名人の一手【検証と管理人評価】
商材概要
商材タイトル:名人の一手
販売元:株式会社インフォストック、吉村雅彦、安西よしのぶ
投資歴40年の経験から生み出されたサインツール「名人の一手」
最近はコロナウィルスの影響なのか、
あまり新商品の販売されていないのですが、
そんな中で1つ見つけた商品がありましたので、
検証していきたいと思います。
今回検証するのは、株式会社インフォストックから販売されている、
「名人の一手」という商材です。
この商材の開発者は、安西よしのぶという人物で、
提供される内容は、投資歴40年の経験から開発された
日経225の自動サインツールとなっています。
このツールを利用した147名が月収30万円以上を達成し、
個人トレーダーが殺到しているという謳い文句なのですが、
残念なのは、この実績を証明する材料が全くないということです。
そのため、全く信憑性のない数字になっています。
ちなみに、安西よしのぶ氏が公開しているプロフィールを見ると、
年齢60歳(商材販売当時)、投資歴は40年、総資産はなんと8億円とのこと。
8億円の証拠金が証券会社の口座に入っている
という写真は掲載されているのですが、
残念ながらこういった数字は加工できてしまうため、
そのまま鵜呑みにするわけにはいきません。
安西よしのぶ氏は、大阪の米問屋で、
商品先物相場に夢中だった主人から相場のイロハを教わったそうです。
平成バブル崩壊時に、
「根本的にやり方を変えなければ、この先安定して
相場で食べていくことはできない」
と悟り、1980年代からパソコンを学び、
その後開発した様々な独自理論を駆使したツールで
多くの投資家に利益をもたらしたとのこと。
しかも、開発したツールは国内外を問わず
多くの有名トレーダーにも愛用されている
と書かれています。
しかし、このような実績とキャリアがあるならば、
何らかの情報がネット上でも見つかるはずですが、情報は皆無。
むしろ、今回の商材情報しか出てきません。
有名トレーダーも愛用しているというツールも
全くどのようなものかもわかりませんし、
そもそもプロフィール情報を裏付けるものがなく、
何一つ痕跡がない状況では、正直なところ、
安西よしのぶ氏の存在すら疑いを持たざるを得ません。
まぁそんな謳い文句やプロフィールはさておき、
商材の内容の方を検証していきたいと思います。
「名人の一手」は何もかもがブラックボックス
冒頭でもお伝えしたように、
名人の一手は日経225をトレードするためのツールになります。
日経225とは、東証1部上場銘柄の中から、
代表的な225銘柄を基に計算された、
日本を代表する経済指標です。
日本の株式市場の大きな動きを把握する代表的な指標として用いられ、
その指数に対して売買(トレード)を行うことが可能です。
日経225指数のトレードは、一般的な株式投資とは違い、
銘柄選びや、各企業ごとの分析を行ったりするのに比べると、
比較的分析項目が少なくシンプルなイメージがあります。
そして、この商材では、そういった特性を、
日経225のトレードの利点を取り上げ推奨されています。
しかし個別銘柄のトレードを行う場合も、
日経225の相場情報を把握する必要性もありますし、
日経225のトレードを行う場合でも主要企業の情報を分析する必要性もあるので、
一概にシンプルと考えてよいかどうかは人それぞれかと思います。
さらに一つツッコミを入れさせてもらえば、
個別銘柄の投資に対する助言や、売買情報を発信するには、
“金融商品取引業”の認可を取得する必要があります。
それを持たないものは、個別銘柄に対する助言や情報を発信した
経済活動を行うことはできません。
何はどうあれ、名人の一手は、そんな分野へのトレードのツールとして、
AIを活用した自動売買サインツールとなっているわけですが、
そのツールの詳細は全くもって説明されておらず、
シンプルにエントリーのサインが出るものとして、
その通りに売買を行うというものとなっています。
もし、ここに書かれているように、
エントリーのサインが出るものでしたら、
先程お伝えした認可を取得していないといけませんが、
販売会社である株式会社インフォストックは
当然のようにこの認可を取得していません。
この時点でこの商品を買うのはリスクがあります。
また、細かいことをお伝えすると、
どういったロジックになっているのかはもちろん、
どのくらいの頻度でサインがでるのかも説明はされておらず、
デイトレードなのかスイングトレードなのかそういったことについても
全く解説されていません。
ただ漠然と「AIツール」と謳われているだけで、
ツールのバックテストはおろか、フォワード実績なども
一切公開はされていません。
正直これでは購入の検討材料すらもありません。
・投資歴40年
・資産8億人間が開発したAIツール
・ツールの使用者147名の月収が30万円
すべてエビデンスのない自称の情報です。
さらに不安にさせる情報として、この自動サインツールが、
エクセルで作られているといった点があります。
あくまでもサイン読み込みシステムとしてエクセルを使うもののようですが、
AIが搭載されたシステムでまさかエクセルを使うということに
本当にAIが搭載されているのかかなりの疑問が残ります。
正直、到底信じることはできませんが、
そもそもAIを開発できるほどの企業が
どれほどのの企業なのかといった辺りについても調べてみました。
株式会社インフォストックの企業情報
「名人の一手」特商法に記載された、
販売元の「株式会社インフォストック」の所在地は以下の通りです。
東京都品川区北品川5丁目7-14グローリア1108
文字からして住居用マンションと察することが出来るのですが、
実際に検査すると以下の情報が出てきます。
情報業界でこのようなパターンは珍しくはありませんが、
資産8億円を保有ような人間が関わるレベルの事務所とは思えませんよね。
安西よしのぶ氏がこの会社の社員なのか、どういった関係かは不明ですが、
このような視点からも信用性に欠けるものがあります。
もちろんこの株式会社インフォストックは
単なる販売会社なだけかも知れませんが、
安西よしのぶ氏が本当にここまでの実績があるのでしたら、
こういった販売会社は選ばないと思います。
名人の一手はリスト集めのフロント商材か
これほどまでにお粗末な内容となっている「名人の一手」ですが、
それもそのはず販売価格はなんとたったの1,000円。
少なくとも情報提供サービスとしてどれほどのものかはわかりませんが、
1,000円という価格であれば、様々な視点から
多少なりとも価値はあるのかもしれません。
実際に配信される売買情報の真価は計り知れませんが、
少なくとも商材に付随する情報や、情報販売の構造を学んだり、
その後のアクションなどの経緯を学ぶことはできます。
そういった視点では、1,000円の価値は見いだせるかもしれません。
しかし、販売者サイドの意図を考えると、
ただこの情報を販売して終わりということは考えにくく、
購入後何かしらのバックエンド商品が控えているのが容易に想像できます。
しかも情報の配信者側は、その情報で購入者が勝とうと負けようと、
損はないわけで、勝つか負けるかは1/2です。
このツールを使って購入者が負けてしまえば、
バックエンド商品を売り込む事は難しくなると思いますが、
少しでも勝てた人にバックエンド商品を売り込めば購入率は上がります。
どのような情報でも1/2の確率で勝つことになりますので、
おそらくこの「名人の一手」は、高額なバックエンド商品を売り込むための、
フロント商材であることが考えられます。
実際にネット上を検索してみると
バックエンドとして30~50万円ほどの商品が
用意されているという情報もあります。
もちろんこれは私の妄想に過ぎず、今回のツールだけでも稼げる
という可能性が0ではありませんが、正直なところはオススメできません。
もし購入したとしても、実際にトレードを行うということになれば、
投資資金がリスクにさらされることになるので、
安易にトレードを行ったりはせず、
しっかりと検証してみることをお勧めします。
引き続き、FXトレード研究会(FTK)で取り上げてほしい
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