盾がない状況でトレードする
専業トレーダーになるためにはかなりの覚悟が必要です。

 

 

相場の状況は絶えず変化しているので
自分のトレード手法に合致しない時は
トレードを見送るなどの冷静な判断も必要となってきます。

 

デイトレーダーの場合だと椅子に座って
ずっとパソコンのモニターを見続けなくてはならないのですが、
その間ずっと集中力を維持し続けていなければなりません。

 

 

こう考えるとよほど会社の仕事が嫌でたまらないとか
職場環境が劣悪などの理由がない限り、
専業トレーダーはあまりお勧めできるものではありませんね。

 

FXの才能が満ち溢れていてこうした状況を苦にすることなく、
稼ぎ続けていけるタフな精神を持っている人だけが
専業トレーダーを長く続けていける人なのではないかと思います。

 

 

 

リスクなしで稼ぐことの出来るシグナルプロバイダー

 

自己資金が少ないし、タフな精神を持ち合わせていないため
専業トレーダーは無理だ…という人には、リスクなしで稼ぐことの出来る
「シグナルプロバイダー」という道も残されています。

 

シグナルプロバイダーとはミラートレーダーやZuluTradeなどの
コピートレードシステムでシグナルを配信している
いわゆる「中の人」のことです。

 

 

シグナルプロバイダーがロングポジションを取った場合、
ほぼ同時にユーザーも同じポジションを取ります。

 

シグナルプロバイダーがそのポジションをクローズした場合、
ユーザーのポジションもクローズされます。

 

要はシグナルプロバイダーのトレードを
ユーザーが自動でコピーできるシステムというわけですね。

 

こうしたコピートレードではシグナルの配信時に
リアル口座で取引することは義務付けられていないので、
ノーリスクでトレードすることが出来ます。

 

 

自分の取引がユーザーにコピーされると
マージン(pipsバック)がもらえる歩合制なので、
初期費用も必要ないですし、
ユーザーが増えてくると莫大な収入を得ることができるようになります。

 

もちろんスタート直後は実績がないので
使用してくれるユーザーは殆どいないでしょう。

 

使用してくれるユーザーを獲得するためには
勝ち続けていくしかないのです。

 

 

リスクはありませんが実力勝負の世界なので、
トレードで勝てないトレーダーが
シグナルプロバイダーとして成功することはありません。

 

シビアな世界であることは
リアルマネーで勝負している専業トレーダーとまったく変わりないのです。

 

 

 

証券会社がトレーダーを募集している

 

厳密に言うとFX専業トレーダーとは違うのかもしれませんが、
証券会社の中にはトレードをメインの業務として
求人広告を出しているところがあります。

 

例えば「ゆたか証券」のサイトの採用情報をチェックしてみると
「中途ディーラー採用」というメニューがあります。

 

仕事の内容はディーリング業務全般で株式投資の経験者が対象となっています。

 

ディーリング経験者やデイトレーダーとして実績のある人を求めているようです。

 

 

ちょっと残念なのは正社員ではなく契約社員としての採用というところですが、
利益が上げられなかった場合には契約を継続しなければいいだけなので
会社側としては都合がいいのでしょうね。

 

 

給与体系は固定給&歩合給のハイブリッド方式なので
成績によって収入が変わってきます。

 

成績が悪いと歩合が付かないので固定給だけしかもらえませんが、
好成績をあげると歩合率が高くなるので一気に収入がアップします。

 

 

他にも証券会社からはカバーディーリングなどの求人も多いようですが、
こうした証券会社の求人広告なら個人的に興味のある人はも多いでしょうね。

 

私もディーリングルームでの仕事についてはどんな内容なのか非常に興味があります。

 

 

 

トレーダー募集と称して高いEAを売りつける商材屋には要注意

 

証券会社で働くことが出来ればたとえ正社員じゃないとしても、
FXを学ぶ上でプラスになる部分は大きそうです。

 

FXに興味があって今の生活に満足していない人などは
このような求人があったら問い合わせだけでもしておいた方がいいでしょう。

 

実際は採用への道は険しいはずですし、
職務内容もシビアなので誰にでも務まる仕事ではないでしょう。

 

 

