日本時間の夜が面白い!!外国為替市場は兼業トレーダー向き

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兼業トレーダーよりも専業トレーダーの方が有利?

 

FX(外国為替証拠金取引)を生活の生業としている人を専業トレーダーといいます。

 

専業トレーダーは一日のうちの好きな時間を
トレードに使えるのが一番の強みといえます。

 

経済指標発表時の動きの激しい時間帯だけを狙ったり、
日本時間早朝の方向感のない時間帯に
オシレーターを使った逆張りトレードをしたりと
自分の得意なストラテジーでトレードすることが出来ます。

 

 

一方、自分の仕事(本業)をしながら空いた時間でトレードする人を
兼業トレーダーといいます。

 

兼業トレーダーは本業の時間にはトレードをすることが出来ません。

 

相場が活発に動いていたとしても
仕事をほったらかしてトレードに勤しむことなどなかなか出来ることではありません。

 

 

会社員やOLの場合、夕方から夜中の時間帯
トレードの中心になることが多いのではないでしょうか。

 

非常に限られた時間帯なので専業トレーダーに比べると
機会損失の面で不利になることも多そうなのですが、
あながちそうとも言い切れない部分があります。

 

専業トレーダーといっても、一日中パソコンの前に張り付いて
チャートを見ている人はそう多くはありません

 

動きの少ない時間帯は勝負しないという人もいるでしょうし、
逆にまったりとした動きの方が好きだという人もいます。

 

何より一日中チャートを見てトレードする集中力を年間通して維持するのは
体力的にも精神的にも大変厳しい作業になります。

 

トレード時間の長さよりも、トレードすべき時間帯
いかに効率良くトレードするかが大切になってくるわけですね。

 

そう考えてみると専業トレーダーと兼業トレーダーとの条件の差は
それほど大きくないと言えるのではないでしょうか。

 

 

 

外国為替市場は24時間眠ることのないマーケット

 

我々が勝負を挑んでいる外国為替市場は24時間眠ることなく動いている市場です。

 

早朝にニュージーランドのウェリントン市場からスタートした外国為替市場は、
シドニー、東京、香港、シンガポール、バーレーン、フランクフルト、
ロンドン
を経由してニューヨーク市場で地球を一周します。

 

これが土日を除いたすべての日で繰り返されていくのです。

 

 

一般的に東京市場とかニューヨーク市場とか呼ばれていますが、
その時間帯にトレードが活発に行われている市場のことを指しているだけで、
明確な時間の区切りがあるわけではありません。

 

各市場がオーバーラップしながら
移行していく感じをイメージしていただけるとわかりやすいかもしれませんね。

 

 

 

各市場の特徴

 

各市場は時間帯によってバトンタッチしていくわけですが、
それぞれの市場では動き方に特徴があります。

 

この特徴はトレードするうえで非常に役に立つので覚えておいたほうがいいと思います。

 

 

①ウェリントン市場(ニュージーランド)

 

ウェリントン市場は世界でもっとも早くオープンするマーケットです。

 

ニューヨーク市場がクローズする前にオープンしているため、
ニューヨーク市場の流れを受け継ぐ形でスタートします。

 

ただし、週末に重大ニュースの発表や要人発言があった場合に
一番早く反応する市場なので月曜日の早朝の動きは注目されています。

 

この時間帯は市場参加者が少なく流動性も低いので
ちょっとしたきっかけで荒れることがあるので注意してトレードする必要があります。

 

※5時から14時(日本時間)

 

 

②シドニー市場(オーストラリア)

 

ウェリントン市場がオープンして2時間後にはシドニー市場がオープンします。

 

ウェリントン市場の流れのまま
大きく動かない穏やかな相場になることが多いのが特徴です。

 

ウェリントン市場と同様にシドニー市場も流動性が低いので
荒れている場合は要注意です。

 

※7時から16時(日本時間)

 

 

③東京市場(日本)

 

ウェリントン、シドニー市場は両方とも参加者が少ないため
実質的な一日のスタートは東京市場になると言ってもいいでしょう。

 

とはいうものの重要指標の発表や重大ニュースがない限り、
トレンドが発生するような動きをすることはさほど多くはありません。

 

ボックス相場になることも多く比較的穏やかな相場であると言えます。

 

ゴトー日(5,10,15,20,25,30日)には仲値に向け
ドル買い傾向が強くなるという特徴を持っています。

 

※9時から17時(日本時間)

 

 

④ロンドン市場

 

東京市場を中心としたアジア時間が終わると
ヨーロッパ勢が参加してきて相場が活発に動き始めます。

 

中心となるのはロンドン市場ユーロ、ポンド、スイスフランなどの
欧州通貨の取引が盛んにおこなわれるようになります。

 

イギリスや欧州の指標が発表されると相場は勢いを増していきます。

 

アジア時間に形成されたボックスがブレイクされ
一方向に大きく動くこともあるので注意が必要な時間帯です。

 

逆に言うと大きなチャンスになることも多いので、
デイトレーダーが積極的に参加してくる時間帯でもあります。

 

※17時から2時(日本時間)

 

 

⑤ニューヨーク市場

 

ロンドン市場から遅れること4時間後にはニューヨーク市場がオープンします。

 

二つの大きな市場が重なる時間帯なので市場参加者さらに増え、
取引はますます活発になっていきます。

 

21時を過ぎ米国の経済指標が発表されるとドル中心の大きな動きになっていきます。

 

