CFDの教科書【検証と管理人評価】
商材概要
世界の出来事が勝ちトレードにつながる「CFDの教科書」
こんにちは。
FTK管理人の君川です。
コロナによる情勢変化や老後資金2000万円問題からか、
FXトレードに限らず株取引やインデックス商品など
様々な商品で投資してみたいという人が増えています。
事実、コロナショックにより飲食・観光業界関連の株価は
大きく下落した一方、巣ごもり需要によりゲーム業界の業績は
好調となり株価も大きく上がっています。
このように、業界の未来を見据えて株取引を行い、億り人となった
トレーダーも少なくありません。
読者の方からも、株取引やインデックス商品の取引をしてみたい、
情報商材を購入して一から勉強してみたいという声が
ちらほら届いておりますので、今回は
「世界の出来事全てが取引対象になる」がキャッチコピーの
「CFDの教科書」というCFDを取り扱った珍しいオファーについて
検証していこうと思います。
ランディングページの冒頭には
・世界の出来事全てが取引対象になる
・CFDの世界はチャンスがザクザクある
といった、CFD取引についての魅力的なキャッチコピーが
目を引きます。
CFDというのは“Contract For Difference”の略称であり、
日本語では差金決済取引と呼ばれるものですが、
実際の金融商品との差額だけの金銭授受を行う取引は全て
このCFD取引にあたります。
FXトレードも、実際に外貨を買っているわけではなく、
注文価格と決済価格の差額だけを取引所と授受しているので
CFD取引にあたります。
実際に金融商品を買わなくても、金融商品の価格のチャートさえあれば
金融商品を実際に売買することなく擬似的にトレードができる
というのがCFD取引の特徴となっていますので、
CFD取引の仕組みのおかげで、日経225やS&P500
金や原油などの商品、株式や為替など様々な商品を
幅広く擬似的にトレードすることができます。
世界中のありとあらゆる商品を幅広く投資できると聞くと
その分だけ利益のチャンスが増えるようで聞こえが良いですが、
実際には商品ごとに価格の値動きが異なるため
一筋縄にはいかないというのがCFD取引の実情です。
為替取引だけでもそうですが、例えばドル円だけでなくG8の
通貨の価格を全て把握して取引しているトレーダーは
実際どれほどいらっしゃるでしょうか?
熟練のトレーダーでも、かなり限られた人数しかいないでしょう。
各国の現在の通貨の値動きを把握するだけでなく、各国の経済情勢を
常に把握する必要もあり、相当な手間と時間がかかるはずです。
様々な金融商品を取り扱うということは、その分トレードのチャンスを
見つける機会も増えますが、その分労力と時間がかかり、
かえって各金融商品への分析の時間を欠くリスクもあることを
念頭におくべきです。
多くの金融商品を取り扱うことだけがトレードで利益を増やす
チャンスとなるわけではなく、1つの金融商品の分析に集中して
トレードをすることも収益を生むための立派な一つの手法である
ということを覚えておいてください。
そして、今回のCFDの教科書の販売者は
安田浩之介氏です。
インフォトップにて、スローライフFXという
FXトレードに関するオファーをリリースしており、
他にもサブスクリプションビジネスの運用方法や
競艇の投資方法に関するオファーもリリースしているようです。
また、インターネットで安田浩之介氏についてお調べすると、
福岡県の直方市にて建設業を営んでいるようで
幅広くビジネスを手がけている印象を受けます。
一方でトレードに関する情報商材をリリースする以上に気になるのは
安田浩之介氏のトレーダーや投資家としての腕前ですが、
トレーダーとしての実績や活動を確認することはできませんでした。
トレーダーとしての実績が確認できない以上、
ランディングページ上の情報のみでしか
CFDの教科書の購入価値を判断せざるを得ませんので、
ここからはCFDの教科書の具体的なコンテンツ内容について
深く検証していきます。
「CFDの教科書」が重視するファンダメンタル分析だけではトレードは難しい
CFDの教科書の方針内容としては、テクニカル分析は最低限に
ファンダメンタルの要素を重視してトレードを行うようです。
多くの投資家と資金が参入する金融市場では、投資家の心理や行動が
一定のチャートのパターンを繰り返すため、このパターン分析を駆使して
将来の値動きを予測する分析手法をテクニカル分析といいます。
対して、金融商品の材料、例えば株価で言えば会社の業績、
通貨で言えばその国家の経済状況といった情報から
将来の値動きを予測する手法をファンダメンタル分析といいます。
テクニカル分析の知識がなくとも、金融商品に関する知識のみで
収益を上げる機会はいくらでもあるというのが
CFDの教科書のポリシーのようです。
ランディングページによると、
