トレンドを判断する5つの方法

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トレードにおけるトレンドとは

 

トレードをしていると「トレンド」という言葉をよく耳にします。

 

英語では”trend”と表記されますが、この単語を辞書で調べてみると、
一般的には傾向、動向、趨勢、方向、傾き、向き、流行(のスタイル)
などという意味があるようです。

 

トレードにおける「トレンド」も同様の意味合いを持っており
「相場の流れ」や「相場の傾向」のことを表す用語として使われています。

 

 

「トレンド」には「上昇トレンド」と「下降トレンド」の2種類があります。

 

「上昇トレンド」とは小刻みに上下動を繰り返しながら
上の方向に向かう相場の流れのことで、「下降トレンド」とは
逆に下の方向に向かう相場の流れのことを言います。

 

トレードで利益を上げるためには「安いところで買って高いところで売る」
あるいは「安いところで売って高いところで買う」という2つの方法があります。

 

「安い」、「高い」を判断するための材料の一つとして
トレンドを把握することは重要になってくるのです。

 

 

トレンドが発生したと思ってポジションを持ったのに、
すぐに反転してしまうなどという経験をしたことのある人もいるかもしれません。

 

トレンドに乗ることは実は非常に難しいことなのです。

 

しかし利大損小を狙うトレードを目指すのであれば、
トレンドを把握することが一番の近道になるのではないかと思います。

 

 

相場には「上昇」、「下降」、「もみあい」の3種類があるわけですが、
その大部分が「もみあい」である言われています。

 

この状況を考慮するといざトレンドが発生した時に
チャンスを逃さない体制は常に整えておきたいですね。

 

 

 

トレンドをチェックする方法

 

トレンドには上昇トレンドと下降トレンドの2種類しかないのですが、
どちらのトレンドかを判断するのは非常に難しい作業です。

 

チャートを眺めていれば上昇しているのか、
下降しているのかがなんとなくわかるのですが、
リアルマネーでトレードしていることを考えるともっと客観的な材料が欲しくなります。

 

 

ではトレンドを客観的に把握するための方法としてはどのようなものがあるのでしょうか?

 

以下によく使われていて比較的簡単に出来る5つの方法を並べてみました。

 

1. チャート上にトレンドラインを引き、その傾きからトレンドの方向を検証
2. 移動平均線を引き、価格と移動平均線の位置関係からトレンドの方向を検証
3. 移動平均線を引き、その傾きからトレンドの方向を検証
4. 短期線・長基線の2本の移動平均線の位置関係からトレンドの方向を検証
5. オシレーターの数値からトレンドの方向を検証

 

 

特に覚えておいてほしいのが1.のトレンドラインを引く方法ですが、
ラインをどう引くかは人によって若干変わってくるので
初心者にとっては一番悩ましい方法かもしれませんね。

 

 

 

トレンドラインの引き方

 

上昇トレンドでは安値が徐々に切りあがっていき、
下降トレンドは高値が徐々に切り下がっていきます。

 

トレンドのこのような性質を利用することで
簡単にトレンドラインを引くことが出来ます。

 

上昇トレンドの時は安値と安値を結ぶような
下値支持線(サポートライン)というラインを引いていきます。

 

下値支持線は価格をサポートする壁のような働きを持っています。

 

 

一方下降トレンドの時には高値と高値を結ぶような
上値抵抗線(レジスタンスライン)というラインを引いていきます。

 

上値抵抗線が抵抗となり、このライン以上は価格が上昇しないような壁となります。

 

MT4の場合だとツールバーにある「トレンドラインを作成」ボタンをクリックし、
チャート上でマウスの左ボタンをクリックしドラッグすることで
簡単にトレンドラインを引くことが出来ます。

 

 

20160412A

 

20160412B

 

 

 

移動平均線と価格の位置関係からトレンドを判断する

 

チャート上に移動平均線を一本引いて、
価格との位置関係からトレンドの状況を把握する方法です。

 

移動平均線より価格が上にあれば上昇トレンド
移動平均線より価格が下にあれば下降トレンドであると判断できます。

 

 

ツールバー上の「インディケータリスト」ボタンをクリックし
「MovingAverage」を選択します。

 

 

20160412C

 

 

移動平均線の期間は「パラメータ」で設定できます。

 

 

20160412D

 

 

下の画像のように移動平均線の下に価格がある場合は下降トレンドと判断できます。

 

 

20160412E

 

 

 

2本の移動平均線の位置関係からトレンドを判断する

 

短期線と長期線の2本の移動平均線の位置関係を利用してトレンドの判定を行う方法です。

 

短期線が長期線の上にある場合は上昇トレンド
短期線が長期線の下にある場合は下降トレンドであると判断できます。

 

トレンドの転換するポイントでは2本のラインはクロスするわけですが、
これがいわゆる「ゴールデンクロス」、「デッドクロス」と呼ばれているものです。

 

典型的な売買シグナルとして
テクニカル分析の入門書で紹介されていることが多いのですが、
騙しが多いという欠点があります。

 

 

 

移動平均線の傾きからトレンドを判断する

 

移動平均線は過去の価格の平均値を結んだラインであることを利用して
トレンドの方向を判定する方法です。

 

移動平均線の傾きがを向いていれば上昇トレンド
を向いていれば下降トレンドと判断することが出来ます。

 

