• ホーム >
• FX情報商材

2023/2/12/ 21:39

Enigma（エニグマ）【検証と管理人評価】

カテゴリー：FX情報商材

 

 

商材概要

 

国家機密レベルの自動売買システム！？乃木の「エニグマ」

 

こんにちは。

 

FTK管理人の君川です。

 

株式会社Works Agencyより3つのEAを連動させて資産を5000倍にする
国家機密レベルのEA「Enigma（エニグマ）」が販売されました。

 

コロナ相場や超円安相場を完全攻略し、たった1日で
3,000万円以上を稼ぎ出すことができるということで
かねてより多くの読者様から検証依頼をいただいておりました。

 

 

ランディングページには

 

・完全自動で13億8000万円
・口外厳禁、情報漏洩に注意
・知識、経験、努力一切不要、作業時間ゼロ

 

と、投資初心者からすると魅力的なキャッチコピーが並んでいます。

 

これら全てが事実であればすぐにでも購入を勧めるところですが、
この手の文言を鵜呑みにするのはどうかと思いますし、
明確なロジックと取引実績の詳細を確認してから
購入するかどうか検討しても、決して遅くはないと思います。

 

 

「Enigma（エニグマ）」の開発者である乃木氏は
かつて国家公務員として最新の軍事システムを扱っていたが、
とある民間企業に引き抜かれFXトレードシステム開発に携わったことで
EA開発者に転身、現在は超有名証券会社「G社」の現役社員でありながら
業務用EAを開発しているという、輝かしい経歴をお持ちのようです。

 

自身では2000種類のEAを組み合わせた高度なシステムトレードを実践中とのことで、
さぞ有名な人物なのだろうと思い調べてみたのですが、
残念ながら、乃木氏に関する情報を入手することはできませんでした。

 

 

ですが、さらに調べたところ、どうやら乃木氏は
あのFX業界大手のクロスリテイリング株式会社で
講師の一人に名を連ねていることが分かりました。

 

 

クロスリテイリング株式会社のホームページで乃木氏の素顔を確認できなかったので、
「Enigma（エニグマ）」の乃木氏と同一人物かどうかは分かりませんが、

 

販売者である株式会社Works Agencyがクロスリテイリング株式会社の
グループ会社であることから、同一人物とみてまず間違いなさそうです。

 

ホームページで素顔を公開しない理由について言及するつもりはありませんが、
素性を明かして販売し、評判が良ければご自身のブランディングになるはずですが…。

 

 

更に気になる点として、これほど輝かしい経歴をお持ちの方が
立場上、一般のトレーダーと接触すること自体がご法度なはずです。

 

実際、乃木氏本人もランディングページで
「トレーダーと直接関わることが禁止されている」と明言しています。

 

 

であるにも関わらず、そういった方々との接触を図るために
「Enigma（エニグマ）」を利用しているとしたら、
それはそれで問題があるのではないでしょうか。

 

 

ですので、ランディングページで謳われている乃木氏の経歴を
100％信じるというのは少々気が早いと思います。

 

 

いずれにせよ、作業時間が一切不要で資産を5000倍に増やすことが
本当に可能なのかどうか、検証していきたいと思います。

 

 

3つのEAを稼働して爆益を生み出すEnigma（エニグマ）

 

乃木氏の開発したEnigma（エニグマ）は上位1％のトップ富裕層の方々の
資産運用のために作られたEAということで、3つのEAを同時に稼働させて
「エントリー＆決済（攻め）」「リスク分散（守り）」を同時に行うことが可能、
どんな相場でも大きなリターンが見込めるとのことです。

 

3つのEAには

 

・リンカーン
・ニュートン
・ナポレオン

 

と歴史上の偉人の名前が、それぞれ採用されているようです。

 

まず、1つ目のリンカーンはトレンドフォロータイプの高速起動型EAで、
主にドル円で稼働させるとのこと。

 

トレンドを狙った押し目買い・戻り売りを狙うという
王道の手法を搭載していることになります。

 

 

続く2つ目のニュートンはトレンド相場を的確に撃ち抜く重装備型フルパワーEAで
主にポンド円での稼働、そして3つ目のナポレオンは主にユーロドルで稼働させ
逆張りで利益を狙うことが可能です。

 

 

 

これら3つのEAは常に稼働するというわけではなく、
1つが稼働中に残りの2つが停止したり、2つが稼働中に残りの1つが停止したりと、
相場状況に応じて自動で切り替わる仕組みのようです。

 

 

複数のEAを稼働させてポートフォリオを組むことで、
仮に損失を被った場合でも他のEAでカバーできるのなら
相当なパフォーマンスが期待できそうですが、
それらを判断する上で重要な取引データが一切確認できません。

 

 

ご覧頂くとお分かりのように、いずれもリアルな取引データではなく
最終的な結果だけを表示しているにすぎないため、
ランディングページの取引データだけを開示して勝てると言われても
判断のしようがありません。

 

理想的なプロフィットファクターやSQNスコアを挙げたとしても、
これらの結果だけで「聖杯」と謳うのはどうかと思いますし、
FXの経験がない素人をカモにしようとしているのが見え見えです。

 

 

確かに、本格的にEAを稼働させる前に
バックテストでEAのパフォーマンスを測るのは大事なことですが、
どれだけ成績が良くても現在の相場に合わなければ意味がありません。

 

もう少し詳しい取引データが開示されていれば判断材料になり得るのですが、
現時点でEnigma（エニグマ）の優位性について言及するのは
難しいと言わざるを得ませんね。