とはいえ、FXに携わっている会社と接触を持つ機会はそう多くはないので、
経験値を上げるためにも積極的に動くことは悪くないと思います。

 

証券会社の求人はどちらかというとホワイトな部類に入ると思いますが、
注意をしなくてはいけないのは
こうした証券会社以外で「トレーダー募集」などの広告を出している業者です。

 

 

こうした業者の中にはトレーダー募集として広告を出しておきながら、
FXトレードのための商材を売りつけているような悪徳業者も存在します。

 

求人情報の検索エンジンであるIndeed(インディード)の検索窓に
「FX」と打ち込んで検索してみると、
現時点では920件の求人情報がヒットします。

 

金融システムエンジニア、ファンドマネージャー、
カバーディーラー
などお馴染みの職種が多数ヒットしてくるのですが、
その中にどう見ても怪しい求人が紛れ込んでいることがあります。

 

 

例えば「為替トレード FX 完全在宅ワーク」
というタイトルの求人情報があったのですが、
自宅にトレード用の機器を設置することで
在宅ワークができる新しい仕事の形態かなと思ってしまいましたが、
クリックして業務内容を見るとかなり怪しげな内容です。

 

私の予想なので断言することはできまんせんが
この求人はトレーダー募集を謳って
自動売買ツール(おそらくMT4のEA)の販売を行っているように思います。

 

 

勝率98%のEAを複利で回すことで
100万円スタートから3億円を超えると謳っている点を考慮すると
FX経験者を対象とした商材ではなく、
在宅ワークを探している素人を釣り上げようとしているのでしょう。

 

10年分のバックテストを提示することで
信用させて高い金で売りつける手口は一昔前までは通用したでしょうが、
最近ではこの手の謳い文句に釣られる人は相当減っているでしょう。

 

初期費用は200万円のところを今なら50万円と
かなり値引いてくれているようですが、
元値が高すぎるのでお買い得感はみじんも感じませんね。

 

 

 

専業トレーダーのメリット・デメリット

 

ここまで専業トレーダーのことに書いてきましたが、
夢を持って読んでいた人をガッカリさせてしまうような
ネガティブな内容の方が多くなってしまったかもしれません。

 

リアルに専業トレーダーで成功している人もいるので
ネガティブな面ばかりを強調したくはないのですが、
犠牲にしなければならないことも数多くあるので
専業トレーダーの良い面ばかりを見て
夢を抱き過ぎるのはよくないということが言いたいのです。

 

そういう方に限って早期退場…というケースが多いですからね。

 

専業トレーダーに限らず、
何かで生計を経てていこうというのであれば
それなりの覚悟が必要だということです。

 

 

一応、専業トレーダーになった時の
メリット・デメリットをまとめておきたいと思います。

 

 

■専業トレーダーのメリット
・トレードの実力があればいくらでも勝てることができる。
・通勤する必要がないので満員電車や渋滞とは無縁。
・パソコンとネット環境さえあればどこでもトレードできる。
・時間を自由に使える。
・人間関係に煩わされることがない。

 

■専業トレーダーのデメリット
・常に安定して勝てるわけではないので収入が安定しない。
・トレードの結果が収入に直結するのでプレッシャーを常に受け続けなければならない。
・運動不足になる。
・人との交流が少なくなる。
・社会的信用がない。

 

 

お金と自由に使える時間が手に入ることの他に、
職場の面倒な人間関係に悩まされなくて済む
というのが大きなメリットなのではないでしょうか。

 

人間付き合いが苦手な人にとっては勝てることさえできれば
専業トレーダーになるのは非常にメリットが大きいですね。

 

 

当ブログの読者様の中には専業トレーダーに
憧れているという方がいらっしゃるかと思いますが
本日取り上げたメリットとデメリットを比較して
メリットの方が大きいと感じたならば
専業トレーダーを目指すのも悪くない選択になるでしょう。

 

トレードしている時間以外の自由度の高さ
会社員をしていたら絶対に味わえない世界です。

 

一方、デメリットの方が高い比重を占めるような人は、
FX以外の収入源を確保したうえで
じっくりと腰を据えて相場に臨むことが良いかと思います。

 

 

引き続き、FXトレード研究会(FTK)で取り上げてほしい
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