エキスパート・MI・ストラテジーFX【検証と管理人評価】

 

 

商材概要

 

エキスパート・MI・ストラテジーFX ツール概要

 

昨年末、グローバルロイズ株式会社から販売された、
エキスパート・MI・ストラテジーFXを検証したいと思います。

 

私自身、この商材の存在は知っていて
ランディングページへ目を通していまいたが
第一印象がかなり微妙…だったので、
わざわざ記事で取り上げる必要もないかと思っていました。

 

ですが、定期的に検証依頼を頂いていることや
インフォトップの売れ筋ランキングにもちょくちょく入っているようなので、
遅くなってしまいましたが、評価してみることにしました。

 

 

グローバル・ロイズ株式会社は、これまでに以下の商材を販売しています。

ドラゴン・ストラテジーFX【検証と管理人評価】
Black AI・ストラテジーFX(ブラストFX)【検証と管理人評価】
モンスター・トレンドゾーンFX【検証と管理人評価】
プロフェッショナル・トリガーFX(プロトリFX)【検証と管理人評価】
未来予知FX -デイトレism-【検証と管理人評価】
ネオ・スキャルピングFX【検証と管理人評価】

 

 

ご存知の通り、主にツール系の商材を販売しています。

 

そして、今回の商材もMT4専用のオリジナルインジケーターセット商材となっており、
クロス円専用で、1分足ベースのスキャルピングトレードのようです。

 

テクニカル分析のみに基づいたものであれば、
基本的に通貨の縛りは出てこないはずですが、
何故クロス円専用かは、特に説明はされていません。

 

 

ここ十数年の円(クロス円)の特徴と言えば、
「リスクオフ時の円買い」といったところですが、
このようなファンダメンタル的要因をMT4のツールへ落とし込むことは不可能です。

 

ちょっと話がそれてしまいますので
この話はひとまず置いておいきたいと思います。

 

 

さて、エキスパート・MI・ストラテジーFXでは、3つのツールがセットとなっています。

 

MIジャッジ

 

 

チャートが色分けされ、相場の方向感を示すツールです。

 

背景色がピンク色になっている時は売り、
緑色になっている時は買いといった判断になるとのこと。

 

 

エントリーチェッカー

 

 

その名前からわかるように、エントリーサインの判定を行うツールです。

 

このツールに表示されている矢印の方向と、
MIジャッジでの方向が一致した瞬間を、エントリーサインとします。

 

 

エグジットチェッカー

 

 

このツールのゲージでは、現在の相場の過熱感を表しているとのことで、
これを基に決済を行っていきます。

 


 

 

そして、これはおまけ的なものなるかと思いますが、
「オートプロフィット」といった、自動決済機能も付いています。

 

 

 

 

このツールでは、3種類の決済方法を選択できるようになっています。

 

・スピード決済
最短の保有時間で、着実に利益を積み上げる

 

・マックス決済
トレンドのピークを予測し、利益を最大化

 

・ターゲット決済
目指したいpips数を指定して、到達と同時に利確してくれる

 

 

この内容からみる限りでは、損切り設定はできないものとなっているようですね。

 

 

 

最新科学テクノロジー「マテリアルズ・インフォマティクス(通称:MI)」とは

 

エキスパート・MI・ストラテジーFXの肝となる部分は、
マテリアルズ・インフォマティクスといった技術を落とし込んでいる要素になります。

 

ランディングページの方では、以下のように解説されています。

 

 

MIとは、
主に材料開発や新薬の開発などに取り入れられている最先端技術で、人の手では、一生かかっても分析しきれない量のデータを瞬時にまとめて、1つの答えを導き出してくれます。

 

MIのI(インフォマティクス)は、「情報科学」を意味しています。これまでは、実験や経験でのみ積み重ねられてきた領域に、この情報科学のアプローチを取り入れることにより、世界ではすでに、飛躍的な成果が出てきていると言われています。

 

