未来予知FX -デイトレism-【検証と管理人評価】
商材概要
商材タイトル:未来予知FX -デイトレism-
販売元:グローバル・ロイズ株式会社、松山裕典、天才プログラマーヨシアキ、トレーダーヒデ
シストレツールはロジック公開のものが望ましい
グローバル・ロイズ株式会社の最新サインツールが売れているようです。
私自身、チェックしていなかったのですが読者様より今回のツールの存在を教えて頂き
同時に検証依頼を受けましたので、レビューしてみることにしました。
グローバル・ロイズ株式会社といえば、
・プロフェッショナル・トリガーFX
・モンスター・トレンドゾーンFX
・Black AI・ストラテジーFX
・ドラゴン・ストラテジーFX
といったサインツールを販売してきたことで有名ですね。
これらのツールはいずれも大ヒットを記録していますし、
FX系の検証ブログなんかでもおすすめされているのを良く目にしますが、
当ブログでは正直なところ、同社のサインツールや手法に関しては
そこまで高い評価を下していません。
というのも、フォワード実績やロジックといった
手法、ツールの優位性を判断するための
「重要な情報」をしっかりと開示していないためです。
とくにサインツールを使った半裁量の手法の場合、
ツールのロジックが公開されているかは非常に大切。
だって、ロジックがブラックボックスのままでは
いくらトレードしたとしても、毎回のトレードで『勝てた理由』
『負けた理由』を理解することができませんし、
毎回のトレードでロジカルな検証ができないことになりますから
先のトレードで学んだことを、次回のトレードへ活かす
つまり、トレーダーとしてのスキルアップが望めないわけです。
もちろん、ロジックが非公開でも
コンスタントに勝てるのであればそれで問題ありません。
しかし、勝ち続けられるシステムを導入するのであれば
半裁量のシストレを選択する理由はありませんし
EAとして稼働させたほうがよほど効率的です。
ですから、ロジックが非公開な「半裁量シストレ手法」は
個人的には興味が惹かれないのが正直なところです。
未来の値動きの“確率”を算出する未来予知FX -デイトレism-
今回の最新ツールの商品名は「未来予知FX -デイトレism-」。
シンプルなネーミングですが、「未来予知」ということで
私達トレーダーにとっては敏感になるようなワードが使われています。
もしも相場の未来を予知できるとしたら、FXだけで一財を築くことは容易ですし
誰しもが面白いようにプラス収支を重ねていくことが出来ます。
しかし、言うまでもなく、未来を予知することなど誰にもできません。
AIやスーパーコンピューターを使ったとしても、高確率で予測はできたとしても
未来を言い当てることは不可能です。
ですから、未来予知FXというネーミングとなってこそいますが、
このツールさえ使えば未来の相場の値動きを予知できる
などと期待しないように気を付けましょうね。
さてさて、未来予知FX -デイトレism-の最大の特徴は
「未来の値動きの“確率”を算出する」というところにあります。
直近のpips数が予想値まで到達するであろう確率が独自データから算出され、
その“確率”を基準に、配信されるサインを目安にトレードしていきます。
そして、その確率を表示するのが
「ターゲットフューチャー」と名付けられたパネルです。
ターゲットフューチャーはチャート左上に表示され、
Target、LONG、SHORTといった項目が確認できます。
Targetにはpips数が記載されており、LONGは買いの場合のTP到達率、
SHORTは売りの場合のTP到達率が記載されています。
上記の場合、以下のような意味になります。
・10pipsに到達する確率:LONG⇒80.11%・SHORT⇒81.87%
・20pipsに到達する確率:LONG⇒66.85%・SHORT⇒69.23%
・30pipsに到達する確率:LONG⇒57.46%・SHORT⇒59.34%
・40pipsに到達する確率:LONG⇒47.51%・SHORT⇒50.55%
・50pipsに到達する確率:LONG⇒40.88%・SHORT⇒40.66%
・60pipsに到達する確率:LONG⇒32.04%・SHORT⇒34.62%
・70pipsに到達する確率:LONG⇒24.31%・SHORT⇒28.02%
