E3システム(E-3 SYSTEM)【検証と管理人評価】

 

 

商材概要

 

エリオット波動理論を取り入れたと謳う完全自動売買ツール「E3システム」

 

本日はクロスリテイリング社が、2019年最後にリリースした
FX商材「E3システム」について検証したいと思います。

 

このE3システムは、エリオット波動理論を取り入れた
自動売買ツールということで、EAとのこと。

 

開発者は、石黒雄二という人物で、
国立大大学院にて修士課程を修了、博士号を取得し、
金融工学、統計学を培ってきた経歴を持っているようで、
幼少期から趣味でプログラミングを身に付けたそうです。

 

トレードの実力超一流とのことで、
自身のシステムを使い、総資産5億円を突破しているとのことです。

 

このような経歴からこれまでに培ってきた、金融工学統計学
そして、プログラミングのスキルが、このEAには落とし込まれているそうです。

 

クロスリテイリング社にはこのように、
なんとも凄そうな経歴の持ち主がわんさか居るものですね…。

 

 

エリオット波動理論を取り入れた完全自動ツールということで、
ランディングページでは以下のような文言が謳われています。

 

“「エリオット波動」の完全自動化に成功。
数々の天才、偉大なトレーダーたちを退場させ
システム化すら不可能とされた究極理論”

 

“FXの歴史上初の快挙”

 

たしかにエリオット波動理論は、
ダウ理論やその他にも有名な理論や考え方等と比較して、
非常に細かく定義されており、そして複雑なものとなっております。

 

 

しかし、あたかも、エリオット波動理論を取り入れたEAが
これまでに存在せず、他には無いかのような表現がされていますが、
実際にはそんなことはなく、無料のものなどゴロゴロと転がっています。

 

ただ、こういったEAは、具体的なロジック公開されていないことが多く、
実際にエリオット波動理論がどのようにシステムに取り入れられていて
そしてトレードに、どう活用されているかが定かでないものがほとんどです。

 

そもそも本当に仕組みに取り入れられているか疑問を持つものも見受けられます。苦笑

 

 

エリオット波動理論の基本的な考え方として、

 

「相場は5つの推進波と、3つの修正波で1つ周期を形成する」

 

といったことが「1つのスーパーサイクル」として定義がされています。

 

 

 

そして、このE3システムでは、推進波の中でも最も長くなるとされている、
推進第3波の初動を感知できるものになっていると謳われています。

 

 

先ほども申し上げたように、エリオット波動理論全体としては、
かなり複雑な理論となっており、基本的な定義だけではないのですが、
本当に第三波を感知することができるのであれば、
非常に大きな利益を上げていけるものになります。

 

 

 

公開されているトレード動画を検証

 

 

ランディングページで公開されている動画の方を確認してみると、
エントリーポイント「矢印マーク」のサインが表示され、
そのポイントで自動にエントリーされるようになっています。

 

そして、決済ポイントで「Goodマーク」のサインが表示され、
ここで自動で決済されるものとなっています。

 

ただ、動画を確認していただくとお分かりいただけると思うのですが、
どう見てもこのトレードでは、エリオット波動理論の推進第三波で
エントリーしているとは思えません。

 

 

最も長いとされる修正波を捉えているにしては、
エントリーと決済繰り返し過ぎており、
プライスアクション(チャートの形状)としても、
明らかにエリオット波動理論の定義当てはまっていないポイントで
取引が行われています。

 

 

そもそも前提として、エリオット波動理論そのものが絶対的なものではないのですが、
そういった前提がある上に、このE3システムでも、
毎度のトレードでそのポイント捉えらるということは考えにくいです。

 

従って、この動画内での取引は、
すべての取引でこの第三波が捉えられているのではなく、

 

エントリー条件が否定されたことによる手じまい決済

 

といった解釈になると思います。

 

実際にトレードを行っている人であれば感じていると思いますが、
やたらめったらエリオット波動理論の定義に当てはまる場面は見られませんからね。

 

 

ただ仮に上記と仮定しても、
否定されたはずの同じ流れ(波動)の中で再エントリーが繰り返えされているので、
この推論は間違っているということになります。

 

第三波が否定されたと判断されたわけですから、
同じ波動内では再エントリーされませんよね。

 

第三波を感知 → エントリー → 第三波を否定 → 決済 →
やはり第三波 → エントリー → 第三波を否定 → 決済 →(繰り返し…)

