ノーリスクで株主優待をゲットするならつなぎ売りをマスターしよう
FXがうまくいかない時は一度資金をほかに回してみるのもあり
100円を挟んでこう着状態が続くドル円ですが、
こうした相場が続くと儲けている人と儲けていない人で
明暗がクッキリと分かれてきます。
アジア時間早朝を主戦場としている人は、
スキャルピングの調子が結構いいはずなので
ずっとこの相場が続けばいいと思っているに違いありません。
一方トレンドに乗りたい人にとっては
この相場はフラストレーションが溜まる相場であることは間違いありません。
現在、ドル円は下降型のトライアングルを形成しているのですが、
いずれどちらかにブレイクするはずです。
それを待っていればいいだけの話ですが、
待っている間にも騙しのブレイクアウトに引っ掛かることも多いことでしょう。
徐々に減っていく口座残高を焦りを感じながら見ている人も少なくないかもしれません。
こうした時はブレイクアウトをきちんと確認して
方向性がはっきりとするまでは様子見を決め込むのも一つの方法です。
果報は寝て待てとよく言いますが、
焦って資金を目減りさせるよりもどっしりと構えていたほうが
最終的にはいい結果になることも結構多いのです。
例えばトレード対象の通貨ペアを変更するのも一つの手だと思います。
様々な通貨ペアのチャートをスキャンして
魅力的なボラティリティのペアを見つけて勝負したり、
トレンドが形成しそうな相場に網を張っておいたりといろいろ方法はありそうです。
その他の選択肢として、FX以外にも投資対象はたくさんあるので
そちらで手持ちの資金を活用するという方法もあります。
しかし、FXしかトレード経験のない人にはあまりお勧めできないので
声を大にしては言えないのですけどね。
キャピタルゲインにさほどこだわらなければ、
株主優待を狙って自分の気に入った企業に投資するという方法もあります。
いくらキャピタルゲインにこだわらないと言っても、
大きな損失は株主優待のメリットではとても穴埋めできないので、
安定した銘柄を選ぶ目や情報収集能力が必要なのは言うまでもありません。
FXでうまくいかない時は、
資金を他の投資対象に回すということは悪くない選択でしょう。
いずれ必ず自分にあった相場がやってくるはずです。
一時的にFXから距離を置き、
相場を俯瞰(ふかん)で眺めながらその時を待てばいいのです。
株主優待ってなに?
株主優待という言葉はよく聞きますが、いったいどういうシステムなのでしょうか。
これは簡単に言ってしまうと企業が株主に与えている優待制度のことです。
株式を購入し、保有してくれている株主への企業からのお礼
と考えるとわかりやすいでしょう。
お礼と言いながらも企業の集客のためには効果大なので、
サービス業では株主優待サービスを採り入れているケースが多いようです。
例えば、ファミリーレストランの場合ですと系列店舗で利用できるお食事券、
スーパーですと列店舗で使える商品券、遊園地ですとそこで使用できる入園券、
施設利用券などを優待物としていることが多いようです。
自社製品の絶好のアピールの機会にもなるし、
株主優待目当てで株式を購入してくれる人も多いこともあり、
上場企業の3割程度でこの制度が採用されています。
株主優待で人気のある銘柄
株主優待ではどのような銘柄に人気がるのでしょうか。
購入した株式の金額に対して優待物の満足度が高い、
配当が高い、株価の下落リスクが低いなどいくつかの条件はあると思います。
では具体的にはどんな企業に人気が集まっているか見てみましょう。
野村証券の「株主優待・人気ランキングベスト10」を見ると以下のようになっています。
1位
[3197]すかいらーく
優待内容:食事券
2位
[8267]イオン
優待内容:割引券/ギフト券
3位
[8306]三菱UFJフィナンシャル・グループ
優待内容:日用品/文具/金融/その他
4位
[3543]コメダホールディングス
優待内容:ギフト券/食品
5位
[7550]ゼンショーホールディングス
優待内容:ギフト券/食事券/食品
6位
[2503]キリンホールディングス
優待内容:食事券/衣料品/食品/その他
7位
[9202]ANAホールディングス
優待内容:レジャー/乗り物/割引券/ホテル
8位
[9861]吉野家ホールディングス
優待内容:ギフト券
9位
[9831]ヤマダ電機
優待内容:ギフト券/家電
10位
[8591]オリックス
優待内容:ギフト券/食品/住まい/乗り物/レジャー/ホテル
やはり、飲食業、サービス業の人気が高いようですね。
トップのすかいらーくの場合だと、
株主優待を受けるのに必要なのは100株からとなっています。
現在の株価が1,345円なので、
優待を受けるためには最低でも134,500円が必要になります。
株主優待券は100株で2,000円分(1年)もらえるので、
