バイナリーオプションは本当に勝てるのか?

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わかりやすくシンプルなトレードが魅力のバイナリーオプション

 

為替金融商品の一種であるバイナリーオプションは、
判定時刻における価格が基準になる価格の上か下かを予測する
非常にシンプルでわかりやすいルールが魅力になっています。

 

バイナリーオプションの名前の由来である「バイナリー(binary)」には、
「2進法」という意味があります。

 

2進法と言えば数字の0と1という2個の数字を使って数を表現する方法ですが、
バイナリーオプションでは「上」「下」かの
2者択一という意味合いで使用されています。

 

価格の変動を予測するという点ではFXと似ていますが、
FXはポジションを建てた後に
トレーダー自身が決済するタイミングを決める必要があります。

 

 

例えばドル円100円で買った場合、110円に上昇したら利益確定
95円に下落したら損切りなどという戦略を考えてからエントリーをします。

 

途中でファンダメンタルズに大きな変化があったら、
利益確定115円まで引き上げるなど
相場の状況に柔軟に対応しながらトレードすることも可能です。

 

 

一方のバイナリーオプションでは一度購入してしまえば、後は判定時刻を待つだけです。

 

判定時刻が来れば自動的にその取引は終了し、
取引履歴にはトレード結果が表示されます。

 

途中で売却することも可能ですが、基本的には注文後はノータッチで取引が完結します。

 

 

 

2者択一のバイナリーオプションって丁半博打なの?

 

バイナリーオプションでは基準価格「上」になるのか
「下」になるのかを選択するだけなので、
「丁半博打」「ハイアンドローゲーム」に例えられることがあります。

 

2者択一で上か下かを選んで取引するだけなので、
確かにやっていることはほとんど丁半博打と変わらないといってもいいかもしれません。

 

しかし、バイナリーオプションを丁半博打にするかしないかは
トレーダーの考え方次第です。

 

 

もし、何も考えずに注文を出せば、その取引は丁半博打となんら変わりはありません。

 

しかし、相場を分析し戦略を立てた上で注文するとなると
それはもう立派なトレードだといってもいいでしょう。

 

いくら2者択一と言っても大切な資産を守るためには
丁半博打的なトレードは極力避けたいところですね。

 

 

 

バイナリーオプションの取引のルール

 

バイナリーオプションは簡単な操作で取引できるのが魅力なのですが、
実際にはどのようなルールで取引するのでしょうか。

 

 

平成25年7月18日に制定された
「個人向け店頭バイナリーオプション取引業務取扱規則に係るガイドライン」によると
基本的なルールは以下の通りとなっています。

 

バイナリーオプションには取引可能な時間が
2時間以上(最大12回/日)と決められています。

 

バイナリーオプション取扱会社による総取りは禁止されています。

 

権利行使価格は取引を開始する時には決められており、
 ラダーオプションのように複数設定することも可能になっています。

 

判定時刻の直前までポジションを解消することが出来ます。

 

FXと同様に2WAY方式で価格を提示します。

 

払い戻しされる金額、すなわちペイアウト額は一定に固定されています。
 変動するのはバイナリーオプションの購入価格になっており、
 価格変動やオプションの残り時間などを反映して変動しています。

 

取引開始時点で著しく高いペイアウト倍率となる
 権利行使価格を設定することは禁止されています。

 

 

一番のポイントは取引可能時間2時間以上という
時間制限が設けられているということでしょう。

 

この制限により短期間何度も取引することが出来なくなり、
ギャンブル性の低い健全な金融商品に近づいたと思います。

 

規制前は数分以内で満期を迎えるような射幸心をあおる商品も多くありましたが、
規制により1日最大12回までしか取引できなくなりました。

 

 

またレンジ外での親の総取りが禁止されたことで、
透明性が高くなるとともにトレーダーにとって売買戦略が立てやすくなりました。

 

危険性が高いと思われがちなバイナリーオプションですが、
規制後は安全性がかなり高くなってきているように感じます。

 

バイナリーオプションも金融商品である以上、
FXや株取引同様リスクがつきまとってきます。

 

資金管理トレード戦略を研究することで、
いかにリスクを減らしていくかが勝つためのポイントとなっていくことでしょう。

 

 

 

FXトレーダーはバイナリーオプションと相性がいい?

 

バイナリーオプションは為替相場を対象にしている関係上、
FXの知識がある方が有利にトレードをすることが出来ます。

 

FXでは損切りポイント利益確定ポイントを予測しながらトレードしますが、
この根拠の一つとなるテクニカル分析による価格予測
バイナリーオプションでも有効に働きます。

 

FXではトレンドを把握することが重要になってきますが、
バイナリーオプションでも同様です。

 

現在のトレンドは上昇トレンドなのか、下降トレンドなのか、
トレンドの発生していない状態なのかということを
常に確認しておくことは判定時刻での価格の予測に役立ちます。

 

 

同時にサポートレジスタンスの位置を把握しておけば、
判定時刻までのトレンドの継続性を判断する材料になります。

 

この他にもオシレーターによる買われ過ぎ、売られ過ぎなどをチェックし
総合的に判断することで、予測の確度はより高まっていきます。

 

これらの分析はFXトレーダーが最も得意とするところなので、
FXトレーダーとバイナリーオプションとの相性はかなり良いと言ってもいいでしょう。

 

 

 

どのくらいのトレーダーがバイナリーオプションで勝っているのか?

