NHKに取り上げられた謎の投資グループ「オプザイル」の実態を暴露
SNSは詐欺の格好の舞台
SNSとは、
Social Networking Service(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の略で
メッセージ、写真など利用して共通の趣味を持つ人々と
繋がることのできるサービスのことを言います。
一昔前はmixi(ミクシー)が全盛でしたが、
最近ではtwitterやLINE、Facebookなどが主流になっています。
SNSはアカウントが非公開になっていなければ、
知り合い以外ともメッセージをやり取りすることが出来るので、
共通の趣味を持つ友人がいないような時には非常に有益なサービスだと思います。
周囲にFXをやっている友人や知り合いがいなかったり、
FXをやっていることを周囲に隠していたりすると
投資に関する意見交換をすることが出来ません。
自分一人で悩んでいても解決できず
行き詰まってしまった経験を持っている人も少なくないのではないでしょうか。
SNSを利用することでこのような孤独な投資環境から抜け出すことが出来るのです。
SNSとはいえやり取りしているうちに気心が知れてくるので、
有益な投資仲間になること可能性は十分にあります。
SNSにはダイレクトメッセージという当事者同士で
直接メッセージをやり取りできる機能があるので、
投資仲間から裏情報と言ってもいいような情報が舞い込んでくることもあるのです。
ネットワーク上のつながりであるSNSは
孤独な投資家を救ってくれるだけでなく、
貴重な情報源にもなる可能性を秘めているのです。
しかし、SNS上には危険な落とし穴もいっぱいあります。
詐欺や勧誘なども横行しているので
SNSに慣れていない人は特に注意が必要になります。
声高々に儲かる手法を拡散しているようなアカウントには注意したほうがいいでしょう。
SNSでの詐欺は最近始まったことではなく、
古くはmixi時代からも盛んに行われていました。
手口は簡単で、自分の投資成績を公開してコミュニティーにおびき寄せてから、
情報商材や口座開設の勧誘を行うというものです。
販売者自身が売りつけるというケースもありましたが、
アフィリエイトのマージンを狙ったものが圧倒的に多かったですね。
これはFXブログのアフィリエイトにも数多くみられる手口です。
こうした詐欺の手口は現在にも引き継がれているようで、
twitterをちょっと検索するだけ怪しげな誘い文句がウジャウジャと出てきます。
「私はバイナリーオプション取引で稼いで海外旅行をゲットしました!」
「無職で月300万稼いでるけど質問ある?」
「ネットで話題のバイナリーオプションって知ってますか?
素人でも面白いくらいにもうかるんです。私はコレで仕事を辞めました」
こんなストレートなツイートで引っかかる奴がいるの?
というほどの胡散臭さですよね。
こうしたツイートに共通しているのは、URL(リンク)が張られている点で、
アフィリエイトサイトや、自身が運営する商材販売サイトへ
訪問者を誘導しているわけです。
もしtwitter上でこのような胡散臭いツイートを見かけたら、
詐欺の可能性が高いので無視しておいた方が無難でしょう。
NHKに取り上げられた謎の投資グループ「オプザイル」ってなに?
最近NHKで「オプザイル」という謎の投資グループが取り上げられていましたが、
このオプザイルとはいったい何者なのでしょうか。
ネーミングの由来は、
ナインティナインの岡村隆史とEXILEによるコラボレーションユニット
「オカザイル」と「バイナリーオプション」をもじったものなのでしょう。
親しみやすいネーミングからユーモラスに感じる方も多いみたいですが、
その実態はバイナリーオプションの情報商材を高額で売りつける
怪しげな投資グループなのです。
NHKのNews Upに寄せられた情報によると、
バイナリーオプションで利益を出すためのツールが入ったUSBメモリーを
30万~50万円という高い価格で販売していたようです。
ちなみにオプザイルがターゲットにしていたのは大学生も含む20~24歳で若い世代。
オプザイルはこうした若者を釣るためにSNSを有効活用しています。
バイナリーオプションで利益を出している取引履歴の画像を公開したり、
お洒落なカフェや高級レストランでの写真を載せたりすることで
リア充ぶりをフォロワーにアピールしていたのです。
このような手口はFXのブログでもよく見られますが、
オプザイルの場合はSNSを駆使し若者をターゲットにしていたのが特徴となっています。
まだ社会経験に乏しく、こうした詐欺の事例をあまり知らない「良く言えば人の良い」、
「悪く言えば世間知らず」の若者が狙われていったわけです。
さらにオプザイルの商材販売方法の特徴の一つとしてあげられるのは、
通販ではなく対面販売ということでしょう。
大手の商材販売サイトを通して売っていれば、
より多くの人の目に触れるし販売行為を委託することも出来ます。
しかし、いったいなぜ彼らは手間のかかる対面販売を選んだのでしょうか?
