AI Future FX(エーアイフューチャーFX)【検証と管理人評価】
商材概要
商材タイトル:AI Future FX(エーアイフューチャーFX)
販売元:グローバルロイズ株式会社、松山裕典
Black AI・ストラテジーFXの進化版?AI Future FXを検証してみます
2019年1月20日より、FX商材販売大手グローバルロイズ株式会社から
「AI Future FX」というFXツールが販売されました。
中には、グローバルロイズ社の新作?
と思っている人もいるかもしれませんが、
実はこちらのツール販売されていたもので、今回は再販になります。
同社(クロスリテイリンググループ)は、
商材を販売しては、短期の期間限定販売で販売終了し、
その後、再販を繰り返すことの多い会社です。
AI Future FX(エーアイフューチャーFX)に限らず
これまで数多くの商材が、再販を繰り返しています。
ちなみに、この記事を執筆している現時点(1/28)では
すでに販売終了となっていますが、
今回の再販で購入を検討している人も多かったようですので
参考までに検証してみることにしました。
おそらく、一定期間をおいて、改めて販売スタート
ということが予想されますので
その際の判断材料として、役立てて頂ければと思います。
さて、今回のAI Future FXは、
2017年に販売された「Black AI・ストラテジーFX」がベースとなっているようです。
ブラストFXは5分足ベースで、1か月に約1500回のエントリーチャンスが
期待できるといったツールであることにに対し、
AI Future FXは、1分足ベースのスキャルピングツール。
エントリーチャンスは、1か月に約3000回と謳われています。
単純計算で、1日当たりの取引回数は約150回と
かなりの取引を行えることになります。
そして、AI Future FXでは、8つの機能が集約されており、
その機能は以下のようになっています。
フューチャーライン
これは、現在値から30分先までの値動きの予測を、
チャート状にライン表示するツールとなっています。
販売者曰く、AI(人工知能)が、膨大な情報を分析して
このラインを割り出しているとのこと。
未来予測サイン
これは、エントリータイミングを
矢印のサインで表示してくれるエントリー判断ツールです。
AIフューチャー・ディファレンス
こちらはリスクを判断する指標ということで、
赤の数値が高い時はリスクが高い状況を表し、
その時はトレードを控えるようにするための指標とのことです。
通貨ペアランキング
こちらはトレンドの強さを判断でするためのツール。
上に表示されている通貨ペアほど、大きな上昇トレンドを示唆しており
「買い」で利益を狙いやすく、
下に表示されている通貨ペアほど、大きな下落トレンドを示唆しており
「売り」で利益を狙いやすいという感じです。
経済指標一覧
直近の経済指標をリアルタイムで表示してくれる機能です。
フューチャーバリア
レジスタンスラインとサポートラインの自動生成ツールです。
自動決済機能
その名の通り、最適な決済ポイントで
自動決済をしてくれる機能とのことで、
AI(人工知能)が、膨大な情報を分析し割り出すとのこと。
AIアナライズ
こちらはBlack AI・ストラテジーFXと根本は同じもののようで、
RCIの数値がAI Future FX専用の設定になっています。
以上、AI Future FXではこれらのツール・機能を使用して
トレードを行っていくFXシストレツールとなっています。
それぞれのロジックは公表されていませんが、
ランディングページのトレードの様子を見ると、
基本的には1分足での逆張りエントリー手法になっているようですね。
AI(人工知能)とは
皆さんは人工知能というと、どのようなものを想像しますか?
映画のターミネーターや、アニメのドラえもんのように、
人間みたいに会話をしたり、自分で物事を判断し、考え、学習する…
そして、人間よりも高い能力を持ったものをイメージする人が多いと思います。
そもそも、AI(人工知能)の定義は厳密には定まっていない状況ですが、
これらは現在ではまだまだ夢物語です。
人工知能の定義をいくつか見てみましょう。
人工知能とは、人間の脳が行っている知的な作業をコンピュータで模倣したソフトウェアやシステム。
具体的には、人間の使う自然言語を理解したり、論理的な推論を行ったり、経験から学習したりするコンピュータプログラムなどのことをいう。
まるで人間のようにふるまう機械を想像するのではないでしょうか?これは正しいとも,間違っているともいえます.なぜなら,人工知能の研究には二つの立場があるからです.一つは,人間の知能そのものをもつ機械を作ろうとする立場,もう一つは,人間が知能を使ってすることを機械にさせようとする立場です.そして,実際の研究のほとんどは後者の立場にたっています.ですので,人工知能の研究といっても,人間のような機械を作っているわけではありません.
