近年急増する“悪徳商材被害” これからの消費者に求められるものは「情報リテラシー」

 

情報業界の深刻な“詐欺被害”にNHKが切り込んだ

 

1月22日、NHKクローズアップ現代+
「ネット広告の闇」という特集が放送されました。

 

この特集は番組タイトル通りアフィリエイトやネットビジネス関連の
ネット広告詐欺フォーカスしたものとなっています。

 

当ブログではFXを始めとした投資関連のコラムや商材レビューを行っており、
そういったネットビジネスジャンルとは無縁のサイトですので、
話題として取り上げるかどうか迷ったところはありましたが、

 

先日の「テキシアジャパンの投資詐欺」の事件などもありますし
ジャンル隔てなく、情報社会の中で搾取される情報弱者
ここ数年で特に急増しているという点は共通しているため
コラムとして記事にまとめることにしました。

 

被害総額460憶円 「情報弱者」を食い物にする“悪質”投資詐欺事件

 

 

「ネット広告の闇」をリアルタイムで視聴したという方は
少なくないかと思いますが、これまで地上波の番組で
ここまで情報業界について切り込んだ番組はこれが初めてではないでしょうか。

 

主な特集の内容は以下の通り。

 

 

フェイク広告問題

 

タレントなどの有名人、芸能人の写真を、
本人もしくは事務所に無断加工・使用
架空の体験談などを紹介する偽物(フェイク)広告が急増。

 

フェイク広告の主な掲載媒体はFacebookやインスタグラムなどのSNSです。

 

 

同番組内では芸能人の写真を無断使用・加工して宣伝していた
ダイエットサプリの販売元を直撃していますが、サプリ業者社長言い分としては
「広告仲介業者へ依頼していて(広告の)中身にはかかわっていない」とのこと。

 

仲介業者を介して広告を出稿しているため、
メーカーとしては誰がどんな記事(広告)を書いているか
追いきれないと主張しています。

 

 

SNS運営社の管理体制

 

さらに、同番組ではインスタグラム運営元の
Facebook社直撃インタビューしています。

 

広告を掲載するにあたって、運営側人員による目視とAIでのチェック
および審査を行っているが、
全ての広告を管理できていないというずさん管理体制が明らかになりました。

 

 

 

情報商材のフェイク広告問題

 

情報商材フェイク広告問題としてタップイズマネーという
ネットビジネス系情報商材が取り上げられていました。

 

 

こちらの商材は「スマホをタップするだけで稼げる」という謳い文句を掲げて
無料登録したリストへ高額商材を販売するという、いわゆるローンチオファー

 

既に募集は終了していますが、
公式ページがまだ残っていたので参考までに掲載しておきたいと思います。

 

タップイズマネー公式ページ

 

 

「スマホをタップするだけで稼げる」と謳っていたタップイズマネーですが、
実際のところは「転売ビジネス」のノウハウを教える高額商材となっており、
ローンチ動画終了後、2万円の商材の販売がスタートしますが、
その購入者を対象にさらに高額なバックエンド商材
セールス(最大120万円)が用意されていました。

 

しかし、ローンチ動画に登場した実践者や体験談が全て虚偽であることが発覚し、
消費者庁からも注意喚起がなされている悪質な案件です。

 

消費者庁の注意喚起

 

 

また、番組内ではこの商材のフェイク動画に出演したという男性
制作の裏側を暴露しています。

 

その男性曰く、「専門学生の役」「半年間で30~40万円くらいをこれだけで稼いだ」
「実際、あった人のていで」等々、動画内では実践者の役を演じており、
発言内容も販売元から用意されたシナリオを言わされただけの、
“ウソ”だと明言しています。

 

 

K氏という人物の情報商材トラブル

 

さらに取材班が被害者へ情報提供を呼び掛けた中でも
特にクレームが多く、問題になっている情報商材の販売者である
「K氏」という人物を直撃しています。

 

問題の情報商材は「SNSへ特定の短い言葉を書き込むだけで稼げる」と謳っていた
ネットビジネス系オファーです。

 

番組では実際に参加したという60代の女性が登場しています。

 

 

こちらの女性は80万円もの費用を支払ってK氏の言う通り1年間続けたが、
収入を得ることはできなかったそうです。

 

 

そういった実態を受け、番組スタッフがこの情報商材について
広告内容事実確認をK氏へインタビューし、その際の取材メモを公開しています。

 

インタビューに対してK氏は「ちょっと盛っているところはある」、
さらには「動画では私はステージで歌う歌手のような役割」
「シナリオやコメントを考えるのは別のプロモーターです」と答えたとのこと。

 

プロモーターについては明らかにされませんでしたが、
K氏の案件ではシナリオや企画を考案するプロモーター(黒幕)が存在し、
あくまでK氏“広告塔”として登場しているに過ぎないということです。

 

そうして実際は稼げもしない情報を、情報弱者高額で売りつける…
まさにネット広告の“闇”ですね。

 

 

 

悪徳商材被害にあわないためには、消費者自身が「情報リテラシー」を身につける必要がある

 

K氏や、タップイズマネーの動画登場人物などのように、「ハリボテの広告塔」を起用し
あたかも簡単に稼げるかのように宣伝しているという事実が、
ここまで大々的公で放送されたのは初めてではないでしょうか。

 

稀に芸能人や有名人を広告塔として起用しているオファーなどもありますが…
もちろんタレントが広告塔を務めているから信用できるというわけではありません。

 

昔から「うまい話には裏がある」というように、何の努力もなく、
ノーリスクで簡単に稼げる儲け話など存在しないのです。

 

 

さらに言えば、情報商材に限らず、投資詐欺などでも同じ

 

詐欺被害にあうのは、情報リテラシーに欠ける“情報弱者”です。

 

こういった被害を減らしていく、
もしくは自分自身が被害にあわないようにするためには、
一人一人の消費者が情報リテラシーを身につける他ありません。

 

もしも、自分一人で信用できる案件かどうかを見極める力がないという人は、
情報業界に詳しいサイトやブログへ相談してみるのも良いでしょう。

 

もちろん、当ブログでもそういったご相談は受け付けておりますし、
信用できるオファーかどうか判断できない場合など
お気軽にご相談頂ければと思います。

 

当ブログへのご相談はこちら

 

 

そうそう、NHKクローズアップ現代+「ネット広告の闇」でも紹介されいましたが
こういった悪徳商材被害にあった場合には、
速やかに消費生活センターへ問い合わせるようにしましょう。

 

全国の消費生活センター等_国民生活センター

 

 

また、集団被害者と弁護士を繋ぐ集団訴訟プラットフォームなどもあります。

 

集団訴訟プラットフォーム enjin

 

これは、同じトラブルにあった人同士を集めるネット上のプラットフォームで
一定数の被害者が集まれば弁護士を紹介し、集団訴訟も可能であり
実際に返金に成功している事案も少なくありません。

 

 

情報業界に出回っている案件が、今回のような“悪徳案件”ばかり
というわけではありませんが、近年のトラブルの急増により
情報業界のイメージ低迷に繋がっているというのが現状です。

 

健全な情報を提供している案件も存在するわけですから
消費者がしっかりと情報リテラシーを身につけ
詐欺まがいの案件に騙されることがなくなるよう

 

今回の特集を機に、情報業界のトラブルや“裏の実情”などが
もっともっとメディアで取り上げられるようになってほしいですね。

 

 

引き続き、FXトレード研究会(FTK)で取り上げてほしい
題材(テーマ)などのリクエストも受け付けておりますので
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