大抵の商材販売サイトは、匿名で物品を販売することは不可となっており
「特定商取引法に基づく表記」により販売者の身元を明らかにしなければなりません。
身元を隠しておきたい彼らがこうした販売サイトを敬遠したのは
至極当たり前のことなかもしれません。
また高額な商材なので通販の場合だと消費者心理として
購入ボタンをクリックする際に躊躇しがちになるのですが、
対面販売だと口頭で「今回が最後のチャンスだよ」などと煽ることにより
考える暇を与えずに購入者を丸め込むことができます。
この最後の一押しによって成約率が飛躍的にアップするのです。
今の境遇を変えたいと思っている若い世代に
「このチャンスを逃すと後がないよ」と迫る手口は
マルチ商法に通じるところもありますね。
驚くべきことに支払いは手渡しのみで、
領収書も発行されないというグレーを通り越して
もはやブラックと言っていいレベルの販売方法をとっていました。
購入者がおかしいと思って返金を迫ろうとしても、
証拠もないし連絡先もわからないので泣き寝入りするしかないのです。
謎の投資グループであるオプザイルの実態は、
SNSを巧みに利用しすることで若者の心理の隙に入り込み、
高額の情報商材を売りつける悪質な商材屋だったのです。
オプザイルの売る高額商材
オプザイルの販売する30万円~50万円もする
高額な情報商材の中身はいったいどのようなものだったのでしょうか。
これだけの高額な情報商材なら
さぞかしすごいソフトが手に入るのではないかと思うのが一般的でしょう。
彼らが面会場所で売りつけていた
バイナリーオプション必勝法とも言うべきツールの中身は
なんとインディケーターがセットアップされたメタトレーダー4と
FXをやっている人なら誰でも知っているような内容の投資マニュアルでした。
ツールを起動するとメタトレーダー4が開き、
チャート上に売買ポイントが矢印で表示されています。
おそらく逆張り系の指標とフィルターを使って買われ過ぎ、
売られ過ぎの状態の時に矢印を表示するようにしているだけと思いますが、
初心者がこれを見たら凄いと思ってしまっても無理はありません。
投資マニュアルの方はサポート、レジスタンスなどの基本から始まり、
フィボナッチリトレースメントの使い方、
ブレイクアウトなどについて説明だけだったようです。
投資を知らない人にとってはある程度は有益な内容だと思いますが、
到底金額に見合ったものとは言えません。
高額なバイナリーオプションのアフィリエイト収入
オプザイルは高額な商材を売ることでかなり稼いでいたようですが、
彼らの収入源は商材販売だけではなかったようです。
彼らはオーストラリアのシドニーを拠点としている
Highlow Markets Pty. Ltd.という会社のバイナリーオプションを使用していました。
オーストラリアの金融ライセンスを取得しており、
信頼性に関しては特に問題はありません。
この会社もFXのブローカーと同様に
口座開設のアフィリエイトが集客の柱の一つなっており、
報酬が1件につき最大4万円と高額なアフィリエイト報酬が得られるのが特徴です。
オプザイルは高額な商材を売るだけではなく
口座開設のアフィリエイトでも儲けていたのです。
twitterフォロワー数を増やす手口
プザイルは自分たちのツイートをより多くの人に見てもらうために、
フォロワーの確保に力を入れていました。
実際にオプザイルのフォロワー数を見ると1万を超えているアカウントもありました。
twitterをやっている人なら分かると思いますが、
1万人というフォロワー数を達成することはそう簡単なことではありません。
有名人の場合、メディアに露出した瞬間に
フォロワー数が一気に1万人増えるなんてことはよくあることですが、
一般人の場合だとこんなに簡単に増やすことはまず無理です。
彼らはおそらくフォロワー付きのアカウントを購入していたのでしょう。
商材販売で得られるリターンを考えると
フォロワー付きアカウントの金額なんてたかが知れていますし、
時間的にもメリットが大きいわけですからね。
また彼らはバイナリーオプションに興味のある人を探して
積極的にフォローしてきます。
これはフォローバックを狙ったもので、
良質なフォロワーを増やすための手口なのです。
オプザイルのtwitterアカウント閉鎖が相次いでいる
ここにきてオプザイルのtwitterアカウントの閉鎖が相次いでいます。
NHKに取り上げられたことで周囲が騒がしくなり、
自ら閉鎖したのでしょうか。
もし当局の捜査が入りそうだという理由で
慌てて閉鎖したのであればオプザイルの存在自体も危うくなってきますね。
彼らは投資助言業の登録もしていないでしょうし、
あの程度のマニュアルを言葉巧みに30~50万円で販売していたとしたら
当局に目をつけられても全く不思議ではありません。
いまさらtwitterアカウントを閉鎖したところで時既に遅しというところでしょうか。
簡単に稼げる方法を他人に教えてくれる人は稀
投資の世界はたいへん厳しく一朝一夕でものにできるようなものではありません。
自分の資産をリスクに晒し、絶え間なく努力して得た手法を
他人に教えてくれる気前のいい人なんてまずいないと考えたほうがいいと思います。
簡単に稼げる方法があると言って近づいてくる人間がいたら、
疑ってかかったほうがいいでしょう。
心のどこかに簡単に稼ぎたいという気持ちがある人は
詐欺に引っかかりやすいものです。
このことを自覚した上で、商材を購入する際には、
事前に検索して詐欺の事例がないか調べる癖をつけた方が賢明です。
ワンクッション置くだけでも詐欺の被害に遭うリスクは半減するはずです。
不幸にも詐欺に引っかかってしまった場合は、
速やかに警察や消費者生活センターに相談するようにしましょう。
また今回のオプザイルの事件に限らず、
インフォトップやインフォカートといった情報商材販売サイトでも
詐欺と言われても仕方なのないような悪質な情報商材が
販売されていることがあることも事実です。
当FXトレード研究会(FTK)では今後、
情報商材販売サイトで販売されている情報商材に関しても
レビューとして取り上げていきたいと考えておりますので、
是非とも定期的にチェックして頂ければと思います。
引き続き、FXトレード研究会(FTK)で取り上げてほしい
題材(テーマ)などのリクエストも受け付けておりますので
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