海外FXのゼロカットシステムって何?

 

海外FXでゼロカットが採用されるワケ

 

こんにちは。

 

管理人の君川です。

 

 

ここ数日、海外FXにまつわる「あれこれ」を
コラム形式でお伝えさせていただいておりますが、
先日より当ブログの読者様から

 

「どうして海外FXにゼロカットが採用されて
国内FXはロスカットなんでしょうか?」

 

といった質問を頂戴しておりましたので、
今回はゼロカットに関する深堀りということで
検証を進めてみたいと思います。

 

 

では、まず大前提として
海外FXにゼロカットシステムが導入されている
本来の目的について考えてみてください。

 

前回までの検証記事をお読みいただいている方でしたら
簡単に答えを導き出せるのではないかと思いますが、
海外FX業者の多くはトレードの度に発生する
スプレッドや手数料を主な収益源としています。

 

ですので、一人でも多くのユーザーを確保するために
魅力的に感じてもらえるサービスを多数提供するわけですが、

 

ハイレバレッジ取引が可能な海外FXにおいて
国内FXと同様に強制ロスカットを採用してしまうと
証拠金以上の損失を出した場合の追証リスクがつきまといます。

 

 

個人トレーダーがハイレバレッジで実践した結果
もし万が一、数千万~億単位の損失を被ってしまったとしたら
それだけで多額の負債を抱えることになります。

 

「トレーダーの資金を守る」という名目で
国内FXでは証拠金維持率が低下した時点で
ポジションの強制決済(強制ロスカット)が発動しますが、

 

ハイレバレッジ取引が可能な海外FXにおいて
不測の事態が起きた時の救済措置というのが
ゼロカットシステムとなってくるわけです。

 

むしろ、ハイレバレッジ取引ができる海外FXでは、
ユーザー数を一人でも多く獲得するために
ゼロカットがとても重要な意味を持つということなのです。

 

 

ゼロカットが義務化されている国もある

 

海外FXにおける特徴の一つとして
ゼロカットシステムを挙げたわけですが、
このゼロカットを義務化している国があるということを
皆様はご存じでしょうか。

 

ゼロカットを義務化している国として
キプロスが有名ですが、このキプロスでは現在から
5年前の2018年、金融商品に関する規制が厳しくなり
その一環として義務化されたという経緯があります。

 

 

ちなみに

 

・イギリス
・キプロス
・ニュージーランド

 

これらの国々は、金融ライセンスを取得する上で
特に審査が厳しい国として有名ですよね。

 

各国の監視機関を紹介するとイギリスでは「FCA」
キプロスでは「CySEC」、そしてニュージーランドでは
「FMA」となります。

 

 

イギリスのFCAで金融ライセンスを取得するためには
外部機関による監査を始めとして、サポートシステムのチェックや
投資家の資産管理チェック、資本金といった様々な条件を
全てクリアしなければならないという厳しい基準が設けられています。

 

それらの中でも入出金については特に厳しく、
ほんの少しでもグレーな部分が見えてしまうと
直ちにライセンスが剥奪されてしまうとか・・・

 

今回挙げた審査項目はほんの一部にすぎませんが、
これだけでも、世界一審査基準が厳しいといわれている理由が
お分かりいただけるのではないでしょうか。

 

 

キプロスの金融ライセンスも
取得することでブローカーの信頼性を高めてくれますが、
こちらは先ほどご説明させていただいた

 

・ゼロカットシステムの完備
・出金依頼を受けた際は翌日までに処理すること

 

に加え、サポートシステムやクレーム状況、そして
資産の内訳を毎年報告する必要があります。

 

 

なお、ニュージーランドでライセンスを取得するためには
先ほど挙げたFMAともう1つ、
「FSPR(金融庁とは異なる公的登録機関)」
2つに登録しなければならないという決まりがあります。

 

FMAはニュージーランドの監督機関であり、
日本でいう金融庁と同格に位置づけられています。

 

 

一方、FSPRは監督機関ではなく
あくまでも「金融事業者登録」というものなので、
一定の条件さえ満たしていれば
営業実態が有ろうが無かろうが登録できるとのこと。

 

実際、海外FX業者の中にはFMA・FSPR共に
ライセンスを取得しているところもあれば、
FSPRだけでFMAを取得していないところもあります。

 

FMAでライセンスを取得していなければ
本当の意味で信頼できる業者とはいえませんので、
ニュージーランドを拠点にしている海外FX業者を選ぶ際は
FMAに登録がなされているか、事前に確認すべきですね。

 

 

ゼロカットシステムで借金のリスクはゼロに

 

ロスカットとゼロカットの違いについては
これまでの検証記事の中でも取り上げましたので、
ここで基本から記述するつもりはありませんが、

 

相場の急変で証拠金以上の損失を被った際に
追証が発生する国内FXよりも証拠金をゼロにしてくれる
ゼロカットを採用している海外FXの方が
借金(追証)のリスクをなくせるというメリットがあります。

 

 

こう聞くと

 

「負けても資金がゼロになるだけだし
毎回ハイレバレッジでトレードできる」

 

と安易な考えを抱く方が少なくないと思いますが、
そういった思考には正直共感が持てません。

 

 

確かに海外FXでは
ゼロカットを義務化しているところが多いですが、
中にはそう謳っているだけで実際に証拠金以上の損失が出ても
ゼロカットを適用しない、悪質なブローカーも存在します。

 

ゼロカットが発動しないイコール
借金を背負うことになってしまいますので、
先ほど挙げたライセンス取得が難しい国で認可を受けているかどうか
口座開設前にしっかりと確認しておくべきです。

 

 

負けたときに証拠金がゼロになるから
実質借金を背負うリスクがないという理由だけで
適当な実践を繰り返すことは、
トレードではなくただのギャンブルになってしまいます。

 

海外FXでハイレバレッジ取引をする場合
適切な資金管理はとても重要になりますし、
適当にエントリーするのではなくしっかりとポイントを見定めて
根拠のある実践を行ってほしいものです。

 

 

なお、先日の検証ブログでもお伝えしたように
国内FXでは金融商品取引法で損失の補填が禁止されており
ゼロカットを採用してはいけないという法律がありますので、
その点は改めてご理解ください。

 

 

一見メリットだらけで
デメリットが見当たらないように思える
ゼロカットシステムですが、

 

今回挙げたメリットを最大限に活用するためにも
信頼性の高い業者かどうか、自身のトレードスタイルは
どういうタイプなのかを自己分析した上で
実践に望んでくださればと思います。

 

 

イギリスやキプロスのように
高い審査基準が設けられているところで
金融ライセンスを取得している海外FX業者であれば、
国内FXよりも幅広く様々な金融商品に触れながら
投資に関する知識を身につけることができますので、

 

この機会に海外FXに挑戦してみるのもアリですね。

 

 

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