GOLD HERO’S(ゴールド・ヒーローズ)【検証と管理人評価】
商材概要
商材タイトル:GOLD HERO’S(ゴールド・ヒーローズ)
販売元:クロスリテイリング株式会社、松野有希、森田岳
10万円を1000万円に!?ゴールド相場サインツール「GOLD HERO’S(ゴールド・ヒーローズ)」
こんにちは。
FTK管理人の君川です。
クロスリテイリング株式会社より、わずか1ヶ月で毎月1,000万円を稼ぐという、
森田岳氏の金相場対象最新投資オファー
「GOLD HERO’S(ゴールド・ヒーローズ)」が販売されました。
・知識・経験・スキル一切不要
・2022年に入り勝率100%継続
・たった10万円を1000万円に
・40社を超える大手メディアの公認を受け累計30,000人が殺到
といった強気のキャッチコピーが並んでおりますが、今回のオファー元の
クロスリテイリング株式会社は、いつもどおり誇大広告と見受けられる表現が多く
ランディンページに記載されている内容は信憑性が低いと言えます。。
分かりやすいもので言えば、40社を超える大手メディアの公認とありますが、
これはクロスリテイリング株式会社が各メディアに出稿料を支払って
掲載させた広告のようなものであり、公認でもなんでもありません。
残念ながら評判の芳しくないクロスリテイリング株式会社の広告を掲載する
各メディアも、メディアとしての矜持がないのか問いただしたくなりますが…。
今回の「GOLD HERO’S(ゴールド・ヒーローズ)」の講師を務める
森田岳氏についても、本オファーの関連サイト以外では
トレーダーとしての経歴や活動は確認できませんでした。
そもそも、そのような無名の講師をなぜ40社もメディアが取り上げるのでしょうか?
結局のところ、それは広告費が支払われているからということ以外考えにくいですね。
販売会社や、講師の森田岳氏の情報からでは
決して参加する価値を感じませんし、非現実的で都合の良い言葉を並べる
ランディングページの記載内容も信用に値しないでしょう。
なお、今回の「GOLD HERO’S(ゴールド・ヒーローズ)」は
ゴールド相場を対象フラクタルの手法を用いてトレードを行う
サインツールとのことです。
フラクタルというのは、例えば雪の結晶を拡大してみると、
雪の結晶の先端の部分も雪の結晶と同じような形状をしているというように、
物質の一部分が物質全体と同じような構造となっていることを言います。
黄金比と同様に、自然界の多くの物質はこのようなフラクタル構造で
構成されているというのが定説ですが、ゴールド相場含む金融商品のチャートも
フラクタルの構造で構成されているため、フラクタルの構造を解き明かすことで
相場の値動きを予想することができるというのが
トレードにおけるフラクタル手法の考え方となります。
このフラクタルの手法を踏襲したトレード手法の有名なケースが
エリオット波動となりますが、これは相場の値動きは、
トレンドを推進する5つの推進波と、トレンドを調整する3つの修正波で
構成され、各推進波と修正波もまた推進波と修正波で構成されている
という考え方です。
なお、今回の「GOLD HERO’S(ゴールド・ヒーローズ)」にて
フラクタルの手法を用いる理由は、
①人間が動かすゴールド相場も結局自然の一部だから
②マルチタイムフレーム分析でより根拠が強くなるから
とのことですが、これは2つともにゴールド相場に限らず
金融取引において黄金比やフラクタルの考え方を導入する上での共通の考え方で、
ゴールド相場にてフラクタルを用いる優位性の根拠としては不十分です。
また、フラクタルや黄金比の手法は、人間が作り出す相場も自然の一部だから、
チャートの動きもフラクタルや黄金比で構成されるという考えに基づきますが、
全ての自然界の物質が黄金比やフラクタルで構成されていないのと同様に、
黄金比やフラクタルで分析・説明できない相場の動きは多数発生します。
実際、黄金比を用いたフィボナッチリトレースメントや、
フラクタルの考え方を踏襲したエリオット波動をトレード手法として
実践しているトレーダーの方は多くいますが、他の指標と組み合わせて、
あくまでエントリーや決済の目安として用いる方が多いというのが現実です。
少なくともフラクタルの考え方のみで勝率100%という数値を
実現することは不可能と言っていいでしょう。
ここまでの情報だけでは「GOLD HERO’S(ゴールド・ヒーローズ)」が、
勝率100%・毎月1000万円を生み出せるサインツールであるとはとても思えませんが、
ここからは商品の具体的なロジックについて検証していきます。
「GOLD HERO’S(ゴールド・ヒーローズ)」はフラクタルを用いてトレンドの反転や継続を予測するが…
「GOLD HERO’S(ゴールド・ヒーローズ)」は
・GOLD BREAKER(ゴールドブレイカー)
・GOLD COUNTER(ゴールドカウンター)
の2つの戦略、通称F-BREAK(エフブレイク)を用いて
大きく利益を追求するとのことです。
まずGOLD BREAKER(ゴールドブレイカー)にて、相場の反転を予知して
大底で逆張りのエントリーを行い、トレンドが鈍くなったタイミングで決済し、
GOLD COUNTER(ゴールドカウンター)にて、レンジ相場が
ブレイクするタイミングでエントリーし、天井に到達する前に決済することで、
トレンドで発生した大きな値幅の分だけ利益を狙うとのことです。
一連のエントリーと決済を、フラクタルを用いて行うとのことですが、