・80pipsに到達する確率:LONG⇒21.55%・SHORT⇒24.18%
・90pipsに到達する確率:LONG⇒16.57%・SHORT⇒21.98%
・100pipsに到達する確率:LONG⇒13.81%・SHORT⇒18.13%
つまり、買いエントリーの場合、80.11%の確率でプラス10pipsへ到達
66.85%の確率でプラス20pipsへ到達、
57.46%の確率でプラス30pipsへ到達する可能性があるということで、
売りエントリーの場合は81.87%の確率でプラス10pipsへ到達
69.23%の確率でプラス20pipsへ到達、
59.34%の確率でプラス30pipsへ到達する可能性があるということです。
また、50%を割り込んでいる場合は損失リスクが高くなりますので、
基本的には到達率50%以上の利幅を狙っていきます。
そして、次にチェックするのが、チャート下部へ表示されている
MACDのような「トレンドマスター」というテクニカルです。
トレンドマスターは赤色、緑色で、現在の相場がアップトレンドなのか
ダウントレンドなのかを表示してくれます。
・トレンドマスターが赤色であればダウントレンド
・トレンドマスターが緑色であればアップトレンド
ターゲットフューチャーによる各TPの到達率、
トレンドマスターによる相場傾向の判断を行い、
その条件に一致したサインが出たところでエントリーとなります。
また、トレンドの転換ポイントを判断する
「イグジットバンド」というサポートツールも用意されており、
ローソク足がバンドへタッチしたところで
チャートが反発する可能性が高いことを示す指標となります。
主にレンジ相場でのサポートレジスタンスとして使います。
バンドタッチで手仕舞い、もしくはエントリーと反対方向の
バンドダッチを損切ラインとすることもできますし、
逆にバンドタッチをエントリーポイントとして判断することも出来ます。
未来予知FX -デイトレism- 概要
・ロジック:不明(ブラックボックス)
・執行時間足:1時間足デイトレード
・推奨通貨ペア:ドル円、ユーロドル、ユーロ円、豪ドル円、NZドル円
・エントリーチャンス:1通貨ペアあたり1日1回(月22回程度)
・勝率:90%
未来予知FX -デイトレism- のTP到達率はどこまで信用できるか?
TP到達率を予測するというテーマを掲げている未来予知FX -デイトレism-。
発想は非常に面白いと思いますし、商品、ツールとしてのオリジナリティが
しっかりとある商材に仕上がっていると思います。
しかし問題は、このツールが示してくれる“確率”にどこまでの信ぴょう性があるか?です。
ターゲットフューチャーの算出ロジックもブラックボックスですし、
LONG、SHORTの各PT到達率が、
どういう計算式で導き出されているのか購入者は知る由(しるよし)もありません。
ターゲットフューチャーが導き出す確率に優位性があるか否かは
実際にトレードしてみなければわからないのは当然ながら、
導き出された確率通りに、必ずしも上昇するというわけではありませんし、
必ずしも下降するというわけでもありません。
未来予知FX -デイトレism- のTP到達率は“予測”でしかなく、
それでいながら、その予測を行う根拠が不明というのは致命的かと思います。
さらに、ランディングページでは、大げさ過ぎる勝率と獲得年収が記載されていますが
コチラに関してもその数字を証明するデータはどこにもありません。
『勝率90%、年収7,000万円』などとうたっていますが、裏付けのない数字でしかありません。
また、ドラストFXなどをはじめとした、これまでのサインツールと同様
フォワード実績の公開もありません。
グローバル・ロイズ株式会社は未来予知FX -デイトレism-を
1年間(2018年1月~12月まで)かけて検証しているとのことですが、
ストラテジーテスターレポートも公開してくれてないため
ツールのパフォーマンスを判断することすら叶いません。
とはいえ、ツールとしてのオリジナリティの高さや目新しさ、
着眼点の面白さなどがあるのも事実ですし、
販売価格3万円程度ということを考えれば検証目的で
購入してみるのならアリかもしれませんね。
引き続き、FXトレード研究会(FTK)で取り上げてほしい
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