その後はダウやロンドンフィックスで大きな動きがなければ
次第に手仕舞い相場へと変っていきます。

 

※21時から6時(日本時間)

 

 

こうして24時間かけて地球を一周した外国為替市場は
再びウェリントン市場から一日をスタートさせることになります。

 

 

 

為替市場の各国の一日の取引高を比べてみる

 

国際決済銀行(BIS)は、中央銀行の協力のも元に3年ごと
外国為替の取引額の統計を公表しており最新の統計は2013年4月のものです。

 

Triennial Central Bank Survey of foreign exchange and derivatives market activity in 2013(http://www.bis.org/publ/rpfx13.htm)

 

 

20160506B

 

 

上の表から外国為替取引額の国別ベスト10を抽出すると以下のような結果になります。

 

国別の1日当たり外国為替取引額(2013年)

 

1位:イギリス 2,726 40.9%
2位:アメリカ 1,263 18.9%
3位:シンガポール 382 5.7%
4位:日本 374 5.6%
5位:香港 275 4.1%
6位:スイス 216 3.2%
7位:フランス 190 2.8%
8位:オーストラリア 180 2.7%
9位:オランダ 112 1.7%
10位:ドイツ 111 1.7%

 

(単位:10億ドル)

 

 

もっとも取引高の大きいのはロンドン市場、次いでニューヨーク市場が続いています。

 

ロンドン市場とニューヨーク市場が重なっている時間帯の取引はかなり厚そうです。

 

 

 

外国為替市場は日本の夜に注目したい

 

ロンドン市場とニューヨーク市場が重なる時間帯といえば、
日本では夕食を食べ終えちょうどお風呂から上がってくる頃ではないでしょうか。

 

この時間帯からであれば兼業トレーダーでもトレードに集中できる時間帯だと思います。

 

 

相場が活発に動く稼ぎ時に自由な時間が生まれるのは日本人の特権と言えます。

 

もしかしたら世界中の兼業トレーダーが羨ましがっているかもしれません。

 

 

時間で言えば22時から2時ころまでがよく動く時間帯なので
このうちの2時間程度をトレードに割くだけで十分な利幅を狙うことが出来ます。

 

基本的にはアメリカの経済指標の結果
相場に与える影響が大きいと言えるのでこの時間帯は外すことが出来ません。

 

 

アメリカの経済指標は
日本時間で22時30分(夏時間は21時30分)に発表されることが多いようです。

 

まさに会社員の方がトレードするのに
ピッタリの時間帯だと言えるのではないでしょうか。

 

 

米雇用統計のようなインパクトの強い経済指標だと1時間で数百pips動くこともあります。

 

さすがに雇用統計の発表直後は動きが激しすぎるので初心者の方にはお勧めできません。

 

 

値動きが落ち着いてから押しや戻りを拾うトレードは有効なので
練習してみる価値はあるでしょう。

 

スプレッドの変動が激しい間は傍観しておき、
スプレッドが通常状態にまで戻ったらトレードに参加する
くらいの慎重さは必要になってくるでしょう。

 

 

Forex Factoryというサイトでは経済指標カレンダーが公開されています。

 

このカレンダーは優れもので「予測値」、「前回値」、
「過去の予測値と公表値のグラフ」
を表示することが出来ます。

 

Forex Factory (http://www.forexfactory.com/calendar.php)

 

 

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またMT4にも経済指標のカレンダーを表示できるインディケーターが存在しているので
MT4ユーザーはうまく取り入れていきたいところです。

 

 

 

世界時計で海外の時間をチェックする

 

外国為替を取引するうえで各市場の時間を把握しておくことは非常に重要です。

 

各国の時間を知るのには世界時計が便利です。

 

 

①JAL国際線 – 世界時計・カレンダー

 

カスタマイズ可能な世界時計です。
自分の好きな都市を追加すれば瞬時に時間を確認することが出来ます。

 

もちろんサマータイムに対応しているので調整は不要です。

 

便利な機能として活用して欲しいのはカレンダー上に表示される「祝日情報」です。
赤く表示された祝日に上にカーソルを合わせると祝日の名称が表示されます。

 

祝日による休場により相場の動きが通常と変わってしまうこともあるので
常にチェックしておくことをお勧めします。

 

JAL国際線 – 世界時計・カレンダー(https://www.jal.co.jp/worldclock/)

 

 

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②WORLD TIME ZONE MAP

 

協定世界時(UTC)によるタイムゾーンを世界地図上に表示しているので
一目でその国のタイムゾーンがわかります。

 

MT4で時間縛りのあるEAを使用する時に便利です。

 

World Time Zone Map(http://www.worldtimezone.com/)

 

 

 

24時間トレード出来るメリットを活かそう

 

世界中を24時間で一周する外国為替マーケットは他の金融商品に比べると
トレードの自由度が格段に高くなっています。

 

昼間働いている人は夜の値動きが活発な時間帯に取引することが出来ます。

 

夜勤が多い人なら日本時間の仲値までの時間帯
ロンドンがオープンした直後の時間帯を狙うことが出来るでしょう。

 

24時間動き続けている外国為替市場では誰もがチャンスをつかむ可能性があります。

 

これもFXの魅力の一つですね。

 

 

本日取り上げたテーマは、一見当たり前の話をしているようですが
以外と重要な話だと思いますので是非参考にしてみてください。

 

 

引き続き、FXトレード研究会(FTK)で取り上げてほしい
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