これらを定義とした場合、極端な捉え方をすれば、
ありとあらゆるものをAI(人工知能)と称することができ、
FXトレードの場に置いては、どんなインジケータでもAIと称することが可能です。
とはいえ、どんなインジケータでもAIと言えるというのはあまりに極論で
さすがにそんな風に言う人はいないと思いますが、
私が認識するAIは以下のようなものです。
例えばですが、5+5 =10
これは正しいですか?
これを電卓に問うと、答えは「10」となり、正しいとなります。
私の見解では、これが“プログラム”、“プログラミング”です。
※AIもプログラミングですが、ここではあえて区別して説明します
では、同じ質問をAIにした場合、答えは同じになるでしょうか?
その答えは、「最適な答えを導いてくれる」です。
どういうことかというと、「10」という答えは、
普段私たちが日常で使っている、“10進数の上での答え”です。
これを8進数で答えるならば、答えは「12」となりますし、
2進数で答えると、答えは「1010」。
さらに、16進数だと、答えは「A」です。
足し算一つとっても答えは様々あるのですが、
AIはこういった中から
『最適な答えを導いてくれるもの』
だと言っていいかと思います。
そして、こういった要素を担うのは、学習機能。
AIは様々なデータから、何が最適かを繰り返し学んでいきます。
AI関連でよく話題となるのが、人間対AIの将棋対決です。
将棋の指し手は、計算上、「80の110乗通り」だとか、
取った駒を使えることから無限にあると言われています。
「80の110乗通り」は全宇宙の素粒子の数よりも多いそうです。
そして、将棋には「こう打てば必ず勝てる」なんていう必勝法は存在しません。
このような状況下で、AIは何億通りも…
いや、それ以上に検証を重ね、失敗を繰り返し学習していきます。
そうして膨大なデータから最適な答えを導いてくれるものが、
現代におけるAI(人工知能)というわけです。
もちろんこのようなレベルの処理は、
スーパーコンピュータを使うことは当然のこと、
量子コンピューターを視野として研究されています。
これが私の考える、そして皆さんも想像するAIだと思います。
AI Future FXに組み込まれたAIを考察してみる
それでは、AI Future FXに搭載されたAIは、
どのレベルのものであると考えられるでしょうか?
まず、AIが学習していく上で必要不可欠な、
基となる情報“ビックデータ”は、
「少なくとも家庭用PCに収まるレベルのもの」
になるわけです。
そして、それを基に「最適な答えを導く」ための処理等、
CPUそのものが、まさに「AI Future FX」であり、
それは家庭用PCにインストールされているMT4の、
更にその中に入れるものというわけです。
こういった前提、環境を考慮する限りでは、
AI Future FXは上記で説明した、「AI」ではなく
単なる「プログラム」であろうことは容易に想像できます。
なお、8つの機能からなるAI Future FXと名付けられたこのシステム、
それぞれのツールの名称にも「AI」という言葉が
入っていたり入っていなかったりします。
販売者(開発者というべきか)曰く、
実際にAI(人口知能)が搭載されているのは、
「フューチャーライン」と「自動決済機能」この二つのみです。
その他「AI」と名の付くツールに「AI」は搭載されていません。
これはセールスレターでの各ツールの説明で解説されています。
とてもややこしいですね。苦笑
それでは、この二つの機能がどのようなものか見て行きたいと思います。
このフューチャーラインというものが、
AIが導き出した30分先の予測とのことですが、
静止画で見る限りとても見やすく、精度が高いものであれば
これはとても魅力を感じると思います。
それでは実際に稼働している動画を見てみてください。
※2:56ころからご確認下さい
この動画では、表示されるフュ―チャーラインは、コロコロと変わっています。
もちろん相場のプライスアクション次第で、
想定していくものが常に変化していくことは理解できるのですが、
