DESIRE(デザイア)【検証と管理人評価】
商材概要
商材タイトル:DESIRE(デザイア)
販売元:株式会社オタケン、大田賢二
FX完全自動売買EA「DESIRE(デザイア)」とは
本日検証を行うのは、株式会社オタケン
大田賢二氏によるFX完全自動売買EA「DESIRE(デザイア)」です。
販売元の株式会社オタケンの代表であり
自身もオタケンの愛称で知られる大田賢二氏は
元お笑い芸人という経歴を持ち、
様々なジャンルの情報商材を販売している人物として有名ですね。
販売している商材は、
ネットビジネス系をメインとしたものがこれまで多かったのですが、
ここに来て投資ジャンルへも参入してきたようです。
ちなみに、大田賢二氏についてネットで色々と情報収集してみると
あまり良い評判は見受けられません…。
過去の商材が他ジャンルということで、今回のDESIRE(デザイア)自体は
線引きして評価するべきともいえるかもしれませんが、
やはり、“販売者”としての信頼度の評価は
どのジャンルであったとしても、
商材の信用度に関わってくると考えたほうがいいと思います。
なお、今回販売されたDESIRE(デザイア)は、
国立大学の博士号を持つ現役教授が開発したFX自動売買システムとのこと。
ランディングページ冒頭では、
「今までごく一部でのみ極秘裏に使われ、あまりのその凄さに公開を止められた
某有名大学の博士号を持つ現役教授が開発したFX自動売買システムを初公開!!」
と、なんとも大そうな謳い文句となっていますが、
そもそも、「凄い」という理由だけで
システムの公開を止められる理由がわかりませんし、
さらに言えば、DESIRE(デザイア)が本当に公開を止められている
システムなのであれば、今回何故公開されたのか?
不思議ですよね。苦笑
まぁ、この辺は、商品価値を高めるための
マーケティング戦略だと思っておいたほうがいいでしょう。
本来、商材のランディングページでは、
商品の説明文(この場合、システムの解説となるものですが)が
出来る限り具体的に記載されているのが望ましいです。
しかし、DESIRE(デザイア)では、投資の知識や勉強の必要がないだとか、
パソコンに張り付く必要もなく感情に左右されることもないなど、
自動売買システムの利点ばかりが掲げられており、
肝心のシステムのロジック面には一切触れられていません。
さらに、公開されているのは、
本当かどうかもわからない勝ちトレード実績ばかりと、
正直、信ぴょう性と言う面ではかなり心もとない…というのが
私のファーストインプレッションです。
ただ、この手の商材を購入する人は、
メリットや、都合の良い謳い文句を鵜呑みにして
買ってしまう傾向が強いと思いますので、
以下より、論理的に検証してみたいと思います。
公開されている「恐ろしい検証データ」
当ブログでは、自動売買システムには検証データが必須、と常々指摘しています。
DESIRE(デザイア)では、ランディングページ上で
システムの検証データが公開されておりますので、
それを検証し、見えたものを解説していきたいと思います。
公開されている検証期間は、2017年10月9日~2019月27日となっています。
まず初めに目を向けるのは、初期証拠金「5000.00」のところから、
純益「65778.99」の部分になると思います。
数値からして、これはおそらくドルベースではないでしょうか。
たった2年間で1,300%の利益と、恐ろしいほどの利益を上げています。
そして、勝率は75.77%と、こちらも優秀。
投資リテラシーの低い人ですと、これだけで
このシステムが有効だと判断してしまうのではないでしょうか?