商品の販売者である安田浩之介氏は、テクニカル分析を行わず
ファンダメンタル分析のみで2020年度の原油の下落市場や
金の価格の上昇、上海50の上昇を予測し収益を上げたようです。
ランディングページの記載通り、確かに金融商品に関連する
ニュースによって、金融商品の値動きは大きく変化します。
ランディングページで紹介されている原油価格についても、
2020年1月からの4ヶ月は新型コロナウイルスの流行により
価格が下落しました。
しかし、ランディングページでのファンダメンタル分析の効力に
関する記載に関しては疑問点が見受けられます。
例えば、金の価格について、新型コロナウイルスによる世界的な
経済不況によって、リスク回避のために価格が上昇したかのような
記載がありますが、実際はコロナの流行以前の2018年末ごろから
金の価格は上昇傾向にあります。
むしろコロナが流行して外出規制が
敷かれたタイミングには一旦金の価格は大きく下げています。
これをただ新型コロナウイルスのリスク回避で価格が上昇したと
言い切るには無理があるようにも感じますし、
チャートの都合の良い部分を切り取っているようにも感じます。
ランディングページの紹介は他にも全体的に、都合のいいところだけを
切り取っているだけのような気がしてなりません。
CFD取引を行う理由の1つとしてレバレッジの高さや必要証拠金の
低さを上げており、取引手数料がゼロ円との記載がありますが、
実際には取引所の買いの価格と売りの価格に差額(スプレッド)を
設けて実質上の手数料としている取引所が大半です。
よくご存知のFXと同じですね。
そもそも手数料を設定しないと取引所としては一切利益が入らないため
ビジネスモデルとしてはあり得ない話ではあります。
また、取引量が少なければ少ないほど当然、利益も小さくなります。
ですので、CFD取引ではしばしばレバレッジをかけて
資金量を増やすことが一般的ですが、レバレッジというのは
言ってしまえば取引所からお金を借りて資金量を増やして
トレードしているようなものなので、
レバレッジの高さに応じて一定のタイミングで金利手数料が
徴収されるケースも往々にしてありますし、
レバレッジで得られる利益も大きくなる一方で
リスクも高くなるということは覚えておく必要があります。
このあたりはFXと同じですね。
「CFDの教科書」だけをCFD取引の教科書とするのは厳しい
CFDの教科書のコンテンツ内容は画像の通りとなっています。
CFDの教科書はファンダメンタル分析を中心とした商品となっていますが、
ローソク足やトレンド分析、ライントレードなど最低限の
テクニカル分析に関する講義も梱包されています。
とはいえ、安田浩之介氏のトレーダーとしての腕前は不明ですし、
テクニカル分析に否定的な商品が、テクニカル分析の知識を
網羅できているかというと怪しいところです。
商品の値段は14,800(税込)円と手頃ではありますので
ファンダメンタル分析やCFD取引、様々な金融商品に興味のある
方は購入を検討されても良いかもしれません。
しかしながら、本記事でお伝えした通りファンダメンタル分析のみでの
CFD取引で利益を上げるというのは実際には難易度が高く、また
色々な金融商品に手を出して却って失敗する可能性もあります。
さらに言えば、ひとえにファンダメンタル分析とはいっても、
金融商品ごとに影響の受けやすい経済指標やニュース、
相関のあるチャートの研究やシーズナリティなどをご自身で
勉強する必要があり、かなり奥深いです。
本商品のみを「CFDの教科書」として扱うのではなく、
他にも取り扱う商品に関するファンダメンタル要素を学んだり、
他にもテクニカル分析など様々な知識を身につけて、
着実にトレーダーとしての腕前を身につけることが
勝てるCFDトレーダーへの近道です。
引き続き、FXトレード研究会(FTK)で取り上げてほしい
題材(テーマ)などのリクエストも受け付けておりますので
お気軽にいつでもお問合せください。
商材概要
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メッチャいい加減なLPで草
金の上昇とかみんな知ってるしすぐバレるでしょ -
最近CFDや株とかちょっと増えてきた印象ですね~
FX離れでも起こっているのかな??
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CFDの教科書の購入を検討していてネットで口コミ収集していたところここの掲示板ブログを知りました。価格も安いですし買ってもいいのかな?と思ってましたけどもう少し慎重に検討したいと思います。検証記事として取り上げていただきありがとうございました。コマツ
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