国民投票の結果イギリスが欧州連合(EU)離脱

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国民投票で欧州連合(EU)離脱派が多数を占める

 

ここ最近の為替市場での注目されていたのが、
イギリスの欧州連合離脱是非を問う国民投票です。

 

拡大の一途をたどっていた欧州連合(EU)ですが、
加盟国の思惑通りの施策がとれていたとは言い難く、
最近では各国から不満の声が出ていたのも事実です。

 

 

しかし、そうは言っても経済的メリットを考えると
離脱するという選択をするのはなかなか勇気が必要なことですよね。

 

移民問題でのEUの施策に不満が溜まっていたイギリスが、
ついにEU離脱の是非を問う国民投票を実施したのです。

 

 

事前の予測でも離脱派と残留派がほぼ5分5分と拮抗していたため、
相場の動きはリスクオフの傾向が強くなっていました。

 

 

そんな中、ユーガブによる世論調査で
EU残留支持52%、離脱48%という情報が流れ、
相場には残留派有利という雰囲気が漂い始めていました。

 

そして日本時間の6月24日、ついに国民投票の開票結果が出ました。

 

「離脱」

 

事前の情報を見ていただけに、一瞬目を疑ってしまいましたが、
僅差で離脱派が勝利したのです。

 

 

この一瞬の出来事で、為替相場は大騒ぎです。

 

ポンドを売って円を買う動きが強まり、ポンド円は大暴落します。

 

 

信じられないと思いますが、下の画像は1分足チャートです。

 

2分で10円も下落しておりロングポジションを持っている人の中には、
ストップロスにかかった人も多かったのではないでしょうか。

 

 

20160624A

 

 

当然リスクオフの流れから円が買われ、ドル円は一時98円台まで下落、
1日の値幅は7円以上と大きく乱高下しました。

 

円高を受けて株も大暴落、日経平均は前日の終値より
1300円も下落し1万5千円を割り込み、
日経平均先物では売買を一時停止する
サーキットブレーカーが発動するというまさに異常事態に陥りました。

 

 

 

EU離脱への今後の手続き

 

開票した結果、離脱派が過半数だったわけですが、
イギリスがすぐにEUから離脱出来るかというとそうでもないようです。

 

2009年に設けられた新協定により、加盟国が欧州連合(EU)から、
一方的に離脱をすることができるようになりました。

 

 

EU基本条約の第50条がこれに該当し、
「加盟国は自国の憲法上の要件に従い連合からの脱退を決定できる」とあります。

 

 

この場合、離脱する国すなわちイギリスは、EUと2年間にわたって交渉を行い、
EUとの新たな関わり方を決定する必要があります。

 

 

EU離脱の手続きはイギリスが欧州理事会
脱退の意思を通知することからスタートします。

 

イギリスとEUの間には数多くの協定が締結されており、
最初にこの縛りを解く作業からスタートさせなければなりません。

 

その膨大な実務の量を考えただけで英国政府と
EUの役人さんたちがうんざりしている様子が目に浮かびます。

 

 

経済、金融、治安、社会、環境、文化などかなりの広範囲に及ぶので、
離脱の手続きだけでも2年間で十分なのかちょっと心配になってしまいますね。

 

 

もし、離脱後も特定の分野でEUとの関係性を持ち続けたい場合は、
新たにEUと新協定を締結する必要が生じてきます。

 

もちろんイギリスがEUから第3国扱いを受けても構わないのであれば、
結ばなくてもいいわけですが、人、モノ、カネの流れを保つためにも
第3国という立場はデメリットが多すぎます。

 

 

スイスや、ノルウェーのように欧州経済領域(EEA)に加入するという選択肢もあるので
自国にメリットがあるような協定を模索してくることと思います。

 

 

欧州経済領域(EEA)に加入することで
EUにおける人やモノなどの移動の自由度は得られるのですが、
EUの政策や法律に縛られることになります。

 

 

第3国だと商取引にかかってくる関税の復活、最悪の場合は
離脱によるペナルティとして高い関税をかけられるなどの可能性もあるので、
経済の分野での協定の締結は不可欠な要素になるでしょう。

 

とはいうもののEUに縛られたくないという国民感情もある中で
難しい決断を迫られるのは間違いなさそうです。

 

 

 

ポンド円の乱高下の中、EAはどうだった?