これと同じように、FX相場も、多くのデータや事象の蓄積によって成り立っています。これまでは、トレーダーの相場観、テクニカル分析やファンダメンタルズ分析などの、いわゆる経験則が主流となっていました。

 

そのためFXは、経験や知識が不足しているトレーダーにとって、常に不利な状況に追い込まれているのが現状です。

 

しかし、この最先端科学テクノロジーMIの登場により、相場に最適化されたシミュレーションやアルゴリズムが開発され、よりシンプルでシステム的なトレードが可能になったのです。

 

引用元・エキスパート・MI・ストラテジーFX ランディングページ

 

 

 

私は専門外で、ちょっとこの説明ではピンとこなかったので、
このマテリアルズ・インフォマティクスについて、色々と調べてみました。

 

まずwikipediaの方で検索してみると、
マテリアルズ・インフォマティクスについては見つけることが出来ませんでした。

 

 

ランディングページでも解説されているように、
インフォマティクスは、「情報科学」を意味しており、
こちらについてはwikipediaで見つけることが出来ました。

 

インフォマティクス – Wikipedia

 

 

要するに、インフォマティクスとは、
コンピュータの発達によって可能になった、
膨大な情報に基づいた分析技術ということで、
それそものもが具体的な技術といったわけではなく、

 

『概念を示す言葉』

 

になります。

 

 

そして、マテリアルズの意味は「材料」になるわけですが、
マテリアルズ・インフォマティクスについては
株式会社日立総合計画研究所のHPに説明がありましたので
そちらを引用させて頂きたいと思います。

 

 

マテリアルズ・インフォマティクスとは、データマイニングなどの情報科学を通じて新材料や代替材料を効率的に探索する取り組みです。
これまでの材料探索は研究者の経験と鋭い直感に依存していましたが、物質特性をコンピュータ上で高精度に計算した材料データベースや人工知能などを活用するマテリアルズ・インフォマティクスによって、時間とコストを大幅に削減することが期待されています。
同手法は2011年に米国オバマ政権が打ち出し、既に2億5,000万ドル以上を投資している科学政策Materials Genome Initiative(MGI)をきっかけに注目され、欧州でもマテリアルズ・インフォマティクスの関連コンソーシアムが立ち上がるなど、世界的な動きとして広がっています。
日本でも2015年物質・材料研究機構(NIMS)を中心とする推進体制が確立され、既に具体的な成果として京都大学を中心とした研究グループによる超低熱伝導物質発見などが注目されています。

 

引用元・マテリアルズ・インフォマティクス:株式会社日立総合計画研究所

 

 

 

「インフォマティクス」という技術(概念)は、
FXに応用できるものと納得はできるものなのですが、
「マテリアルズ・インフォマティクス」となると全くのお門違いな概念、技術です。

 

確かに、インフォマティクスは様々な分野で成果を出しているようで、
他にも「バイオインフォマティクス」等
インフォマティクスに関連する単語は複数見受けられます。

 

バイオインフォマティクス – Wikipedia
バイオメディカルインフォマティクス – Wikipedia
ケモインフォマティクス – Wikipedia
構造バイオインフォマティクス – Wikipedia

 

 

エキスパート・MI・ストラテジーFXは単純に
インフォマティクスの技術(概念)を取り入れたということなんだと思いますが、
このような専門的で高度な研究に精通した人物(開発者)が、
全くもって意味合いが変わってきてしまう単語を使用するでしょうか?

 

 

言うなれば、

 

Finance・informaticsやInvestment・informatics

 

となると思うのですが、エキスパート・MI・ストラテジーFXの
ランディングページでは、「素材研究の情報技術」
FXに取り入れていると明言しているのです。

 

本当に理解して言ってるんですか?(苦笑)

 

と上げ足を取りたくなる気持ちが湧いてきてしまいますが、
これ以外にも疑問に思う点が存在します。

 

 

マテリアルズという部分は置いておくとして、
「インフォマティクス」といった概念では、
コンピュータの発達による膨大な情報を分析するといったことで、
ここでのコンピュータというのは、家庭用PCレベルのものではありません。

 

