新型コロナウイルスによる金融市場への影響、神経質な状況はまだまだ続く

 

新型コロナウイルスでリスクオフになる理由

 

連日ニュースで報道されている新型コロナウイルス

 

世間では生物兵器なんじゃないかとか、極めて大規模なパンデミックが起こるなど
様々な情報が飛び交っていますが、新型コロナウイルスが与える影響
人体への感染被害だけではありません。

 

 

事の発端は、2019年12月中旬

 

中国武漢市での集団発生。

 

 

この時点では、金融市場への影響は感じられませんでした。

 

そして、そこから約一か月後の2020年1月20日。

 

中国国内の感染者201件、死者3名と中国から公表されると、
その不安は一気に世界に広まり金融市場はリスクオフの流れが始まりました。

 

※ちなみにこの記事を執筆している2月4日の時点では、
 中国国内での感染者数2万人を超えたほか、
 死亡した人の数は400名以上となっており
 このウイルスの驚異的な感染力の強さがわかります

 

 

感染症が拡大していくと、様々な地域や都市で人や物の流通が制限され、
経済活動に大きな影響を及ぼします。

 

特に今回の武漢市は、中国の流通の中心となっており、製造業の遅れが懸念されています。

 

過去の類似事象として、SARSコロナウイルスが発生した際には、
終息宣言までに8カ月という期間を要し、
中国のGDPは2%近く引き下げられたのは記憶に新しいかと思います。

 

 

 

リスクオフ時の市場全体の動きは?

 

市場がリスクオフの流れとなった場合、
それぞれの市場がどのような動きをするのでしょうか?

 

まず、大前提として言えるのが、基本的に株式市場は全面的に下落となります。

 

 

株式市場は、経済の良し悪しと直結しているので、
単純にどの市場にも同じ流れが見られます。

 

対して、リスクオフとなった場合に、上昇基調となるのが金(ゴールド)です。

 

 

金は株式や通貨などに対して、現物資産としての価値が認められているので、
資金の逃避先として、金への流入が進んでいき価格は上昇していきます。

 

そして、通貨間の流れとしては、
安全資産とされている「円」への流入が起こり、円買いが進んでいきます。

 

これにより、クロス円通貨ペアは基本的に全面下落となってきます。

 

「有事の円買い」とも言われますね。

 

 

そして、2019年頃から、にわかに囁かれ始めたのが、
資金の逃避先としてのビットコイン

 

これはまだ歴史が浅いので懐疑的な印象はありますが…

 

2019年中旬頃から、金融市場のリスクオフ時にビットコイン相場は上昇し、
その上昇は、リスクオンと同時に落ち着きを見せています。

 

 

 

投資家が取るべき行動は?ファンダメンタルは予測不可。相場を予測するにはテクニカル分析。

 

相場の世界でトレードの対象となる、値動きの予測、分析においては、

 

・ファンダメンタル分析に基づいた値動きの予測
・テクニカル分析に基づいた値動きの予測

 

この2つの方法が主となり、
投資家、トレーダーは、このどちらか、または両方を用いて行っています。

 

 

ファンダメンタル分析は、あらゆる情報からその将来性を分析するものである事に対して、
テクニカル分析は、その時点の売り買いの動向や偏りを分析していくものになります。

 

今回のような、ニュース(情報)が発信され、相場に向かっていく上では、
それを受け取るスピードが重要です。

 

二次的に受け取った立場では、発信した者に対して、絶対的に不利な立場となります。

 

しかし、こういった情報を予測することは不可能なことであり、
そういった予測を基にトレードを行っていくことは、ギャンブルとあまり変わりはありません。

 

トレーダーに必要なのは、そういったギャンブル的な予想ではなく、
やはりテクニカル分析に基づいたトレード手法の確立が重要と言えるでしょう。

 

 

当ブログでは、コラム記事の関連記事として
テクニカル分析に焦点を絞った記事も更新しています。

 

よろしければ、参考までにそちらにも目を通して頂ければと思います。

 

FXトレード研究 | 投資関連(ニュース・コラム)

 

 

 

ちなみに、3日の東京外国為替市場・円相場
新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けてドルを売り
その後買い戻す動きが出ていることなど、
今回の件で投資家にとって神経質な状況はまだまだ続きそうです。

 

また、同じく3日には、タイの保健省が
「インフルエンザとHIV(エイズウイルス)の混合薬が症状を改善する」
発表したことも大きな話題となっていますね。

 

とはいえ、未だ、ワクチンや特効薬が開発されていない中
日本国内でも発症者が続々と出ているのが現状ですので、
トレードに注意が必要なことはもちろん、
なにより、新型コロナウイルスへの感染被害には
読者の皆様も十分にお気をつけ頂ければと思います。

 

 

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