 

EU離脱が半数を占めたことが報道された時のポンド円の動きはとても激しいものでした。

 

ポンド円はよく殺人通貨などと物騒な呼び方をされていますが、
リアルタイムでチャートを見ているとその凶暴さに震え上がると思います。

 

 

MT4で自動売買をしている多くの方は、
ボラティリティの大きいポンド円をポートフォリオに組み込んでいると思います。

 

ご多聞にもれず私もポンド円のEAを稼働させているので、
ストップロスに連続して引っかかっているのではないかと心配になりました。

 

こんな時は「EAを止めておけよ」って話なのですが…。

 

 

私の利用しているEAは、損小利大タイプのEAでストップロスが小さく、
テイクプロフィットが大きいのが特徴です。

 

小さな負けは容認して、大きな勝ちで取り戻してやろうという戦略です。

 

 

しかし、1分間で数100pipsも動いてしまうような乱高下は、
ストップロスの浅いEAにとっては荷が重すぎます。

 

エントリー→ストップロス→エントリー→ストップロス
何度も繰り返しているのではないかと、
ビクビクしながらパソコンの画面をのぞいて見ると、なんとノーエントリーでした。

 

思わず「あー、助かった」と胸をなでおろしたのですが、
どうしてノーエントリーだったのでしょうか。

 

 

インディケーターをチャートに表示して確認してみると、
エントリー要件はすべて満たしています。

 

通常なら確実にエントリーしているはずなのですが、一度もエントリーしていない。
これはEA以外に問題があるのかもしれない。

 

思い当たる節があったので、
ティックチャートを見てみると大変なことになっていました。

 

 

20160624B

 

 

ポンド円のスプレッドは通常3~4pips程度のはずなのですが、
アスクとビッドの差を見ると20~30pipsという
とてつもない数値を行ったり来たりしています。

 

そうです、EAがエントリー出来なかった原因は、スプレッドが拡がりすぎて
スプレッドフィルターに引っかかってしまったからだったんですね。

 

 

スプレッドにシビアなスキャルピングEAの場合だと、
スプレッドフィルターは生命線といってもいいような存在なのですが、
まさかスイングトレードのEAがスプレッドフィルターに救われるとは…。

 

 

中長期を意識した自作EAの場合、つい軽んじてしまいがちになりますが、
荒れ相場を避けるという意味でもスプレッドフィルターは役に立ちそうですね。

 

 

市販EAのフォワードテストを公開しているサイトを見ると、
EU離脱の影響を受けてドローダウンしたEA、
乱高下の動きをうまく捉えたEA、
ノートレードだったEAの3通りのパターンに分けられそうです。

 

 

事前にポジションを持っていて乱高下に巻き込まれストップロスにかかってしまったり、
新規にポジションを建ててはストップロスにかかってしまうという
間抜けなことを繰り返したりしているEAもありました。

 

事前に持っていたポジションはしょうがないにしても、
あの乱高下の中新規ポジションを構築しようとするEAは信用しない方がいいでしょうね。

 

 

たとえ今回の値動きで勝っていたEAだとしても、
ロクなEAじゃないことは間違いありません。

 

スプレッドがあれだけ開いている中でエントリーするということは、
スプレッドフィルターが装着されていないことを公言しているのと同じですからね。

 

 

ただ一時的にスプレッドが狭くなった時にエントリーしてしまった場合も考えられるので
一概には言えませんが、購入前にパラメーターをチェックしてみることをお勧めします。

 

SNSをチェックしてみても、EAで大きな損失を出した人はあまりいないようなので、
EAを止めていたり、スプレッドフィルターに救われたりした人が多かったのでしょうね。

 

 

 

今回の乱高下でEAについて再認識したこと

 

EU離脱の発表があった直後の東京市場での反応は、円買いポンド売りでした。

 

なかなかのボラティリティで今チャートを振り返ってみても
スリリングな展開をしています。

 

 

過去チャートを見ても凄さはわかるのですが、
リアルタイムでのティックチャートの動きはかなりエグかったので、
とても成り行き注文なんかを入れる気にはなれませんでした。

 

さすがにあれだけ値が飛んでいるの状況をリアルタイムで見るのは
そう経験できることではないので、大変勉強になりました。

 

 

MT4のヒストリカルでは1分足データが最小なので、
MT4が疑似的に作り出したティックデータを使用してバックテストを行っています。

 

いかに優秀なMT4といえども、
さすがに今回のような動きを再現したティックデータを作り出すことは不可能でしょう。

 

 

ティックデータに依存するEAのバックテスト精度って
自分が考えている以上に低いのかもしれません。

 

そう考えるとバーの始めにしかエントリーしないEAの方が、
再現性の高さやバックテストのスピードの面から考えても魅力的に感じますね。

 

もちろんEA内部のインディケーター類の計算にも
確定足を使用しないと意味がないのですが…。

 

 

またMT4でバックテストする際には、
スプレッドの値が固定されているというのも
バックテスト結果に影響を与えているはずです。

 

バックテストだとトレードしているはずなのに、
フォワードテストではスプレッドフィルターにかかって
ノートレードになってしまうというケースはかなり多いのではないでしょうか。

 

 

そう考えるとバックテストはあくまでバックテストであって、
一定期間フォワードで走らせて動きをチェックすることが大切なのだなと
改めて感じました。

 

今回の乱高下を分析することで、
今後のEA作りのヒントになりそうなことがいろいろと見つかりそうです。

 

 

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