FXで重要なリスクマネジメントにはポジションサイジングが有効

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リスクマネジメントって何?

 

FXトレードにおいてテクニカル分析
ファンダメンタルズ分析などの取引手法は非常に大切です。

 

しかし、これらの手法に目を向ける前に注目して欲しいのは、
トレーダーにとって最も重要な課題の一つであるリスクマネジメントについてです。

 

 

なぜ、リスクマネジメントは重要なのでしょうか?

 

 

私たちはトレードによって、収益をあげることが出来ますが
同時に損失を被る可能性もあります。

 

収益は大歓迎なのですが、損失は出来るだけ避けたいのがトレーダーの心理です。

 

 

しかし、ポジションを持ってから相場がどう動くかは誰にもわかりません。

 

ポジションを持つということは
証拠金を失うというリスクも同時に持ってしまうということになります。

 

 

残念なことに、リスク管理を重要視していないトレーダーも少なくないようで、
大暴落、大暴騰により資金をすべて失ってしまったという話はよく耳にします。

 

私自身も過去に数回口座残高をゼロにした経験がありますが、
当時を思い出すと原因はリスク管理をおろそかにしていたこと以外に考えられません。

 

 

FXトレードを始めたばかりの時は、
目の前のトレードに勝つことだけを考えてエントリーしがちです。

 

負けると負けを取り戻そうという気持ちが生じ焦ってしまい、
次第に冷静な状態でトレードすることが出来なくなってしまいます。

 

負けを取り戻すためにトレードサイズを大きくしていくうちに、
いつの間にか口座残高がゼロになっているというパターンを繰り返しました。

 

もはやトレードではなくて丁半ばくちギャンブルと言った方がいい状態です。

 

ギャンブルは中毒性があるので、
よほどの自制心がないと止めることは難しくなってきます。

 

 

リスクマネジメントは、このようなギャンブル癖を治すための
最後の砦と言ってもいいのかもしれません。

 

リスクマネジメントをきちんとしていれば必ず勝てるとというわけではありませんが、
資産を守るためには非常に有益な方法であることは間違いありません。

 

長期的な視点でリターンを望むのならば
リスクマネジメントはあなたの心強い味方になることでしょう。

 

 

 

ドローダウンと最大ドローダウンについて

 

土日にその週のトレードを振り返った時に、
収益曲線が右肩下がりだったら気分まで下がってしまいますよね。

 

 

一方収益曲線が右肩上がりだった場合はどうでしょう?

 

たった一本の曲線で描かれるグラフですが、
このグラフの描くカーブは週末のトレーダーの気分を大きく左右する力があるようです。

 

 

ここであるEAのバックテスト結果を見てみましょう。

 

 

20160628A

 

 

このEAの収益曲線は直線ではなくでこぼこした曲線を描いているのがわかると思います。

 

同じ利益をずっと続けていれば直線になるのですが、
利益がプラスになったりマイナスになったりするので、
その結果でこぼこなグラフが描画されるというわけです。

 

このへこんだ部分がドローダウンになります。

 

 

ドローダウンしているポイントが何か所かありますが、
なかでもひときわ大きくへこんでいる箇所で
最大ドローダウンが発生したということになります。

 

そしてへこみが深ければ深いほど深刻なドローダウンと考えられます。

 

 

システムを考える時に重要視したいのは、この最大ドローダウンの数値です。

 

最大ドローダウンは、資産からの下落幅がもっとも大きかった時の下落幅です。

 

 

最大ドローダウンは過去のトレードで最大の下落幅ですが、
今後のトレードにおいても
同程度のドローダウンの可能性があると考えた方が良さそうです。

 

そして同程度のドローダウンがいつ来るのかは、誰にも予測することは出来ません。

 

 

口座を開設し最初のポジションを持ったその瞬間が、
まさに最大ドローダウン更新のスタート地点となる可能性だってあるのです。

 

