ビクトリーフォーメーション『零式』-Zero-Shiki-【検証と管理人評価】
商材概要
商材タイトル:ビクトリーフォーメーション『零式』-Zero-Shiki-
販売元:株式会社Logical Forex、工藤総一郎、乃木
クロスグループから新作EAが登場
こんにちは。
FTK管理人の君川です。
クロスグループから新作EA
完全自動・複合型トレードシステム
ビクトリーフォーメーション『零式』-Zero-Shiki-
が販売されました。
今回の販売元は株式会社Logical Forexですが、
クロスグループは自動売買EAのようなツールは
こちらの会社から販売する傾向にあるようです。
株式会社Logical Forex代表の工藤総一郎氏は
クロスグループのランディングページでも
天才エンジニアとしてしばしば推薦コメントを残しており、
今回の商品のランディングページにも登場しています。
天才プログラマーとして紹介されている工藤総一郎氏ですが
残念ながら、プログラミングの天才と称されている割には
インターネット上ではクロスリテイリンググループ以外では
一切話題に上がることはありません。
これだけプログラミングの天才、プロトレーダーと称されるのであれば
それなりに世間的にも名前が認知されていてもいいと思いますが、
結局のところその実績や実力は不明ですので
推薦コメントも話半分で流す方が無難でしょう。
そして今回のツールの開発者は乃木氏という方だそうです。
顔出しNG、苗字だけの紹介ということで
素性が明らかでなく、当然インターネットで調べても
過去の経歴はヒットしませんが
ランディングページの紹介によると
大手証券会社G社のトレードシステム開発の部署で
現役社員として勤めており、過去には軍事システムを取り扱う
国防関係の国家公務員としての経歴もあるそうです。
そもそも大手証券会社のG社ってなんでしょうか?
Gがつく大手の証券会社はGMOクリック証券くらいしかありません。
隠す気がないのか、そう思わせようとしたのか
意図は不明ですが、わざわざG社と書いていることが
不自然ですね…。
それに、軍事システムを扱う国防関係の国家公務員ということは
防衛省の人間だったということになるかと思いますが、
防衛省は自分たちでシステム開発は行わず、
基本的に外部のベンダーに丸投げします。
ですので、ここでのキャリアでシステム開発において
経歴が優秀かと言われるとはなはだ疑問が残ります。
今回のオファーは、証券会社の現役社員である乃木氏が
証券会社の1000あるEAの中でも最強とする
5つのEAを組み合わせた自動売買EAとのことですが
証券会社の内部で用いられているEAを
クロスグループから販売するということであれば
法律的に問題があるような気がしてなりません。
そもそも証券会社が1000ほど自動売買EAを取り扱っているという
時点で眉唾物ですが…。
そして、今回のランディングページも
・あなたの口座がほったらかしで17億
・世界初!11年間負け知らず
といった、クロスグループらしい強気な謳い文句が目立ちます。
11年間負け知らず、勝率100%といった謳い文句は
世界初どころかクロスグループの商品では
もはや恒例となっている気がしますが、
果たしてその優位性はどうなのでしょうか。
5つのEAを組み合わせたフォーメーション型EA
今回の自動売買EA
ビクトリーフォーメーション『零式』-Zero-Shiki-
は5つのEAで構成されており、相場の状況に合わせて
その相場を得意とするEAに自動で切り替えることで
・あらゆる相場で利益を狙う「万能性」
・EAの寿命を完全解決できる「安全性」
・爆発的な資金倍増を狙える「効率性」
の3つを担保する仕様となっています。
なお、EAの寿命を完全解決できる「安全性」について、
ランディングページによると証券会社がEAを対策してしまうため
EAには寿命があるものの、複数のEAを組み合わせることで
証券会社に対策されることを防ぐとのことですが、
注文の連発に伴い注文制限が証券会社のアカウントに
かけられることはあるものの、
FXの取引は基本的には相対取引のため、EAそのものに対して
対策が講じられることはありません。
それに、証券会社の1000のEAの中から選択した5つにも関わらず
個別に使うと、その安全性というのがなくなるのでしょうか?
では、そもそも1000のEAというのも
すぐに対策されるのでは?