ですが、恐ろしいのは、利益率や勝率ではありません。
注目すべきは、ドローダウン各部になります。
まずは「絶対ドローダウン」。
これは、初期証拠金から最も減じた金額となり、
運用を開始したタイミングによって大きく変わるものなので、
あまり重要ではないと言われています。
しかし、DESIRE(デザイア)で公開されているデータでは、
初期証拠金5000.00に対して、なんと4340.87。
開始から一時、8割以上の資金を失っています。
一般的に公開されているEAでは、多くても20%くらいに収まっているものが大多数であり、
運用のタイミングによって左右される項目であることから
重要ではないとされておりますが、
DESIRE(デザイア)のこの数値は、
もちろん悪い意味で希少なものであり、大問題です。
次に「最大ドローダウン」。
これは、最も資金が増えた時から最も減じた時点の下落額となります。
金額ベースで最大下落ポイントを出すものなので、
単利運用の場合以外では、参考にはできません。
複利の場合やロットに変動がある場合、比率が変動してしまいます。
DESIRE(デザイア)は、単利運用か複利運用かすら公開されていませんが、
数値は31330.52(62.13%)。
全体の数値を見る限り、ほぼほぼ複利運用で間違いないと思います。
「単利の場合以外では参考にできない」というのには語弊があり、
あくまでも「仮にこの数値が低くても、複利だとその比重は大きくなる」ので、
参考にできないということで、
DESIRE(デザイア)の、この数値は言うまでもなく、
危険なシステムであることの十分な判断要素となっています。
最後に「相対ドローダウン」。
最も恐ろしい数値となっているのがこの項目です。
相対ドローダウンは、最も資産の増えた時から最も資産が減じた最大比率です。
こちらは比率となりますので、金額は重要ではありません。
その上で、DESIRE(デザイア)の数値は、なんと97.50%。
資産がほぼ吹っ飛んでいます…。
仮に、最大資金が100万円だとすれば、
一時、資金は2,500円になっているということです。
にもかかわらず、最終損益は65,778.99となっています。
これを結果オーライと思ってしまい、
逆にすごいと思ってしまう人もいるかもしれませんが、
これはそうではありません。
EAは、検証する期間を変動することで、結果も大きく変動してきます。
開始日と終了日を調整することによって、
同じEAであっても、勝ちとなったり、破産となったりするのです。
そして、バックテスト期間は長くすることもできるため、本当に勝てるものなら、
長いものを提示すればした分だけ、信用を得られることになるのですが、
このDESIRE(デザイア)の検証期間はたったの2年間。
これ以前や今後の未来には、この検証データ以上の展開が容易に想像できます。
はっきり言って、この検証データをみて、
とても運用しようとは思える人はいないはずです。
DESIRE(デザイア)の検証データは偽造の可能性もあり得る
DESIRE(デザイア)の検証データが、あまりにもひどい数値で、
正直、これだけヤバいデータのEAを見たのは初めてです。
ましてや、販売されているものの中では
史上トップクラス並みにヤバいのではないかと思うほどです。
実際、あまりにも数値がおかしいことから、自分の目を疑う程の内容。苦笑
そこで、検証データの細かい部分一つ一つにまで
さらに目を通してみることにしました。
その結果…
結果から申し上げると、このデータは偽物の可能性が非常に高いです。
どういうことかというと、
この検証データは、総合結果に表示されている数値と、
詳細の取引履歴のデータが一致していないのです。
詳細取引には、ドローダウンを出した損失履歴がなく、
消されているのか何なのかは不明ですが、
総合データとの整合性が一致していないのです。
例えば、最大ドローダウンを出した、31330.52という数値。
これは単純にこの損失となった取引があるはずなのですが、
詳細のどこにも確認することはできません。
相対ドローダウンを出した、25679.08に関しても同じです。
ここまでお粗末なものは中々お目にかかれないため、
指摘することを迷ってしまう部分もありましたが、
これはランディングページで公開されている、“事実”になります。
仮に偽造だとして、整合性も合わせていない…
(もちろん偽造は論外です)となると
開発者、販売者共に検証データの各種意味を解っていないのか?
とすら思ってしまうほどの、お粗末ぶり。
現に販売者の大田賢二氏は、
ネットビジネス商材をメインに販売してきている人物であり、
投資の知識がある人物とは思えません。
それに、これまで販売してきている商材も、
正直世間の評価や評判は微妙なものばかりで、
今回のDESIRE(デザイア)のデータが偽造であったとしたら、
これは詐欺ともなりかねない事案になります。
偽造ではなく、“単なる間違いで”あったとしてもこれは大問題です。
しかも、間違いということも考えにくいです。
何故そう言えるのかというと、
検証データの総合数値の「純益」の数値と、
取引履歴の「損益」の数値は一致しているのに対し、
ドローダウンの数値が一致していないということは、
総合数値の「純益」と「損益」にもズレが生じるわけで…
ここが一致しているということは、
どこかしらの部分を改変したということになります。
そもそもこういった検証データは、
MT4から自動抽出するもので間違うものではないのです。
このことから、“人為的な改変”があったことに、ほぼ間違いはないと思います。
恐らくですが、このシステムをリアルの相場で回したと公開されている
実績は本当のものだと思います。
ですがそれらの期間は、たった22日~39日間のもの。
それ以外のものも多数公開されていますが、3日~5日間のものや
期間が不明なものばかりで、
正直言って、これではなんの参考にもなりません。
むしろ、数日間の良い結果部分のみピックアップしているとすれば、
その反対もあり得るというわけです。
こういった疑念と、ドローダウン率を重ねて考えてみると、
このシステムを断続して使っていくと、破城していくと考えるのが妥当でしょう。
今回指摘した、検証データの矛盾。
今後入れ替えられる可能性もありますので、
これからこの商材を検討している人がいたら、注意しておきましょう。
引き続き、FXトレード研究会(FTK)で取り上げてほしい
題材(テーマ)などのリクエストも受け付けておりますので
お気軽にいつでもお問い合わせください。
商材概要
FTK 掲示板(お気軽にお問い合わせ・口コミなどご投稿ください)