そう考えると最大ドローダウンがいきなりやってきても、
持ちこたえることが出来る資金量、ポジションサイズ
トレードに臨むことが重要であることがわかると思います。

 

 

最大ドローダウンは更新する可能性が高いので、
2倍、3倍程度のドローダウンを見込んでおいた方が安全かもしれません。

 

また、一つの取引口座で複数のシステムを利用している場合は、
それぞれのシステムのドローダウンを合算して考える必要があるかもしれません。

 

特に似たようなロジックを複数使用している場合は、
同時期にドローダウンが発生する可能性が高いので注意が必要になります。

 

 

 

1回のトレードでどの程度のリスクを取るべきか

 

リスクマネジメントと一口にいっていますが、
どの程度のリスクまでが許容されるのでしょうか?

 

映画によくある賭場のシーンだったら、
主人公が全財産かけて大逆転なんてこともあるかもしれません。

 

しかし、トレードを長く続けたいのだったら
着実なアプローチで臨んだ方がいいのは言うまでもありません。

 

 

以下の表は1万ドルを元手に2%、5%、10%のリスクでトレードし、
負け続けた時の総資産の推移です。

 

 

リスク2% リスク5% リスク10%
回数 総資産 損失 回数 総資産 損失 回数 総資産 損失
1 10000 200 1 10000 500 1 10000 1000
2 9800 196 2 9500 475 2 9000 900
3 9604 192 3 9025 451 3 8100 810
4 9412 188 4 8574 429 4 7290 729
5 9224 184 5 8145 407 5 6561 656
6 9039 181 6 7738 387 6 5905 590
7 8858 177 7 7351 368 7 5314 531
8 8681 174 8 6983 349 8 4783 478
9 8508 170 9 6634 332 9 4305 430
10 8337 167 10 6302 315 10 3874 387
11 8171 163 11 5987 299 11 3487 349
12 8007 160 12 5688 284 12 3138 314
13 7847 157 13 5404 270 13 2824 282
14 7690 154 14 5133 257 14 2542 254
15 7536 151 15 4877 244 15 2288 229
16 7386 148 16 4633 232 16 2059 206
17 7238 145 17 4401 220 17 1853 185
18 7093 142 18 4181 209 18 1668 167
19 6951 139 19 3972 199 19 1501 150
20 6812 136 20 3774 189 20 1351 135

 

 

まあ、20連敗はなかなかないとしても、10連敗する可能性は十分にありそうです。

 

その場合の総資産は、リスク2%で8337ドル、5%で6302ドル、
10%で3874ドル
になります。

 

 

トレード手法によってどのリスクを選ぶかは変わってくるとは思いますが、
精神的に余裕をもってトレードできるのはリスク2%の場合だと思います。

 

10%のリスクの場合は初期総資産の半分以上
実に61%も失ってしまうわけですが、
リスク2%の場合はわずか17%の損失に留まります。

 

この違いは大きいですね。

 

 

ポジションサイズの計算をトレードする度に計算するのは非常に面倒です。

 

そんな時は、ポジションサイズを計算してくれる
便利なサイトがあるのでどんどん利用しましょう。

 

 

例えばEarnForex はPosition Size Calculatorというツールを使用すれば
簡単にポジションサイズを知ることが出来ます。

 

 

 

Account Currency:口座の通貨、円口座なら「JPY」を選択。
Account size:口座残高を入力します。
Risk Ratio, %:リスクをパーセントで入力します。
Money, JPY:リスクを口座の通貨で入力します。
Stop-Loss, standard pips:そのトレードでのストップロスをpipsで入力します。
Currency pair:トレードする通貨ペアを選択します。
Current USD/JPY Bid price:現在の通貨ペアのビッドプライスを入力します。

 

 

「Risk Ratio, %」「Money, JPY」はボタンで切り替えることが出来ます。

 

何か所か数値を入力しなければならないところがあるのですが、
慣れると簡単にポジションサイズを知ることが出来ます。

 

 

無茶な危険を冒す前に、自分自身の口座残高とトレード手法を見つめ直し、
最適なロットでトレードすることを心がけましょう。

 

大切な軍資金をすぐに溶かしてしまうようなこともなくなるはずです。

 

 

 

リスクリワードレシオは高い方がいいのか?