と思ってしまいます。
この時点でこのランディングページで書かれていることに
胡散臭さを感じてしまい、実際の自動売買の性能にふれることなく
参加する価値がないと言い切ってしまいそうなのですが、
5つのEAそれぞれの特徴や、これらを組み合わせた
ビクトリーフォーメーション『零式』-Zero-Shiki-が
どれほどの成果を叩き出せるかという点を
しっかりと確認していきたいと思います。
「ALPHA 〜アルファ〜」
トレンド相場でのスキャルピングとのことですが、
ランディングページでは1分足での取引となっています。
1分足でどちらか1方向に進むトレンド相場は当然ありますが
15分足や1時間足で見た場合のレンジ相場の一部であるケースが
殆どですので、これをトレンドフォローと呼べるかについては
疑問が残ります。
そもそも、1分足単位で90pips以上をスキャルピングで
獲得するというのもそもそも無理がある話です。
「BRAVO 〜ブラボ〜」
こちらもトレンド相場を得意とするEAだそうですが、
ランディングページの画像では複数ポジションを持っている様な
紹介をされていません。
「CHARLEY ~チャーリー〜」
押し目買い、戻り売りで利益を底上げするロジックとのことですが、
ランディングページの紹介画像を見る限りでは
こちらもどちらかといえばトレンドの初動を掴んでおり
ロジックの内容と辻褄が合っていません。
むしろ、押し目買いや戻り売りで利益を底上げするというので
あれば、このチャーリーこそ複数ポジションを持つべき
EAの様な気がします。
「DELTA ~デルタ〜」
こちらはトレンドの始点と終点を捉えることで
大きな値幅を狙うEAの様です、
ランディングページの紹介画像では
上昇トレンドでは底でエントリーし、天井で決済
下降トレンドでは天井でエントリーし、底で決済と
これが本当であれば大変優秀なEAである様に感じます。
一方で、時間制御で大きな値幅を一網打尽とのことですが、
これは特定の時間のみの動いてポンポイントで利益を狙うとのことです。
市場開始のタイミングなどでトレンドの初動を掴むなど
特定の時間帯に合わせてトレードを行う有効性は認めますが、
特定の時間帯のみに動くだけで波動の開始から終了まで
全て掴むというのは無理がある様に感じます。
「ECHO 〜エコー〜」
こちらはレンジ相場において売られすぎ、買われすぎのタイミングで
反発を狙い利益を稼ぐというものだそうです。
レンジ相場においてRCIなどで相場の過熱感を図り
逆張りでエントリーする手法は一般的ではありますが、
他のEAにも言えますが、紹介画像のように
1分足で1回あたり40pipsをコンスタントに取るというのは
非現実的です。
ランディングページの記載内容は矛盾だらけ
ここまでの5つの自動売買の紹介画像は
どれも価格や時間軸が非表示となっており
各ロジックの内容に関しても非現実的です。
各EAにはその有効性を示すようなバックテストが公開されていますが
こちらも、今回のランディングページで性能が良いように見せかける
カーブフィッティングが行われているのではないかと
疑いをかけざるを得ません。
商品の内容の紹介までだけでもかなり胡散臭いですが、
さらに追い討ちをかけるかのような文章があるので
最後に取り上げさせていただきます。
「高性能すぎて軍事転用も可能」という記載が
ランディングページではしばしば目立ちますが
MT4というトレードツールに対応した商品は
MQL4という言語でプログラムが書かれていることになりますが
MT4のためのオリジナル言語であるMQL4が
軍事目的のプログラムで用いられることは100%ありません。
さらに言うと、もし仮に誰もが知っている大手証券会社G社が
GMOクリック証券なのだとしたら、
大手ネット証券会社ですので、基本的なサービスは
金融商品・サービスの提供です。
要するに個人投資家がFXや株を取引するための
プラットフォームを提供することがメインの事業です。
つまり、GMOクリック証券が自社で利益を出すために
自動売買を1000個も作っているなんてこと自体が
ありえないわけです。
クロスグループにしては珍しくバックテストデータを
すべて公開しているオファーにも関わらず、
のロジックもいい加減であろうことか明らかにあり得ない
大袈裟で非現実的な表現が目立ちます。
恐らくここに書かれていることの
多くの表現に嘘や誇大表現が含まれていると見て
間違いないのではないでしょうか。
購入を検討している方は、十分精査して
検討されることをおすすめします。
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