相場の駆動力の加速と減速を測定する「ACオシレーター」

 

ACオシレーター(Accelerator Oscillator)とは

 

「ACオシレーター」は、アメリカのトレーダーであり、
株式、商品、外国為替市場の取引における取引心理学テクニカル分析、
カオス理論に関する本の著者”ビル・ウィリアムズ”が考案した
オシレーター系のテクニカル指標になります。

 

ビル・ウィリアムズの本に記載された取引システムの一部であるため、
MT4ではビル・ウィリアムズ系として独自の部類に分けられており、
彼が考案したインジケーターは全部で6つ存在します。

 

・ACオシレーター(Accelerator Oscillator)
・アリゲーター(Alligator)
・オーサム・オシレーター(Awesome Oscillator)
・フラクタル(Fractals)
・ゲーターオシレーター(Gator Oscillator)
・マーケットファシリテーションインデックス(Market Facilitation Index)

 

 

ACオシレーターは、相場の駆動力「加速」「減速」
測定するインジケーターです。

 

ACは、”Accelerator”の略で、加速装置アクセルといった意味があります。

 

 

 

 

サブチャートに表示されているヒストグラムがACオシレーターです。

 

 

 

ACオシレーターの計算方法と見方

 

ACオシレーターの算出には「AO(オーサムオシレーター)」が使われます。

 

AO = 5日移動平均線 - 34日移動平均線
AC = AO - 5日移動平均線

 

オーサムオシレーターの数値は基本として固定されているので、
ACオシレーターのパラメーターも、
基本的には任意の設定は必要ないものとなっています。

 

 

また、ヒストグラムの色の違いは、

 

前の棒線よりも大きければ緑色
前の棒線よりも小さければ赤色

 

という法則になっています。

 

 

基本、ACオシレーターが緑の時には買いのみ、
赤の時には売りのみというのが鉄則になります。

 

0.000を境に、上回ってきた場合上昇トレンド
下回ってきた場合下降トレンドと判断します。

 

指標が上昇すればする程、買われすぎと判断され、
下降すればするほど、売られすぎと判断されます。

 

 

また、上昇トレンドにおいて、
バーの色が緑色から赤色に変化した時に、上昇力が弱まったと判断し、

 

逆に、下降トレンドにおいて、
バーの色が赤色から緑色に変化した時に、下降力が弱まったと判断します。

 

 

 

ACオシレーターの売買サイン

 

オシレーター系のインジケータでは、
よく”0ラインの交差”エントリーシグナルというものが見られますが、
ACオシレーターは、公式には0ラインの交差はシグナルではない
とされています。

 

 

ACオシレーターを活用したエントリーサインは以下の通りとなっています。

 

・0ラインの上に伸びる緑の線が2本連続で続いたら買い
・0ラインの下に伸びる赤の線が2本連続で続いたら売り

 

・0ラインの下に伸びる緑の線が3本連続で続いたら買い
・0ラインの上に伸びる赤の線が3本連続で続いたら売り

 

 

これに対して、トレードストップサインは
ヒストグラムがエントリー方向と反対の色で確定したところになります。

 

 

では、実際の相場で、売買サインを確認していきたいと思います。

 

以下の画像は、ドル円4時間足でのチャートになります。

 

 

 

 

0ラインの上で伸びる緑の線が2本連続
確定した次の足の始値(110.051)で買いエントリー。

 

その後、エントリー方向と反対の色(赤)の線が確定した
次の足の始値(111.973)でトレードストップ。

 

ここでは、192.2pips獲得できています。
※スプレッド除く

 

 

 

 

0ラインの上で伸びる赤の線が3本連続
確定した次の足の始値(112.023)で売りエントリー。

 

その後、0ラインの下で伸びる赤の線が3本連続
確定した次の足の始値(111.844)で売り増しエントリー。

 

そして、エントリー方向と反対の色(緑)の線が確定した
次の足の始値(111.576)でトレードストップ。

 

ここでは、44.7pipsと26.8pipsの計71.5pips獲得できています。
※スプレッド除く

 

 

その後も、損切りもありますが、損切りの幅は小さく、
リスクリワードが高い結果となっています。

 

 

 

ACオシレーターまとめ

 

今回は「ACオシレーター」について紹介しました。

 

ここで紹介した活用法は、
考案者であるビル・ウィリアムズの考え方に基づいたもので、
この考え方から基本的には”トレンドフォロー手法”
となっていることがわかります。

 

しかし、こういった特性を応用し、
売られすぎ買われすぎの判断としても使われ、
逆張り指標としても活用されています。

 

他のテクニカル指標を併用するなどして、
過去のチャートから検証を行い、
より優位性の高いトレード手法を探してみてください。

 

 

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