 

負けトレードよりも勝ちトレードの方がいいに決まってますよね。

 

誰だって勝率が50%のシステムよりも90%のシステムを使いたいはずです。

 

 

私が使っているスキャルピングシステムはなんと勝率が90%を超えています。

 

うらやましいですか?

 

 

実は勝率が高いのには理由があります。

 

このシステムは、ストップロスを大きくし、
テイクプロフィットを小さくしています。

 

 

遠くのストップロスよりも、近くのテイクプロフィットにヒットする可能性が高いのは
誰が考えても当たり前のことなのです。

 

 

勝率は90%以上あるのでエントリーしたトレードではほとんど勝てます。

 

コツコツ稼ぎながら連勝街道をひた走ってくれる非常に楽しいシステムです。

 

 

しかし、10%近く負けているという事実もあります。

 

実はこの負け方がかなり良くないんですね。

 

 

なにしろストップロスを深いところに置いているので
負けた時の損失はかなり大きくなります。

 

連敗でもされた日には目も当てられないという結果になります。

 

 

20160628B

 

 

このようにコツコツ稼いで大きく負ける利小損大のシステは、
コツコツドカーンなどとも呼ばれています。

 

せっかくコツコツ貯めた利益がドカーンと持っていかれてしまうわけです。

 

 

負けた分を取り戻すためには、またコツコツと長い期間稼ぎ続けなくてはいけません。

 

一方、ストップロスよりもテイクプロフィットの方が大きい
利大損小の利益は逆の性質を持っています。

 

こちらのシステムでは、テイクプロフィットにヒットする前に
ストップロスにかかる可能性が圧倒的に高くなります。

 

 

勝率は50%を割り込むものが大半でしょう。
連敗も多くドローダウンも大きくなる傾向があるのも特徴です。

 

 

では、利大損小システムは良くないのかというとそんなことはありません。

 

ドローダウンを一気に跳ね返すだけのホームランをかっ飛ばすことが出来るからです。

 

 

利小損大、利大損小の二つのシステムは、
どちらにも長所と欠点があるのでどちらがいいとは一概にいいづらいところがあります。

 

しかし、私が長年EAを使い続けてきてトータルで利益を多く挙げているのは
間違いなく利大損小のシステムです。

 

 

外国為替では、年に何回か大きな相場の動きがあるのですが、
その時に二つのシステムには大きな差が出ているのを実感しています。

 

ストップロステイクプロフィットの関係は
リスクリワードレシオと呼ばれており、1:3が薦められていることが多いようです。

 

私もこの意見には賛成で、
過去に作ったEAで好成績なものは1:3に近いものが多かったです。

 

 

ストップロス100pipsテイクプロフィット300pips
自分の中では王道の数値なので、
この数値を基準にして最適化をするようにしています。

 

私の経験では利大損小のシステムがお勧めなのですが、
利小損大システムはその欠点である大相場での弱さを克服できれば、
リスクリワードレシオでの不利を勝率でカバーすることが出来ます。

 

利大損小のシステムが苦手とするレンジ相場に強いということを考えると、
リスクリワードレシオで不利な点も多少は気にならなくなるのではないでしょうか。

 

それぞれの欠点を補いあったトータルで
ドローダウンの少ないシステムを構築することが、勝利への近道になると思います。

 

そしてどのようなシステムを組むにしても、
重要なのはポジションサイジングということになります。

 

EAにポジションサイズ機能が組み込まれていない場合には、
先ほど紹介したPosition Size Calculatorを有効活用してみてください。

 

地味ではありますが、FXでは退場しないことが一番重要なのです。

 

 

本日取り上げたテーマが、参考になったという読者様も少なくないはずです。

 

 

引き続き、FXトレード研究会(FTK)で取り上げてほしい
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