フラクタルの分析方法はトレーダーの裁量に大きく委ねられるという難点を、
上位足と下位足それぞれにZIGZAGのインジケータを導入することによって、
全てのトレーダーが同一の目線で分析できるようにしたとのことです。
一方、波動分析を行うためのZIGZAGの数値設定は非公開となっており、
この数値設定の根拠は約2年、1日20時間ほどの相場検証の結果、
最終的な数値が決定したとのことです。
しかしながら、冒頭でお伝えした通り販売元の過去の評判や実績を考慮すると、
果たして本当にこれほどの時間をかけて検証を行ったかは
疑問が残りますし、経歴・実力の怪しいトレーダーの検証結果に
優位性があるとは言えません。
また、2つのZIGZAGのインジケーターを用いて
実際にどのようにエントリーや決済を行うかについては
「フラクタルが発生している」という説明以外は非公開です。
金融相場の値動きの構造は全てフラクタル構造になっているというものが
フラクタル分析の手法の考え方ですので、「フラクタルが発生している」から
エントリーするという説明はエントリーの根拠となっていません。
そしてなによりフラクタルを用いて反転のタイミングを予測し
逆張りのエントリーを行うのはかなりのリスクが伴うと思われます。
実際、フラクタルの考え方を踏襲しているエリオット波動には
「波の延長」という考え方があり、エリオット波動が基本原則通りに推移せずに、
推進波や修正波が大きく伸びるイレギュラーが発生することを認めています。
フラクタル分析では反転が予見できるポイントであったとしても、
実際には反転せずにそのまま値動きが推移するケースは往々にしてありますので、
フラクタル分析のみで反転を察知し逆張りのエントリーを行う
GOLD BREAKER(ゴールドブレイカー)はかなりリスクの大きい
手法と言えるでしょう。
ここまで、「GOLD HERO’S(ゴールド・ヒーローズ)」の
トレード戦略に論理的整合性や優位性は感じられませんが、
一応本サインツールの具体的な機能についても紹介しておきます。
「GOLD HERO’S(ゴールド・ヒーローズ)」はゴールド相場で
トレードするタイミングのほとんどを自動化させる
・GOLD SCOUTER(ゴールドスカウター)
・ENTRY SIGNTOOL(エントリーサインツール)
の2つのシステムが実装されています。
GOLD SCOUTER(ゴールドスカウター)は、
・ゴールド相場の上昇・下落の強さを測定する「TREND WATCHER」
・フラクタルの発生を予知する「FRACTAL VISUALIZER」
・ゴールド相場の大底を予見する「TREND INVERTER」
・エントリーの価格帯を示す「ENTRY SNIPER」
・ブレイクアウトを予見する「BREAK ANALYSER」
の5つで構成されています。
これら5つの機能はフラクタルだけでなく、フィボナッチやエリオット波動、
RSIなどのオシレーター系ツールなど様々な指標を組み合わせて
サインを点灯するとのことですが、各機能の具体的な設定やロジックは不明
となっています。
そして、エントリーのタイミングをチャート上に
矢印形式で自動で表示する機能が「ENTRY SIGNTOOL(エントリーサインツール)」
となっています。
これにより相場の反転タイミングや、レンジのブレイクタイミングを
視覚的に把握することができるとのことです。
しかしながら繰り返しお伝えしている通り、
トレード手法に有効性がない以上は、いくら機能が充実していたとしても
無用の長物となるでしょう。
フラクタルを用いてトレンドの反転や継続を予測するが…
「GOLD HERO’S(ゴールド・ヒーローズ)」はフラクタル分析を
用いてゴールド相場におけるトレンド反転と継続を予見し、
大きな値幅を取りに行くサインツールとなっていますが、
トレーダーの裁量によりその成果が左右しやすいフラクタル分析の
分析ロジックが不透明で、監修する販売会社や講師も信用できないため、
「GOLD HERO’S(ゴールド・ヒーローズ)」のフラクタル分析に
優位性があるとは言えないでしょう。
また、「GOLD HERO’S(ゴールド・ヒーローズ)」はフラクタル分析で
トレンド反転を予見しますが、フラクタル分析のみを用いた
トレンド反転の予見と、逆張りのエントリーは
かなりリスクがある手法であるように思います。
少なくとも、2022年以来勝率100%という数値は
眉唾物の数値であるように思います。
そして今回の商品の値段ですが、
250,000円(税込)
と、サインツールの中でも屈指の高価格設定となっています。
ランディングページ上ではサインツールそのものに様々な機能が
実装されており、またリアルタイム配信やトレードガイドなど
その他にも様々なコンテンツが含まれており、一見価格に見合った
ボリュームであるように感じるかもしれませんが、
稼げるかどうかもわからない手法にお金や時間をかけても
仕方ありません。
正直オススメはできません。
商品の販売会社や講師の森田岳氏、そしてオファーのトレード戦略など
様々な情報をしっかりと考慮して、身につけることで稼げると
確信が持てるオファーや書籍に対して購入を検討しましょう。
引き続き、FXトレード研究会(FTK)で取り上げてほしい
題材(テーマ)などのリクエストも受け付けておりますので
お気軽にいつでもお問合せください。
商材概要
商材タイトル:GOLD HERO’S(ゴールド・ヒーローズ)
販売元:クロスリテイリング株式会社、森田岳、松野有希