One Tap EA Perfect Edition【検証と管理人評価】
商材概要
商材タイトル:One Tap EA Perfect Edition
販売元:クロスリテイリング株式会社、松野有希、工藤総一郎
ワンクリックでバフェット越え?!「One Tap EA Perfect Edition」
こんにちは。
FTK管理人の君川です。
クロスリテイリング株式会社から、完全自動売買EAの新作
「One Tap EA Perfect Edition」が販売されました。
クロスリテイリング株式会社といえば、毎度毎度過激な数値実績に
反して、ロジックが不透明であったり一般的なロジックを採用して
おきながら業界屈指の高価格で広告通りの運用実績が達成できない
といったオファーがもはやお馴染みになりつつありますが、
なんと今回は投資の神様であるウォーレン・バフェットの平均年利の
10倍の実績である年利231%を全自動で叩き出したという
冒頭から信じがたいキャッチコピーを全面に出しています。
その他にも
・14億5983万円の衝撃
・スイッチひとつで起動
などといったお馴染みの強気なキャッチコピーを惜しげもなく
連発しています。
なお、今回のEAの監修は工藤総一郎氏ですが、
工藤総一郎氏はクロスリテイリング株式会社のグループ会社で、
自動売買EAを主に販売している株式会社Logical Forexの責任者です。
ランディングページによると、今回の新作である完全自動売買EA
「One Tap EA Perfect Edition」は、工藤総一郎氏の最高傑作とのことですが、
これまで広告の内容と実際の商品の内容と品質が乖離しているオファーを
連発している運営責任者の言葉ですので、話半分で聞いた方が良さそうです。
「One Tap EA Perfect Edition」という名前の通り、
1タップで利益を生むことを売りにしているようですが、
これまで1クリックで自動売買を行うEAを散々販売してきた時点で
何のセールスポイントでもありませんし、ランディングページに記載されている
内容はまったくあてになりません(苦笑)。
2022年も眉唾物の株式会社Logical Forexの最新EAオファーですが
ここからは「One Tap EA Perfect Edition」の具体的な商品内容に
ついて検証していきます。
「One Tap EA Perfect Edition」はごく一般的なロジック
「One Tap EA Perfect Edition」、通称1タップEAは3つの手法を
採用しているようです。
具体的には、
・リチャード・ドンチャンのブレイクアウト手法
・ジェシー・リバモアの時間的要因
・ナウザー・バルサラの破産確率の要素
の3つとなっています。
一方、この3つの手法に関して具体的にどのように用いているか
に関してはランディングページに記載がなく不透明となっています。
リチャード・ドンチャンはドンチャン・チャネル(DC)という
チャートの一定期間の最高値と最安値、その中央値を表示する
インジケーターの開発者として知られる投資家ですので、
ドンチャン・チャネルを用いてブレイクアウトを判断していると
推察できます。
有名な投資家のトレード手法を採用しているというと
一見聞こえが良いように感じますが、ドンチャン・チャネルそのものは
一般的なトレードツールでも無料公開されている
インジケーターでありますし、最高値を超えたら買い、最安値を下回ったら売り
というエントリーを行うというトレード手法そのものは
はっきり言って基本中の基本のロジックで何のオリジナリティもありません。
むしろ、数ある最高値や最安値の中でもどの価格帯が実際に反発が見込める
優位性のある価格帯なのかを判断できるかどうかに
このEAの真価が問われると言えるでしょう。
ジェシー・リバモアは売買のエントリーに際して一度にポジション
を一気に抱えるのではなく、トレンドを確認してから徐々にその
ポジションを増やしていくピラミッティングを得意とする投資家です。
また、ナウザー・バルサラはトレードの勝率と、平均損失に対する
平均利益の割合で算出される損益率を元に、勝率と損益率に応じて
どの程度の破産確率であるかを表データ化した数学者です。
ピラミッティングによって分散的にポジションを増やし、バルサラ
の破産確率表をもとにリスクリワードを計算してエントリーの回数
