毎月約300万円稼ぐというカープ女子トレーダーM氏の実力を暴露
カープ女子とは広島東洋カープの女性ファンのこと
19991年以来優勝から遠ざかっていた広島東洋カープでしたが、
ついに25年ぶり7度目となるリーグ優勝を決めました。
赤ヘル軍団の黄金期を知る人にとってはなんとも嬉しいニュースだったことでしょう。
潤沢な資金で運営されているわけではないチームが優勝するというストーリーは、
選手や監督の力が大きいという事はもちろんなのですが、
他にも球団の地道な努力や地元の理解がなければ成し遂げられなかったはずです。
そして忘れてはいけないのが選手にモアパワーを与えてくれるファンの存在でしょう。
サッカーのJリーグを見ていると鹿島アントラーズや
浦和レッズなどユニフォームに赤を取り入れているチームのサポーターの熱気は
他のチームに比べて群を抜いているように見えます。
そしてこの現象はサッカーだけでなく野球にも当てはまっているようです。
広島カープは、ファンの熱い気持ちと、
深いカープ愛で支えられている球団なのですね。
長い間、広島ファンに愛されていた広島市民球場は
老朽化が進んだめ新たにMAZDA Zoom-Zoomスタジアム広島が新設されましたが、
広島ファンの熱気は新球場に移った今も引き継がれています。
広島カープの特徴の一つとして12球団で唯一親会社を持たない
独立採算制の球団であるということが挙げられます。
親会社を持たない苦しい台所事情の中でも
球団運営を維持し続けられていたのは、
地上波テレビでの放映権料があったからです。
しかし近年になって地上波でのテレビ放映が減少してくると
球団運営に赤信号が灯り始めます。
そこで球団は各種イベントやグッズの販売、
女性ファンの取り込みなどを強化し始めました。
この思惑は見事に成功し、
女性のカープファンいわゆるカープ女子が急増することになるのです。
こうしたカープ女子の存在もまた
広島カープの優勝に大きな力を与えていたことは間違いないでしょう。
カープ女子のFXトレーダーはトレード歴15年以上の大ベテラン
FXプライムには「勝ち組FXトレーダー スペシャルインタビュー」という企画があり、
様々なスタイルを持ったトレーダー達を不定期で紹介しています。
今回はこの中から兼業主婦であり、カープ女子でもある
FXトレーダーのM氏を取り上げて行きたいと思います。
M氏は仕事だけでなく家事、子育てなど多忙な毎日を送っている40代前半の女性ですが、
わずかな空き時間の中で精力的にトレードを行っています。
M氏に限らず主婦の女性トレーダーというのは、
隙間時間を使ってトレードすることが本当にうまいですよね。
男性だとなかなかこうはいかないのは
男性脳と女性脳の違いというのもあるのかもしれませんね。
男性脳はシングルタスク、女性脳はマルチタスクとよく言われていますが、
あながち間違いではないのかもしれません。
M氏がFXトレードをスタートさせたのが2000年頃という事ですから、
かなりの古株トレーダーと言ってもいいでしょう。
2000年からFXを始めて2016年現在まで生き残っているトレーダーなんてほんの一握り、
いやきっと一握りもいないでしょうね。
しかし、御多分に漏れずM氏のトレード人生も
最初から順風満帆というわけにはいかなかったようです。
確立されたトレード手法を身に着けていなかったため、
レートの値ごろ感だけでトレードをしていたというから
儲かるはずもありません。
損失は膨らむ一方だったようです。
特に大きな損失を出したのはリーマンショックとアベノミクスの時だったそうで、
リーマンショックの時は1000万円の損切り、
アベノミクスの時は2000万円の損切りを余儀なくされました。
M氏は損失を出した原因を値ごろ感による逆張りと自己分析していますが、
この時の痛い経験がその後のFXトレードに
大きな影響を与えたことは言うまでもありません。
こまめに利益確定をするスタイルへ
M氏が直面した2つの大きな損失は彼女のトレードスタイルを変えていくことになります。
いくらいい価格でポジションを持つことが出来たとしても
ポジションを決済しないことには、
自分の利益として確定されることはありません。
含み益が出て喜んでいても、
いつそのポジションが含み損に変わるかは
神のみぞ知るということなのでしょう。
未曾有の相場の動きを個人のトレーダーが
予測する事の難しさというのを経験した彼女ならではのトレード哲学なのでしょう。
それ以来、M氏はこまめに利益を確定していくようになります。
1000円でも2000円でも利益は利益。
利益を確定してから新規にエントリーした方が
精神的にも余裕が生まれると彼女は言います。
外出する時など値動きをチェックできないようなときは
可能な限りポジションをクローズしてしまうというからかなり徹底していますね。
ストップロス(逆指値)を入れないスタイル
こまめな利益確定をするスタイルといって思い出すのがスキャルピングですよね。
スキャルピングは少ない利益を積み重ねていく手法で勝率が高いのが特徴ですが、
ストップロスを深い位置に置くので負けた時の損失が膨らむ傾向にあります。
いわゆるコツコツドカーンと言われるタイプのトレードで、
スキャルピングEAの収益曲線を見るとそれが如実に表れているのがわかると思います。
M氏のトレードもきっとこのタイプなのだろうなと思いながら
インタビューに目を通していったのですが、
なんと彼女はいっさいストップロスの注文を置かないそうです。
