40年の歴史を持つボリンジャーバンドの基礎と活用法

 

ボリンジャーバンドとは

 

ボリンジャーバンドとは、
1980年代にジョン・ボリンジャー氏によって考案されたテクニカル指標です。

 

ジョン・ボリンジャー氏は今もご健在で、世界各国で講演を行っています。

 

有名なテクニカル指標なので、どこの証券会社の取引ツールでも標準搭載されている、
オシレーター系のインジケーターですね。

 

 

 

ボリンジャーバンドは、統計学の標準偏差正規分布の考え方に基づいた指標です。

 

標準偏差とは、高校や大学受験でもよく取り上げられる偏差値と同じ考えのもので、
ある期間の価格が期間の平均値からどれくらい離れているかを求めたものです。

 

この標準偏差はσ(シグマ)と言いますが、

 

平均値±標準偏差を、「±1σ線」
平均値±標準偏差×2を、「±2σ線」
平均値±標準偏差×3を、「±3σ線」

 

として、

 

SMA(単純移動平均線)の上下に、その線(バンド)を表示します。

 

これにより、一定期間の価格データから相場のボラティリティを測ることができます。

 

一般的には、この一定期間は移動平均線の20本がデフォルト値とされています。

 

 

そして、この標準偏差を、統計学の正規分布に当てはめてると
価格が各σ内に収まる統計学的確率は、以下の通りになります。

 

±1σに収まる確率=68.26%
±2σに収まる確率=95.44%
±3σに収まる確率=99.73%

 

 

 

ボリンジャーバンドにみられる、3つの特徴的なバンドの形

 

ボリンジャーバンドでは、チャートの動きにより、3つの特徴的なバンドを形成します。

 

 

スクイーズ

 

言葉の意味としては、「搾る」「押しつぶす」という意味で、
チャートではバンドの上下幅が狭くなり相場が持ち合い状態になっている…

 

つまり、レンジ相場ということを表します。

 

 

この相場は、小休止もしくは次のトレンド形成に向けて
準備している場面と捉えることができます。

 

 

エクスパンション

 

エクスパンションとは「拡大」「誇張」という意味で、
価格が一方向へ力強く動き出し、ボラティリティが増すことで、
バンドが上下に大きく広がり
相場において強いトレンドを形成していることを意味します。

 

 

 

バンドが拡大しているエクスパンション状態のときは、
相場が強いトレンド状態だと捉えることができます。

 

ボリンジャーバンドは移動平均線の期間の値から示されていますので、
基本的にエキスパンションは、“スクイーズの後”に発生しやすくなります。

 

 

バンドウォーク

 

エクスパンションが形成された場面で、ボリンジャーバンドの
±2σのラインに沿ってチャートが動いていくことを、バンドウォークと言います。

 

 

バンドウォークの発生から時間が経過していくにつれ、
相場の反転の可能性が増していきます。

 

 

 

ボリンジャーバンドを、逆張り指標としての活用する方法

 

価格の大半が標準偏差からバンド内に収まるという性質から、
逆張りトレードの指標として広く使われているボリンジャーバンド。

 

 

 

標準偏差である±2σは、約95%の確率で、
バンド内に戻ってくるという特徴を利用した逆張り戦略です。

 

-2σを下限(サポートライン)、+2σを上限(レジスタンスライン)ととらえ、
逆張りトレードを行う方法です。

 

ボリンジャーバンドを指標としたトレードでは、この分析方法が最も多くみられます。

 

性質上エントリーチャンスは多いですが、
リスクリワードのバランスは比較的低くなってしまうのが難点です。

 

 

 

ボリンジャーバンドの順張り指標としての活用法

 

収縮して幅が狭くなったバンドが、横ばい状態を続けた後、
価格変動を伴ってバンド幅が拡大し、±2σのライン外で終値を付けた時等に、
ブレイクした方向へエントリーを行う方法も、
ボリンジャーバンドを使った有効的な戦略の1つです。

 

これは、ボラティリティ・ブレイクアウトと呼ばれる手法です。

 

 

小動きの中でエネルギーを溜めた相場が、
ボラティリティの高まりを伴ってバンドを突破した時に
トレンドが発生する可能性が高いという考えを利用するものです。

 

具体的には、スクイーズからエクスパンション、そしてバンド・ウォークを狙います。

 

この方法のエントリーチャンスは、逆張り指標と比較して少なくなりますが、
リスクリワードバランスは高くなり、それに伴い勝率が低くなりがちなのが難点です。

 

 

 

ボリンジャーバンドの正しい使い方は、トレンドフォローの順張り

 

価格の大半は標準偏差から算出されたバンド内に収まるとされ、
日本では逆張り指標として広く伝わっています。

 

そこには、日本人が特に「逆張りトレードを好む」という性質もあるのかと思います。

 

しかし、考案者者のボリンジャー氏自身は、その様な単純な利用法を否定し、
順張り指標であると明言しています。

 

“ボリンジャーバンドに触れたことがシグナルではない”

 

“バンドの外側に終値が位置していることは
トレンド発生もしくはトレンド継続とし、反転シグナルではない”

 

 

そして、順張りシグナルとして、
ボリンジャーバンドの中心線を上抜けで買い、下抜けで売り、という方法に対して、

 

『より重要なのは移動平均が示す相場の方向』

 

だとも発言しています。

 

 

ボリンジャーバンドは、あくまでも相場の相対的な高安を定義だけのものに過ぎず、
この指標を使って、トレードへどのように活用するかトレーダー自身が確立するべきだ
ということなのですね。

 

 

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