トレンド・ディスカバリーFX【検証と管理人評価】
商材概要
商材タイトル:トレンド・ディスカバリーFX
販売元:クロスリテイリング株式会社、松野有希、関野典良
相場の未来を予測できると謳うFXロジック
現在は販売されていませんが、「相場の未来を予測できる」と謳うFXロジック
トレンド・ディスカバリーFXが比較的好評のようなので
調査がてらに検証してみることにしました。
販売元はFX商材販売業者の大手、クロスリテイリング株式会社、
講師はトレンドハンターFXやeラーニングスクールを手がけた
関野典良氏です。
これまで数多くのFX商材をリリースしているクロスリテイリング株式会社ですが
関野典良氏が手掛けたFX商材はどれも評価が高く
同社の講師陣の中でも、関野典良氏は人気の講師のようです。
今回のトレンド・ディスカバリーFXで最も目を引くのは
「相場の未来を予測できる」と謳っている点でしょう。
普通に考えれば当然のことですが
「相場の未来を予想する」というのはあり得ないことですし、
もしもそんなことができるのであれば、
誰でも簡単に億万長者になることができます。
冒頭から彼のオファーを否定するわけではありませんが
少々大袈裟すぎる謳い文句だと言わざるを得ません。
その上で、関野典良氏の言う「未来予想」というのは
いったい何をさしているのか?
簡単に言ってしまえば、「通貨の強弱」を観測し
今現在勢いのある通貨を絞りこむことでトレンドを待つのではなく
積極的にトレンドを見つけに行くという作業です。
トレンド・ディスカバリーFXのランディングページでは
このことについて以下のように説明されています。
ドル円、ユーロ円の2つの通貨ペアで、
上昇トレンドが発生している、というのが分かったとします。
これだけだと、どちらも上昇トレンドで、
利益になりそうな雰囲気があります。
でも、僕らは「一番稼ぎやすい」通貨ペアを、
選んで、より確実な勝負をしたい。
そこでもう1つ調べなければいけないのは、
ドルとユーロ、どっちがより強いのか?
ということですね。
なので、ドルとユーロ、
どちらの通貨が強いのかを比較してあげればいいんです。
どの通貨が強いのか、そして弱いのか。
この通貨の強弱をシンプルに見ていくことによって、
そのタイミングで最も稼ぎやすい通貨ペアを、
導き出すことができるようになるんです。
考え方自体は、
ものすごくシンプルで、
おそらく誰でもできるようになると思います。
こうして、通貨の強弱を見極めることによって、
ロジックの効果を最大限発揮する、
つまりは、最もお金を稼ぎやすい場面を、
作り出すことができるんです。
上記の説明をわかりやすく言えば、
ドル円が上昇であればドルが円よりも強いことになり、
ユーロドルが上昇であればユーロがドルより強いことになります。
この場合の通貨の強弱は「ユーロ>ドル>円」となります。
強い通貨と弱い通貨の通貨ペアは一方向にレートが進みやすい、
つまりトレンドが発生しやすいという特徴があるため、
上記の例で考えるのであれば「ユーロ円」の買いが
トレンドフォロー上、有効な戦略となるわけです。
このように今どの通貨が買われ、どの通貨が売られているか…
そういった通貨間の強弱を見ながら
エントリーのタイミングを判断するという戦略です。
通貨の強弱を判断する方法
「未来予測」という言葉は大袈裟ですが
関野典良氏の考え方は理に適っていますし
正確に通貨の勢いを見極めることができれば
トレードの精度を高められるのはもちろん
高い勝率を得ることも不可能ではありません。
ただ、関野典良氏の通貨強弱の判断方法は
アナログなやり方ですので、悪く言えばアバウト。
当然ですがトレーダーによって見方は変わってきますし、
そこそこ裁量スキルが問われる方法だと感じます。
ですが、通貨の強弱を指数グラフで確認できるサイトもあります。
関野典良氏のアナログなやり方が面倒な方は
以下のサイトなどを参考にしてみるといいと思います。
・https://www.mataf.net/en/forex/tools/currency-index
また、サイト上で確認する方法以外にも
通貨強弱を表示してくれるツールなどもあります。
・http://d.hatena.ne.jp/fai_fx/20111122/1321894623
ネットで検索すればもっと色々なものが出てきますが、
こうした情報を利用して、強い通貨と弱い通貨を判断し
今現在のトレードに適した通貨ペアを選定すると良いでしょう。
トレンド・ディスカバリーFXでは2種類のロジックを採用
今どの通貨が買われ、どの通貨が売られているか
という通貨間の強弱を判断し
今後トレンドの発生する可能性の高い通貨ペアを
絞り込んでいくトレンド・ディスカバリーFXですが、
関野典良氏の手法は「通貨ペアのトレンド判断」に加え
2つのロジックでエントリーを仕掛けていきます。
その2つのロジックというのがこちら。
・ボリバン押し目買い・戻り売りの逆張りロジック
このロジックは極めてシンプルでボリンジャーバンド±2σへ
ローソク足がタッチしたところでエントリー。
決済はフィボナッチ・エクスパンションを使い
決済目標ラインを引きそのラインにタッチで利確となります。
ランディングページの動画解説であ
フィボナッチ・エクスパンションの数値は
第1目標が100%、第2目標161.8%とのこと。
そして、損切は直近の高値・安値となっています。
・トレンドラインからのブレイクロジック
こちらのロジックはよりシンプルで、
単純にトレンドラインをブレイクしたところでエントリーし、
決済はトレーリングストップを活用し
トレンドに乗れるところまで乗って利益を伸ばしていきます。
損切りはこちらも直近の高値・安値です。
どちらも極めてオーソドックスなロジックです。
通貨強弱による勢いのある通貨ペアの選定と
シンプルかつオーソドックスなロジックなど
トレードの精度を高め勝率を上げるための工夫がなされており
トレンドフォローとしては有効な戦略に仕上がっていると言えます。
関野典良氏の環境認識に対する考え方は
相場の俯瞰力を鍛えることに繋がりますし、
ロジックだけに頼らず根拠のあるエントリーが出来る点は
評価できるのではないかと思います。
ただ、冒頭でもお話ししたように「未来予測」というのは
かなり言い過ぎかなと思います。
クロスリテイリング株式会社の商材は
定期的に再販を繰り返すのがセオリーのようですので、
トレンド・ディスカバリーFXも今後
再び販売がスタートするかもしれません。
その際に関野典良氏のいう「未来予測」という言葉を
鵜呑みにして購入するとガッカリすることになるでしょう。
FX商材の多くは誇大広告が当たり前みたいなところがありますが、
トレンド・ディスカバリーFXも同様、
そんな「聖杯」のような手法は存在しない
ということを肝に銘じておきましょう。
引き続き、FXトレード研究会(FTK)で取り上げてほしい
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