グランビルの法則をわかりやすく解説

 

グランビルの法則とは

 

グランビルの法則とは、アメリカの金融新聞記者ジョセフ・グランビルにより
1963年に出版された「グランビルの投資法則」に発表された法則です。

 

かなり古くから現在まで多くの投資家に支持されている、
投資手法、考え方の一つになります。

 

グランビルの法則は、移動平均線を利用した分析方法で、
ローソク足と移動平均線による8つのチャートパターンからなる法則です。

 

買いと売りでそれぞれ4パターンずつの
合計8つのチャートパターンで構成されています。

 

ただし、売りと買いでは同じ考え方ですので、
実質は4パターンということになります。

 

もともとは株価の値動きを分析するために考えられた法則ですが、
現在はFXトレードにも幅広く応用されています。

 

 

 

グランビルの法則8つのチャートパターン

 

 

 

 

①~④が買いサインで、⑤~⑧までが売りのサインになります。

 

買いと売りは逆なので、実質は4種類のパターンということになります。

 

・買いの4パターン

 

買い① 移動平均線が上向きの状態での、上抜け

 

買い② 移動平均線が上向きの状態で、一度移動平均線を割り込み、再上昇する時

 

買い③ 移動平均線が上向きの状態で、移動平均線を割らずに再上昇する時

 

買い④ 移動平均線から下方へ大きく乖離してからの反転する時

 

 

・売りの4パターン

 

売り① 移動平均線が下向きの状態での、下抜け

 

売り② 移動平均線が下向きの状態で、一度移動平均線を割り込み、再下降する時

 

売り③ 移動平均線が下向きの状態で、移動平均線を割らずに再下降する時

 

売り④ 移動平均線から上方へ大きく乖離してからの反転する時

 

 

 

移動平均線の期間と種類

 

グランビルの法則で使用する移動平均線の期間は、
「あらゆる検証を行った結果、200日が、最も有効」
だと言われています。

 

これは1950年代~1960年代の株式市場においての検証で、
日足チャートでの解説になっています。

 

当時と現在では、様々な面での環境が違うこともあり、
実際にグランビルの法則をトレードに応用する際の移動平均線は、
トレーダーによって様々です。

 

移動平均の性質上、期間が長ければ法則が成り立つ間隔も長くなりますし、
短くなれば間隔は短くなってきます。

 

移動平均線の種類については特に言及されたおらず、
これについても活用するトレーダーの任意で使われています。

 

なお、移動平均線については、以下の記事でも解説しておりますので、
そちらを参考にしていただければと思います。

 

もしかして、なんとなく表示してるだけじゃないですか? 移動平均線の使い方を徹底解説

 

 

 

グランビルの法則は使えない?

 

グランビルの法則は、使えるという人と使えないという人が、
極端に分かれる印象があります。

 

ただ、書籍やネット上の解説などを見ていると、
誤解を招いてしまうような解説やそもそも間違った解説
なんかも見受けられます。

 

8つチャートパターンを解説する画像で、
以下のように一つのチャートパターンを使い、
8つすべてを解説している
ことが多々見られます。

 

 

 

 

こういった解説はあくまでも“例”として取り上げているものであり、
解説としても間違ってはいないのですが、
必ずしもこのチャートパターンになるといったものではありません。

 

このチャートパターンとは、
これらの法則がこの順番で訪れるというわけではないということです。

 

グランビルの法則が使えないといっている人の中には、
このような一連のチャートパターンがグランビルの法則だ
と捉えている人がいます。

 

実際のチャートを見るとわかると思いますが、
この法則が当てはまるところはバラバラに確認できると思います。

 

グランビルの法則は、あくまでもレートと移動平均線とのチャートパターンから、
“8つの法則”を提唱したものだということです。

 

このことは頭においておく必要があると思います。

 

 

 

グランビルの法則まとめ

 

“法則”という言葉と聞くと、何か絶対的なものとして捉えてしまうと思いますが、
それは私たちが義務教育などの学校で習ってきた“法則”といったものが、
絶対的なものであったことからそうさせてしまった
ということなのではないかと思います。

 

そして、法則を単に暗記をして、
実践(テスト等)の場で使っていたのではないでしょうか?

 

グランビルの法則を、こういった思考回路で使ってしまうと、
相場ではすべてが当てはまるわけではないので、
“使えない”といった結論に至ってしまうことになります。

 

あくまでもグランビルの法則は、過去の相場の中から見出された法則に過ぎず、
その法則を参考に、どのようなトレード戦略を立てるかが重要です。

 

単純にグランビルの法則通りにトレードを行うのではなく、
水平線を活用したり、マルチタイム分析等を取り入れるなど、
自身のトレード戦略を確立していくということが大事だと思います。

 

実際グランビルの法則を利用したFX商材は数多く販売されていますが、
グランビルの法則単体で利用されているというよりは、
必ず他のチャート分析方法や相場の環境認識などと合わせて
オリジナルな手法に仕上げているものがほとんどです。

 

ぜひうまく活用してみてください。

 

 

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