 

FXトレーダーにとって有利に取引をすすめていけるはずのバイナリーオプションですが、
実際はどのくらいのトレーダーが勝っているのでしょうか?

 

金融庁の指導により、バイナリーオプション取引取扱各社は、
毎月の顧客との取引実績
「個人向け店頭バイナリーオプション取引月次速報」
として情報開示しています。

 

集計の対象となっているのは次の8社です。

 

GMOクリック証券(株)、トレイダーズ証券(株)、IG証券(株)、
(株)FXプライムbyGMO、JFX(株)、ワイジェイFX(株)、
ヒロセ通商(株)、(株)FXトレード・フィナンシャル

 

この月次速報では、「顧客損益率」「損失顧客率」が記載されています。

 

この2つの数値はバイナリーオプションで
顧客が勝てているのかどうかを判断する重要な指標になると思います。

 

 

2つの数値は以下の式によって導き出されています。

 

顧客損益率=a/b×100(%)
a=会員が顧客に支払ったオプションプレミアム+会員に支払ったペイアウト額
b=会員が顧客から受け取ったオプションプレミアム+顧客から受け取ったペイアウト額

 

損失顧客率=a/b×100(%)
a=期間中の取引による損益合計がマイナスとなった顧客数
b=期間中に取引を行った顧客数

 

顧客損益率100%以上だと顧客の方が利益を出している状態、
100%以下だと取引取扱会社の方が利益を出している状態だと判断することが出来ます。

 

(顧客損益率)-100%=(業者の儲け)
言い換えた方がわかりやすいかもしれないですね。

 

 

 

一方の損失顧客率は損失を出してしまった顧客の割合です。

 

数字が多ければ多いほどバイナリーオプションは勝てるという証明になります。

 

 

それでは月次速報の最新のデータ
2016年1月のバイナリーオプションの数字を見てみましょう。

 

                  顧客損益率(%)  損失顧客率(%)
GMOクリック証券           99.1       77.1
トレイダーズ証券            96.5       74.7
IG証券                96.9       74.7
FXプライムby GMO          94.5       74.1
JFX                 101.2       55.7
ワイジェイFX             95.4       79.5
ヒロセ通商               90.6       76.9
FXトレード・フィナンシャル      94.1       78.8

 

 

JFXだけが極端に数値が違いますが、
他の業者は顧客損益率が90%台損失顧客率が70%台となっています。

 

ここで気になるのは損失顧客率が70%台かなり高いことです。

 

 

上か下かを選ぶだけの2者択一のトレードなので、
50%にかなり近い数字になるのではないかと予想していたのですが
大きく外してしまいました。

 

 

適当にポジションをとっても確率的に言えば半分近くは勝てるはずだし、
各トレーダーが独自の分析の上で取引していれば
損失顧客率50%を切っていてもおかしくないはずです。

 

顧客損失率がこれだけ高いということは、
やはりバイナリーオプションで勝つことは
難しいという結論に至るのではないでしょうか。

 

 

 

バイナリーオプションで勝つのはなぜ難しいのか?

 

残念なことに月次速報のデータを見る限り、
バイナリーオプションで勝つのは難しいと言えそうです。

 

先ほどバイナリーオプションを丁半博打に例えましたが、
丁半博打だとしたら勝率50%なので何も考えずにトレードした場合、
資金は減り増えもしません。

 

 

しかし、チケット制のバイナリーオプションの場合、
当たる確率が買値に反映されているため話は少し複雑になります。

 

業者も商売なので損をするわけにはいきません。

 

自分が損をしない範囲でチケット価格を提示していたとしてもおかしくありません。

 

 

顧客損益率90~100%の業者が多いことからも
その付近をターゲットにしているのかもしれませんね。

 

顧客損失率が100%を切っているということは、
勝率50%では負けてしまうということを意味しています。

 

勝つためには勝率を上げていく必要があるわけですね。

 

 

また一度でもバイナリーオプションの取引をしたことがある方なら
心当たりがあるかもしれませんが、
連敗すると負けを取り戻すために冷静さを失ってしまうことがあります。

 

FXでもスキャルピングなどの
短期売買を繰り返している時などに起きやすい症状なのですが、
バイナリーオプションでは取引ルールがシンプルなだけに
一度ヒートアップしてしまうとなかなか冷静な状態に戻るのは難しい傾向にあります。

 

 

また判定時間までの時間が短いためトレード戦略を練る時間が十分にありません。

 

どうしても雑なエントリーが増えてきてしまうので注意が必要です。

 

バイナリーオプションで勝つためには
短時間で相場を分析高勝率のトレードをするための
優れたスキル冷静さを併せ持っていることが必要になってきます。

 

 

長いスパンで考えた時に、バイナリーオプションで一定の収益を上げ続けることは
かなりハードルの高い挑戦だと認識しておくのが身のためだと思います。

 

 

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