ものすごい速さで変化していて、しかも上下の反転も繰り返しています。
これを見ると、便利なツールというよりも、
逆にエントリーの妨げになってしまうようにも思えてしまいます。
AI Future FXでは、「AIフューチャー・ディファレンス」でリスク情報を認識した上で、
「未来予測サイン」の矢印のサインでエントリーし、
決済は「自動決済機能」で行っていきますが、この商材の目玉であるはずの、
AI搭載「フューチャーライン」の存在価値が、正直わかりません。苦笑
要はトレードを行う上で、この「フュ―チャーライン」は
実質的に用途がほぼないと言っていいくらいです。
次にAI搭載「自動決済機能」の方を見ていきたいと思います。
これらの画像をよく見て頂きたいのですが、
決済となった全てのポイントでは、
その同じポイントで「未来予測サイン」の矢印が出ているのが確認できると思います。
〇で囲ってある部分は、矢印が出た次のローソク足なので、
矢印が出てローソク足が確定したところという感じですね。
単純に「未来予測サイン」が売り買いのエントリーサインとなっていて、
ポジションを持っている中で、エントリーに対して反対サインが出れば、
それは決済サインとなるので、ここに矛盾はありません。
単なる「自動決済機能」であれば、それは何もおかしくはありません。
しかし、AI搭載と謳う「自動決済機能」であるにも関わらず、
単に「未来予測サイン」の矢印に従うだけのものであれば、
「AI搭載」という謳い文句には、疑念が生じてしまいます。
さらに、肝心な「未来予測サイン」にAIは搭載されておらず、
おそらくRCIの数値をいじった「AIアナライズ」から、
サイン(=矢印)は導かれているものと推測できます。
もちろん「AIアナライズ」にもAIは搭載されていません。
これまでに解説したAIの定義や、AIを搭載したツールの必要性、
そしてAIを搭載したツールの挙動を見る限りでは、
AI Future FXそのものの、“根幹”を疑わざるを得ません。
AIそのものの定義が定まっていないので、
AI搭載という謳い文句に対して、嘘だとは断言できないのですが、
少なくとも私が想像するようなAIでないことは確か。
実際に搭載されているツールが、トレードに関係していないという部分と、
ただのインジケータのサイン通りに決済するだけの機能なわけですから…
こうなってくると、商材名や各ツールの名称に、
むやみやたらと「AI」と称してることも、
「適当に言ってるだけではないか?」といった疑問を助長させます。
実際にこのAI Future FXを稼働させた場合の成績や結果については、
どこまで考察しても、実際に稼働させないとわかりません。
つまり、誰かが人柱にならなければ、
このツールの優位性を判断することはできないということです。
また、AI Future FXのランディングページでは
お約束通り、検証データなどは謎に伏せられている項目もあり、
本物の証拠やフォワードテストの結果はどこにもありません。
グローバルロイズ株式会社のFXトレードツールは、
最先端技術を謳うものが目立ちますが、どれも疑問を持つものばかりです。
以前検証した、こちら↓なんかもそうでしたね。
巷では、大手ファンドなどがAIを活用したトレードを行っていると噂されていますが、
そのAIは言うまでもなく家庭用PCレベル内の話ではありませんし、
ウン十億レベルの研究、開発された最低でもスーパーコンピューターレベルのものです。
ですが、それでも必ず勝てるといった代物はありません。
ウン十億単位の開発費用をついやしたAIシステムを用いたとしても、
利益を上げられていないヘッジファンドが多々存在します。
その上で、AI Future FXを使ってどこまで勝てるかどうか。
想像するに難しくはないはずです。
最後に、ウォーレン・バフェットの格言を紹介しておきたいと思います。
「リスクとは、 自分が何をやっているかよくわからないときに起こるものです。」
引き続き、FXトレード研究会(FTK)で取り上げてほしい
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