さすがカープ女子、肝の据わった男気のあるトレードスタイルですね。
ただしストップロスは置かないもののまったく損切りをしないというわけではなく、
駄目だと思ったときにはあきらめて損切りすることもあるようです。
彼女が損切りをしない理由というのが
FXトレードをスタートさせてから値段が戻らなかったことは
一度もなかったから、というから驚きですね。
かなり思い切った考え方ですが、
彼女の経験則から編み出された必勝法であり、
現時点ではそれが機能しているので外野は黙っていることにしましょうかね(笑)
彼女がこのような思い切ったトレード手法でこれまで成功してきたのは、
トレンドの見極めと資金管理が重要な役割をしているようです。
超長期のトレンドの方向を見極め絶対に逆らわないようにすることで、
ポジションが大きく逆行してしまうことを避けるとともに、
1万通貨単位という小さなロットでトレードすることでリスクを最小限に抑えています。
また損失を膨らませる危険性の高いナンピンをしないことも
彼女が今まで退場しないで生き延びてきた一因としてあげられると思います。
損切りをしないトレーダーは
ナンピンで損失を膨らませがちなのですが、
彼女の場合はそうしたトレーダーとは一線を画しているというわけですね。
M氏のトレードロジックは移動平均線のクロス
損切りしないという思い切った戦略を
トレンド分析、資金管理によって乗りこなしているM氏ですが、
トレードロジックがどのような内容なのかも非常に気になりますよね。
実はこれが非常にシンプルで、
使用しているテクニカル分析は移動平均線だけというから驚きです。
前回紹介したマユ姫氏の場合は
チャート上に複数のインディケーターを表示していましたが、
M氏の場合はFXの初心者が最初に覚える
移動平均線のみをチャートに表示させているのです。
ここら辺にもカープ女子の思い切りの良さが現れているような気がしますね。
移動平均線の使い方はいろいろあるのですが、
彼女が使っているのは移動平均線のクロス(ゴールデンクロス、デッドクロス)です。
なんともありふれた回答でガッカリと言いたいところですが、
どのような形でクロスしたかということをチェックすることで
騙しを排除しているという点はさすがと言えますね。
彼女が重要視しているのは移動平均線の角度で、
角度がついた状態でクロスした場合をトレードチャンスとして捉えているようです。
このインタビューではありがたいことに
移動平均線のパラメーターとロジックを教えてくれています。
【買いエントリー】
短期移動平均線(期間5)が、中期移動平均線(期間20)を上抜けしたときに
価格が中期移動平均線から大きく乖離→中期移動平均線へ80%押したところに買いの指値
【売りエントリー】
短期移動平均線(期間5)が、中期移動平均線(期間20)を下抜けしたときに
価格が中期移動平均線から大きく乖離→中期移動平均線へ価格が80%戻ったところに売りの指値
単純に移動平均線のクロスだけで売買した場合、
エントリーした瞬間に逆行することが多いのであまりお勧めしないのですが、
M氏はそれを長年の経験からわかっているようで
押しや戻りを狙うというスタイルを取っているようですね。
これは移動平均線のバウンドを使用するトレード手法に似ていますが、
彼女の場合は80%戻しのところに指値を仕掛けるので
チャートを常に見ていなくても済むというのが特徴ですね。
チャートを常に見ていなくてトレードできるというのは
仕事を持っている主婦トレーダーにとって
大きな武器となっていることは間違いありません。
イメージとしてはこんな感じでしょうか。
M氏はどれくらい稼いでいるのか?
トレード手法が明らかになったら気になるのが
「M氏はいったいどれくらい稼いでいるの?」という事ですよね。
実は意外と稼いでいるようで毎月300万円の利益が出ているというから驚きです。
これだけ稼いでいると贅沢をしたくなるものですが、
M氏は一切そのようなことはしないそうです。
旦那様の給料だけで生活をし、
FXは生活資金とは完全に切り離しているところに
M氏が成功している理由があるのでしょう。
相場の格言で「いのち金には手を付けるな」というものがありますが、
彼女はそれを実践出来ているからこそ
現在まで生き延びることが出来ているのだと思います。
誰にでも真似を出来るわけではない
M氏のトレード手法は非常にシンプルで簡単なのですが、
だれでも簡単に真似を出来るようなものではありません。
彼女のトレード手法の肝である
ストップロスをおかないというトレードを実践するためには、
資金管理が重要になってくるので
これを守れない人は早い段階で退場することになるでしょう。
長期のトレンドを正確に判断出来る目を持ち、
売買ロットを守れる人が彼女のトレード手法を真似することの最低条件になります。
トレンドが変わった場合の裁量による損切りや利益確定ポイントについては、
確立したロジックを公開していないので、
そこら辺は自分自身で補完する必要があります。
あれこれ考えるとM氏の手法を真似することは容易いことではなさそうです。
また、損切りしないことで確実に資金効率は悪くなりますので、
投資資金が少ない人にとってはあまりお勧めできる手法ではないかもしれませんね。
引き続き、FXトレード研究会(FTK)で取り上げてほしい
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