やタイミングを判断することは、安定的に資産を増やす上では確か
に有効的な手法ではあります。
しかし、先程のドンチャン・チャネルはトレンドの継続や反転を
判断することのできるインジケーターではあるものの、
チャートがどこまで推移するかを判断することはできず、
リスクリワードを計算することができません。
また、チャートの反発を判断できないドンチャンチャネルと
ピラミッティングの相性も良くないため、EAのロジックとしては
決して利益の稼げるようなものとは思えない印象です。
さらに、ピラミッティングも破産確率表を元にしたエントリーの
厳選手法も安定的なトレードには欠かせないごく一般的な手法で
EAのセールスポイントとはなり得ません。
そして、バルサラの破産確率表とリバモアの手法を採用したという
今回のEAのロジックと、EAのセールスポイントである機能には
決定的な矛盾があるということです。
「One Tap EA Perfect Edition」の一般的な3つの専用機能
「One Tap EA Perfect Edition」には、
・勝率重視や利益重視を調節できる「アクティブレベル」機能
・一定のスプレッドでエントリーを控える「エントリーストッパー」
・任意の資金割合でEAを運用する「マネーバランサー」機能
の3つの機能が搭載されています。
1つ目の「アクティブレベル」では、
エントリーのタイミングを厳選して勝率を重視する安定型、
勝率もエントリー回数もバランスよく追求するバランス型、
エントリー回数を重視し利益を積極的に狙いに行くアクティブ型
の3タイプからEAの運用方法を選択できるようです。
また、資金の50%を安定型、残りの50%をアクティブ型と、
「マネーバランサー」機能と「アクティブレベル」機能を
組み合わせることもできるようです。
しかしながら、「One Tap EA Perfect Edition」が破産確率表を採用し、
ほったらかしトレードでも利益を安定的に生み出せるEAなのであれば、
勝率とエントリー回数のモードをEAの運用者に選択させることで
かえって安定性が弱くなるのではないでしょうか。
このあたりからも、安定的に利益を生み出すためのEAのロジック
に矛盾を感じてしまいますし、そもそもランディングページ通り
のロジックがシステムに実装されているかも疑ってしまいます。
また、ランディングページには
「これほどの機能が搭載されているEAは自動売買の歴史を見てもほぼ無いに等しい」
という記載がありますが、これらの3つの機能はほとんどのEAに
備わっているようなごくごく一般的な機能です。
もちろんクロスリテイリング株式会社や株式会社Logical Forexが
過去に販売してきた自動売買EAにも搭載されているものもありますので、
はっきり言って嘘つきとしか思えません。
「One Tap EA Perfect Edition」に記載されている運用結果は期待できない
「One Tap EA Perfect Edition」のランディングページの内容は
ページの文章だけでも矛盾点がありますし、優位性があるとは言えません。
仮にランディングページ通りのシステムが実装されていても、
そのロジックや機能自体はこれまでのクロスグループはもちろん
その他のEAにも一般的に実装されているようなありふれた機能
で、何のオリジナリティもありません。
それに、今回の自動売買のEAの価格は
109,780円(税込)
と、ここ最近のクロスグループの自動売買EAと比較すると控えめ
ではあるもの、商品の機能の内容にしては相変わらず高すぎます。
ごく一般的な機能しか搭載していない自動売買に対して
10万円超えのお金を投入するのは無駄としか言いようがなく
その金額を投資資金に回した方がよっぽどマシです。
ランディングページの広告や表現に踊らされることなく、実際の
商品の内容を確認し、他の商品と比較して、本当に値段に見合う
オファーであるかを見極めましょう。
引き続き、FXトレード研究会(FTK)で取り上げてほしい
題材(テーマ)などのリクエストも受け付けておりますので
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商材概要
商材タイトル:One Tap EA Perfect Edition
販売元:クロスリテイリング株式会社、松野有希、工藤総一郎