1.48%分の優待利回りになるわけですね。
こうやってみるとあまり大した額ではないように見えますが、
株主優待はあくまでもおまけであって
メインではないということを考えれば納得の内容です。
一株あたりの配当は38円となっているので、配当利回りは2.82%、
優待利回りと合計すると4.3%になります。
チャートを見ると下落傾向ではありますが、
直近4カ月くらいから安定してきているようなので、
すかいらーく系のファミリーレストランを利用する層には
人気があるのかもしれないですね。
株主優待を受けるのは結構面倒
株主優待を受けるのは結構面白そうですが、
実際に手に入れるまでには長い道のりが待っています。
まず第1段階として、株を購入するために証券会社に口座を作ることからスタートします。
口座開設はFXでも同様なので特に難しいことではありません。
証券会社を選んで資料請求をし、必要書類を用意して送り返してしまえば完了です。
特に問題がなければ1週間程度で口座開設まで漕ぎつけることができるはずです。
第2段階ではどの会社の株を買うのかを決めなければなりません。
ここで一気にハードルが高くなりましたね。
株主優待のランキングサイトで銘柄を絞ってから、
今後下がる可能性が高いのか、低いのかを見極める必要があります。
ここまできたら、実際に株を注文し必要な株数を購入することになります。
株主優待を受けるために必要な保有株式数は、
その会社の「株主・投資家の皆様へ」等のページ内に明記してあるはずです。
すかいらーくの場合は100株~299株が最小になるので、
株主優待だけを目当てにしている人は100株購入すれば
効率よく優待を受けることが出来ます。
後はひたすら利益確定日を待つだけですね。
利益確定したら、2~3ヶ月で株主優待や配当を受けられるようになります。
株主優待のリスクを回避する裏技「つなぎ売り」
株主優待を受けるためには株を保有しなければならないのですが、
この瞬間から下落リスクがあることを忘れてはいけません。
例えば優待利回りと配当利回りを合わせても4%の銘柄の場合、
4%以上下落されたら株主優待を手にしたとしても損失の方が上回ってしまいます。
しかし、このような下落リスクを回避するために有効な裏技というのがあるのです。
この裏技はつなぎ売り(クロス売り)と呼ばれている手法で、
うまくいけば株主優待をタダで手に入れることが出来ます。
簡単に言うとFXの両建てのように買いと売りを同時に持つことで
損益を相殺するといういかにも古典的な方法なのですが、
下落リスクを回避するためには非常に有効です。
FXで両建てをすると手数料やスプレッドの分だけ損をしてしまうのですが、
つなぎ売りの場合は手数料分だけ支払えば
株主優待券をリスクなしで手に入れることができます。
ただし、つなぎ売りでは配当は受けられないことは覚えておく必要があるでしょう。
つなぎ売りの方法はとても簡単です。
・ポイント①
権利付き最終売買日より前に現物取引で必要な単元数を買う
・ポイント②
現物取引と同じ価格、同じ単元数で空売りする
・ポイント③
優待権利獲得後に「現渡し」の方法で2つの取引を終了する
注意しなくてはならないのは、つなぎ売りの際には「制度信用取引」ではなく
「一般信用取引」で売り建てをしないと「逆日歩」の発生により
余分なコストがかかってしまうことがある点です。
逆日歩が株主優待の価値を上回ってしまうと
つなぎ売りをするメリットが消えてしまいますので、
この点には十分に注意をした方がいいでしょう。
一般信用取引はSBI証券、カブドットコム証券、松井証券で扱っているので
この3社の中から選ぶのが安心だと思います。
つなぎ売りをマスターしたら株主優待を探そう
つなぎ売りをマスター出来たらお得度の高い銘柄探しの旅に出てみましょう。
株主優待の人気ランキングサイトや比較サイトは数多くあります。
このようなサイトを参考にして効率よく銘柄を探し出すのが
一番手っ取り早いと思います。
おすすめなのが、みんなの株式 (みんかぶ)の中にある
「株主優待 | おすすめの優待情報」というコーナーです。
株主優待 | おすすめの優待情報 – みんなの株式(みんかぶ)
「優待ランキング」、「配当ランキング」、「配当+優待ランキング」に分けられており、
目的に応じて選ぶことが出来るので非常に高効率です。
必要金額や利回りで並び替えができるため、
自分の懐具合にあった銘柄選びが出来るのもおすすめポイントですので
株主優待に興味のある方は是非検討してみて下さい。
引き続き、FXトレード研究会(FTK)で取り上げてほしい
題材(テーマ)などのリクエストも受け付けておりますので
お気軽にいつでもお問い合わせください。
FTK 掲示板(お気軽にお問い合わせ・口コミなどご投稿ください)