 

エリオット波動理論では、細かな定義づけがされているので、
特に機械に組み込んだ場合、このような事にはなりません。

 

 

そして、このようなトレードとなっている理由として、もう1つの考えられる要素は、

 

「エリオット波動理論では、基本定義である、1つの「スーパーサイクル」の中の、
各波動一つ一つの中にも、同じサイクルが形成される」

 

とされている要素です。

 

 

このような考え方と同じ構造になっている、
「フラクタル構造」といった自然界に存在するものも存在します。

 

チャートとしては以下のようなイメージです。

 

 

このような要素をトレードに取り入れていく為には、
上位足や下位足プライスアクションを確認していく必要があります。

 

こういった分析をマルチタイム分析と言いますが、
このような性質からもエリオット波動理論は複雑なものとなっているのです。

 

このような別の時間足を軸とした取引であれば、
メイン足での取引が小分けにされる可能性も考えられなくはありません。

 

ただこのE3システムは、どの時間足にも対応しているということですが、
そうだとするメインに対して上下の限界はありますので、
マルチタイム分析的な要素は含まれていないと考えられます。

 

確認できるチャートとして、1分足が最も短いものとなりますが、
1分足でトレードを行った場合、そこで形成されるスーパーサイクルの中の
各波動内のスーパーサイクルは、システムには組み込めませんからね。

 

従って、1つの時間足でエリオット波動理論の第三波を感知している可能性が高く、
そうであれば、同じ流れの中何度エントリー行うものではないのです。

 

 

その他にも、エリオット波動理論では、
非常に細かなところまで厳密に定義されています。

 

少なくとも、公開されているE3システムの動画では、
エリオット波動理論に基づいたトレードはおろか、
最も長いとされる推進第三波でのトレードと到底思えないのが正直な意見です。

 

 

 

自動売買システムで開示すべき必須項目

 

FX関連の商材には様々なものが存在しますが、
信頼度の高い商材ではリアルな実績が紹介されているものです。

 

例えば、知識的なコンテンツ、裁量ノウハウといったものを教えるものであれば、
その手法に対する実績などなくても、「教材」として成立するため
実弾の結果まで公開しなくても、そこまで問題はないのかなと思います。

 

一般的な著書でも、具体的なパフォーマンスまではあまり謳われていませんね。

 

 

しかし、E3システムのように、自動売買システムを提供するのであれば、
そのシステムを稼働した場合のレポートは必須項目となります。

 

それ以外にも、そのシステムのロジックの
具体的な説明や解説をされていることが一番良いのですが、

 

「エリオット波動理論を取り入れ、推進第三波を感知する」

 

といった漠然とした内容では、“具体的な説明”とは到底言えません。

 

 

具体的に、「どの数値がどうなったらエントリーする」など、
詳細な内容が説明されていなけば判断ができないですからね。

 

しかし、有料で販売するシステムでは商売が成り立たなくなってしまうので、
ロジックを非公開とすることは無理はありません。

 

とはいえ、必須条件としてのバックテストデータもなければ、
判断要素はないに等しいわけです。

 

バックテストデータは、未来の結果を表すものではありませんが、
システムの有用性は過去のデータでしか証明することはできません。

 

従って、過去のデータが唯一の判断要素となり、
その項目を見て、利用者はそれを使用するかどうかの判断をするものです。

 

・運用期間
・勝率
・収益率
・最大ドローダウン
・最大保有ポジション数
・リスクリターン率
・平均利益
・最大利益
・平均損失
・最大損失

 

 

このような様々なデータを参考にして、個々が判断する未来の相場
活用可能かの判断をしていくのが筋道です。

 

しかし、このE3システムのランディングページでは、
単に記載された獲得pips数や集計結果グラフを背景とした利益の数字のみが、
ただ羅列して掲載されているだけです。

 

はっきりいって、そんな情報だけでは
システムの有効性を証明どころか、何の説得力もありません。

 

 

ちなみに、既にE3システムの募集は終了しています。

 

しかし、クロスリテイリング株式会社の商材は販売終了しても
短期で再販 → 販売終了 → 再販 を繰り返しますので、
これが万が一再販になった場合に参考にしてもらえればと思います。

 

また、同社の商材はフォワード実績を公開していないものが多い傾向にありますので
その他の商材等の判断の基準として、
今回検証した内容も活用してもらえればと思います。

 

 

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