移動平均線の傾きからトレンドの方向を判断するのは目視でも可能ですが、
インディケーターを使用したほうが効率的です。

 

 

以下のインディケーターは、現在のバーでの移動平均線と
1つ前のバーでの移動平均線を比較して傾きを表示しています。

 

MovingAverageSlope.ex4(インディケーターファイル)

 

iMA(NULL, PERIOD_CURRENT, MA_Period, 0, MODE_SMA, PRICE_CLOSE, 1) < iMA(NULL, PERIOD_CURRENT, MA_Period, 0, MODE_SMA, PRICE_CLOSE, 0)

 

 

この条件を満たしたときは上昇トレンドと判断し青い上向きの矢印を表示します。

 

iMA(NULL, PERIOD_CURRENT, MA_Period, 0, MODE_SMA, PRICE_CLOSE, 1) > iMA(NULL, PERIOD_CURRENT, MA_Period, 0, MODE_SMA, PRICE_CLOSE, 0)

 

 

逆に上のような条件を満たしたときは下降トレンドと判断し赤い下向きの矢印が表示されます。

 

 

20160412F

 

 

 

オシレーター系の指標の数値からトレンドを判断する

 

RSIやストキャスティクスなどのオシレーター系のインディケーター「買われ過ぎ」
「売られ過ぎ」という状況を数値化したもので
逆張りトレードには欠かせない存在になっています。

 

オシレーターとは発振器や振動子を意味しています。

 

オシレーター系のインディケーターはその名のとおり、
振り子のように一定の範囲を行ったり来たりするのが特徴です。

 

数値がに張り付いたときは売られ過ぎ
に張り付いたときは買われ過ぎを意味しています。

 

 

オシレーターが買われ過ぎのゾーンに入ったら売り
売られ過ぎのゾーンに入ったら買うという
逆張りトレードのために使われるのが一般的です。

 

しかし、この性質を逆手にとって
トレンド判定用のインディケーターとして使用することも可能です。

 

オシレーターの期間を通常よりも長くとることによって振り子の振幅が大きくなります。

 

この設定の時にオシレーターのラインが上に張り付いたら上昇トレンド
下に張り付いたら下降トレンドと判断します。

 

 

20160412G

 

 

大きなトレンドが発生するとオシレーターのラインは、
上の画像のように下や上に張り付くようになります。

 

 

 

過去データからトレンドを判断することの問題点

 

トレンドの把握は過去の価格傾向を分析し、
上昇しているか下降しているかを検証するだけなので作業自体はとても簡単です。

 

しかし、過去の価格データを利用している関係上、
検証期間の長さによっては問題が生じる可能性があります。

 

 

検証期間が短い場合にはトレンドの変化に対する反応は速いのですが、
騙しが多くなります。

 

「移動平均線の傾きが上を向いたので上昇トレンドだと思い
ロングでエントリーしたのにすぐに価格は下落してしまった」

などという話はよく聞きます。

 

 

また持ち合い相場の場合だと、連続して騙しにあってしまう可能性も高くなります。

 

よく「往復ビンタを喰らう」などと言われますが、
まさにその通りで精神的ダメージも大きくなります。

 

 

逆に検証期間を長くし過ぎるとトレンドの変化に追従するのが遅くなってしまいます。

 

せっかく大きなトレンドが発生しても乗り遅れた状態でのエントリーになるので
大きな利益を取ることは難しくなってしまいます。

 

ちょうどいい検証期間を見つけるのは簡単なことではありません。

 

自分のトレードスタイルを考慮しながら探っていくことが必要になるでしょう。

 

 

 

トレンドが発生したら押しや戻りを狙おう

 

トレンドが発生したらすぐに飛び乗ってしまうと
「高値買い」、「安値売り」の危険性があります。

 

「高値買い」、「安値売り」はどちらもストップロスの位置
深くなりがちなので負けた時の損失も大きくなります。

 

トレンドが発生してもすぐに飛び乗らずに
引きつけてからエントリーするのも一つの方法です。

 

オシレーターと組み合わせたり、
移動平均線やトレンドラインへのタッチを利用したりと方法は様々ですが、
押しや戻りを狙うことにはいくつかのメリットがあるのでぜひ活用してみてください。

 

 

一番大きなメリットはストップロスの位置を深くとらなくてもいいことです。

 

例えばトレンドライン付近まで引きつければ
ストップロスはトレンドラインの反対側の少し離れた場所におけばOKです。

 

 

また引きつけることで獲得できる値幅も大きくなります。

 

浅いストップロスとの相乗効果によって損小利大のトレードを狙えるわけですね。

 

 

デメリットとしては相場のモメンタムが強い時には
押しや戻りがない時があるという点です。

 

この場合はエントリーするチャンスを失うことになります。

 

 

こうした勢いのある動きの相場ではブレイクアウトなどの手法の独壇場なので
潔くあきらめて次のチャンスを待つくらいの割切りが必要になります。

 

相場にはトレンドのないもみあいの状態の方が多いのですが、
そのなかでいかにトレンドを掴むことが出来るかが
FXで勝利するためのポイントになるのではないでしょうか。

 

 

引き続き、FXトレード研究会(FTK)で取り上げてほしい
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