 

 

余談ですが、Enigma（エニグマ）を販売している株式会社Works Agencyは
過去にプロダクト・ローンチで商材を販売していたこともあり、
決して評判が良い会社とは言えません。

 

誤解をされないようお伝えしますが、私は
プロダクト・ローンチそのものが悪いと言っているわけではありません。

 

クロスリテイリング株式会社が無料オファーと称して
一般の方々からメールアドレスを収集するだけ収集し、
使い物にならないノウハウやツールを高額で販売することが問題だと言っているのです。

 

 

本当に誰でも同じように稼げると断言するのなら包み隠さず公開すべきですし、
その方がよっぽど潔いと感じます。

 

 

3つのEAの根底にウィリアムズ・パーセント・レンジとボラティリティ インデックス

 

Enigma（エニグマ）で使用できる3つのEAには

 

・ウィリアムズ・パーセント・レンジ
・ボラティリティ インデックス

 

この2つが根底にあります。

 

ウィリアムズ・パーセント・レンジとは、著名なトレーダーとして知られる
ラリー・ウィリアムズ氏が開発したモメンタム指標を指します。

 

 

これは、買われすぎ・売られすぎの見極めに使われ、
ストキャスティクスと似たような使い方をします。

 

通常、終値と過去の特定の数のロウソク足の高値・安値を比較する際に用いられ、
マイナス20からゼロまでの20パーセントは買われ過ぎを、マイナス80からマイナス100の
20パーセントは売られ過ぎを表しています。

 

しかしながら、買われ過ぎ・売られ過ぎの状態になったからといって
必ずしも相場が反転するわけではなく、あくまでも取引の可能性を示唆するものとなります。

 

 

また、ボラティリティ インデックスは恐怖指数とも呼ばれ、株価変動率を指します。

 

アメリカのS＆P500のオプション取引の値動きをもとに算出されており、
市場が今後30日でどのような変動を見んでいるのかを数値化したものになります。

 

この数値が上がるとS＆P500の値動きに不安を感じる投資家が多くなり、
逆に下がればS＆P500が安定すると予測する投資家が増えるというわけです。

 

 

こうした考え方をEAに搭載しているのであれば
これから先の相場でも柔軟に対応できそうな気がしてきますが、
いかんせん自作の取引データしか公開されていないため
未来の相場におけるEnigma（エニグマ）の優位性については判断しかねます。

 

 

Enigma（エニグマ）で相場の完全攻略できるのか

 

完全自動で13億を稼ぎ出すEnigma（エニグマ）ですが、
知識や努力が不要、作業時間ゼロという魅力的な内容ではあるものの、
EA開発者である乃木氏の素性が一切明かされていないことや
あまり評判の良くないクロスリテイリング株式会社が絡んだオファーということで、
少々胡散臭い雰囲気を感じてしまいます。

 

先ほども挙げたように、どれだけ優れたEAだとしても
明確な取引データがなければ判断のしようがありませんし、
信憑性は限りなく低いと言って良いでしょう。
 

世の中に出回っているEA商材のほとんどが、バックテストの結果のみで
フォワードテストの結果は一切開示していません。
もし仮にEnigma（エニグマ）が今後の相場で通用するEAなら、
フォワードテストの結果を堂々と公開するはずです。

 

 

ランディングページで謳われている内容で
これからの相場でも勝ち続けることができるのであれば、
それはそれで優位性が高いと言えるのですが、

 

仮に実践すたとして数ヶ月でドローダウンしてしまい
使い物にならなくなる可能性もゼロではありません。

 

 

それらを踏まえた上で、改めて取引データに注目してみてください。

 

「Strategy Tester Report」と記載されているのがお分かりかと思います。

 

 

Strategy Tester Reportはバックテストの際に抽出されるデータですので、
Enigma（エニグマ）で公開されている取引データは全て
過去の相場でEAの優位性を測ったにすぎないということになります。

 

いくら過去の相場で好成績を出していたとしても、
現在の、そして今後の相場でどれだけのパフォーマンスが期待できるかは
全く以て未知数ですし、開示されている取引データを鵜呑みにして
ご自身の大切な資産を無駄にするというのは、賢明な選択とは言えませんね。

 

また、Enigma（エニグマ）ではパソコンの操作が苦手な方であっても
3ヶ月間の遠隔サポートが準備されているわけですが、
「1人3回まで」という縛りがあります。

 

つまり、初期段階で3回サポート対応をしてもらった方は
「4回目以降は自力でなんとかしなさい」という表現にも捉えられます。

 

ここまで大風呂敷を広げているわけですから、
もう少し購入者に寄り添ったサービスを提供するべきではないでしょうか。

 

 

これらの内容で、Enigma（エニグマ）には
327,800円（税込）という価格が設定されています。

 

この価格を高いと思うか・安いと思うかは人それぞれですが、
リアルな実績データでなくオリジナルのものを開示していること、
バックテストの結果のみで勝てると断言していることを考慮しても、
30万円以上の価値は見込めないでしょう。

 

 

今回のEnigma（エニグマ）が気になって購入を検討していた方も
少なくないと思いますが、これまでに指摘した点を踏まえた上で
ぜひ一度冷静になって、検討いただければと思います。

 

 

引き続き、FXトレード研究会（FTK)で取り上げてほしい
題材（テーマ）などのリクエストも受け付けておりますので
お気軽にいつでもお問合せください。

 

【メールでのお問い合わせはこちら】

 

商材概要