様々な文献を見る限り、インフォマティクスでの技術、概念では、
スーパーコンピュータレベルでの情報処理等が対象となっているようで、
量子コンピュータレベルをも想定しているような概念になります。

 

 

そもそも、「インフォマティクス」という概念に、明確な定義はないので、
一概には言えないのですが
さすがに家庭用PCレベルで行う処理のものに対して、
使われるようなものではないのです。

 

 

極端な例えをすれば、

 

「インフォマティクス技術を使って朝ごはんのメニューを開発した」

 

なんて言いませんよね。

 

 

料理を作ろうと思えば、冷蔵庫の中身の情報が必要なわけですが、
このレベルで、当然「インフォマティクス」という言葉は使わないのと同様、
家庭用PCレベルの話で使う言葉ではないのです。

 

 

ましてや、その「家庭用PC」の中にインストールされた、
「MT4」の更にその中の「インジケータ」ごときに、
この「インフォマティクス」を語れるレベルのものが
収められているとは到底考えられません。

 

先ほども申し上げたように、インフォマティクスとは技術ではなく、
あくまでも概念であり、その定義も明確なものではありません。

 

それ故、少しでも関連していれば何とでも言ってしまえるものですが、
正直、この点に疑問を持たざるを得ないですし、
ただ情報弱者をカモにしようとしているキャッチコピーにしか
思えないのが率直な感想です。

 

 

 

具体的なロジックや実績について

 

百歩譲って、
このツールに「インフォマティクス」の技術が落とし込まれているものとして、
どのようなトレードロジックになっているかを見ていきたいのですが、
それら何一つ具体的なロジックは説明されていません。

 

各ツールの概要を見る限り、
相場の流れを示すものとなっていることから、
1分足レベルでのトレンドフォローとなっていることは読み取れますが、

 

根拠や理論の説明はなく、ツールそしてサインの優位性の判断基準
耳にたこができるほど連呼している
マテリアルズ・インフォマティクスに集約されています。

 

 

そして、ランディングページで「論より証拠!」として掲げられている
実績データの方も、ただのテキスト集計表といったレベルのものばかり。

 

 

 

 

MT4のデータに関しても何故か注文番号が伏せられている、
実際のトレードデータかは確認ができないのも気になります。

 

 

 

 

到底“証拠”とは言えるものではありません。

 

このように、エキスパート・MI・ストラテジーFXでは、
購入を判断する上での決定的且つ重要要素である、
ロジックと実績データ(フォワードテストの結果)は、
何一つ購入者へ提示されていないのです。

 

 

はっきり言って、こういった売り方はフェアではありません。

 

ある程度、相場や金融の知識がある人間であれば
エキスパート・MI・ストラテジーFXが
胡散臭いツールであることは、すぐにわかるはずです。

 

しかし、大げさな謳い文句や、都合の良い実績(証拠なし)、
さらに、なにやら凄そうな最先端技術を思わせるような
マテリアルズ・インフォマティクスというキーワード…

 

情報リテラシーの低い人は、思わず期待してしまうような
ウマい(悪い意味で)ランディングページだなと思ってしまいます。

 

 

また、このツールに「人生を救われた」ということで
ランディングページで紹介者として登場している
トレーダーのあおいさんという人物にも違和感を感じます。

 

絵に描いたような転落人生からの成功…

 

それでいながら、あおいさん自身のフォワード実績もなし。苦笑

 

本当に自分がこのツールで成功を手にし、
世間のトレーダーに“真摯な気持ち”で紹介したいと考えているのであれば
もう少し、信頼できる情報開示の仕方があったのではないでしょうか?

 

まぁ、あおいさんは開発者ではないので、
そこまで彼女が責任を負う必要はないのかと思いますが、
現状のままでは、『説得力は皆無』と言っていいでしょうね。

 

 

どちらにしても、エキスパート・MI・ストラテジーFXの
購入を検討している人は、慎重に判断したほうが良さそうです。

 

 

引き続き、FXトレード研究会(FTK)で取り上げてほしい
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