FXトレードにおける資金管理の重要性

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FX初心者が最初に追い求めるのは勝てるトレード手法

 

パソコンさえあれば自宅で簡単に外国為替のトレードができるというのがFXの魅力です。

 

口座開設も簡単だし、国内のFX取扱会社なら金融商品取引法(金商法)に基づいて
証拠金が信託保全されているので万が一の時にも安心です。

 

 

FXの場合はトレード環境をすぐに整えられるし、口座開設の手続きも非常に簡単です。

 

そのため、トレードの知識を持ち合わせていない初心者の人が
すぐにリアル口座でトレードすることも多いようです。

 

 

こうした経験の浅いトレーダーにとってもっとも気になる点を挙げるならば、
どのようにすれば勝てるのか?という疑問だと思います。

 

そこで、成果が見込めるトレード手法を探し出すわけです。

 

 

私自身もFXを始めた頃は
負けトレードをいかに減らすかということばかりを気にしていました。

 

勝率にだけにこだわり様々なトレード手法を探し求めた記憶があるので、
こうした気持ちはとてもよくわかります。

 

 

FXの情報誌やFX関連のサイトを見ていても
「ボリンジャーバンドで勝率アップ!◯◯FX」とか、
「過去5年間負けなしの◯◯式トレード法」など
魅力的なネーミングの手法が数多く紹介されていました。

 

こうしたトレード手法の中には本当に勝てる手法もあったのかもしれませんが、
たいていは検証期間が短かかったり、特徴のある値動きをした期間に合わせて
作ったようなものが多くて使い物になりませんでした。

 

 

もちろん初心者の頃はそんなことに気づくはずもなく、
やみくもにトレードした結果、証拠金はかなり早いペースで減っていきました。

 

「勝率が高い」とか「負けない」とか煽られるものだから、
ついつい大きなロットでトレードしてしまったというのが
資金を減らしていった一因だったのは間違いありません。

 

 

さらに悪いことに負けを取り戻そうとして、
より大きなロットでエントリーするようになっていきます。

 

カジノでよく使われているマーチンゲール法
無意識のうちにやってしまっていたのですね。

 

 

しかし、残りの証拠金が少なくなっている状態での
マーチンゲール法はかなりの劇薬であったことは間違いありません。

 

私の最初の取引口座は完全にとどめを刺されてしまいました。

 

 

FX取扱会社が用意しているデモトレードを活用して事前に検証してさえいれば
このような結果にはならなかったかもしれません。

 

今思い返してみても非常に高くついた勉強代となってしまいました。

 

 

このような無茶なトレードをした結果
FXから撤退したという話は枚挙にいとまがないのですが、
メディアはなかなか警鐘を鳴らしてくれません。

 

今後も増えることはあっても減ることはないのではないでしょうか。

 

 

 

トレード手法も大事だが、結局は資金管理が徹底出来ていないと意味がない

 

FXを始めた頃は、
どうしても勝てるトレード手法を探し求めることに夢中になりがちです。

 

確かにトレード手法はFXトレードのになる部分なので、
重要性は高いのは間違いありません。

 

しかし、その前にぜひ覚えて欲しいのが資金管理の重要性です。

 

 

FX取扱会社に証拠金を預けることで、
証拠金の何倍もの金額の外国為替を売買出来ることがFXの魅力の一つとなっています。

 

少ない元手でも大きく儲けることができる可能性があるので、
投資で使える金額が限られている人にとっては大きな希望の光となっています。

 

 

しかし、ここで注意しなくてはいけないのは
最大25倍(金商業等府令の規制を受ける国内業者の場合)もの
レバレッジをかけることが可能であるという点です。

 

証拠金が少ないからといっても実際に売買している金額はかなり大きいので、
ひとたび相場が大きく動いたりすると、
証拠金以上の損失を出してしまうことが十分に有り得ます。

 

 

たとえ、勝率80%のトレード手法を採用していたとしても、
売買ロットが大きすぎた為に一回の負けでマージンコール
ロスカットになってしまう可能性があるというのは恐ろしいことですね。

 

 

特に注意が必要なのが
ストップロスをおかないトレード手法を採用してしまった場合です。

 

このような手法でトレードしていたら、
リーマンショックスイスフランショックのような
相場の急変があった場合、瞬時に証拠金を失ってしまうことになります。

 

つまり、少ない証拠金でトレード出来ることが
FXの魅力であることは間違いありませんが、
証拠金が少ない場合にはそれに見合ったトレードをする必要があるということですね。

 

 

 

口座を破産させたナンピンマーチンゲールEA

 

MT4が登場して数年後には自動売買用のプログラムであるEAの普及が進みました。

 

その頃は現在と違い、フォワードテストがあまり公開されていなかったこともあり、
EAの選択の判断材料としてはバックテストだけが頼りでした。

 

 

MT4では何千何万通りの組み合わせから
パラメーターを最適化する便利な機能があります。

 

この機能により過度に最適化されたEAのバックテストを見ると
非常に綺麗な右肩上がりの収益曲線を描きます。

 

俗に言うカーブフィッティングという状態なのですが、
バックテストの結果を見ただけではなかなか気づくことは出来ません。

 

 

カーブフィッティングされたEAは、
フォワードテストを開始した直後に調子を落とすことが多いのですが、
当時はそのようなEAがゴロゴロと出回っていたわけです。

 

その中で私が一番痛い目にあったのが
ナンピンしながらトレードサイズを増加させていくという
ナンピンマーチンゲール系のEAでした。

 

この手のEAはバックテストの結果が非常に優秀なので、
その後に訪れる悲劇になかなか気づきにくいというを持っています。

 

 

相場が一定のボラテリティを保ちながら推移している場合は、
非常に負けにくくバックテストどおりの収益曲線を描いてくれます。

 

しかし、相場がポジションと逆方向に大きく動いてしまった時の挙動は非常に危険です。

 

 

どんどんポジションサイズが大きくなるとともにマイナスが膨らんでいき、
最終的には必要証拠金を割り込んでしまいます。

 

その間見ているだけでなす術がないのがこの手のEAの恐ろしいところでもあります。

 

 

FXではそれぞれのポジションごとに勝っていくのも大切なのですが、
それ以上にトータルで勝つということが重要になってきます。

 

小さく10連勝してもその後の1敗で大きく負けていたらなかなか資産は増えていきません。

 

 

負けを小さく、勝ちを大きくするということを実践できれば、
勝率3割程度のトレード手法でもトータルで勝ててしまうということさえあるのです。

 

こう考えると資金管理の大切さがなんとなく見えてきますよね。

 

 

 

資金管理の重要性と簡単な資金管理の方法

 

FXを始めてからすぐに退場してしまう人は、
大抵の方が資金管理についてあまり重要視して考えていません。

 

たしかにトレード手法と違って学ぶ機会は少ないし、
学んでいてもまったく面白くないので当然と言えば当然のような気がします。

 

 

しかし、相場で生き残っているほとんどの人が
なんらかの形で身につけていることでもあり、
面倒くさがらずに学習していくのが勝つ為の近道になります。

 

 

資金管理の手法にはいくつも方法があります。

 

初心者の人でも比較的わかりやすいのが、
一回のトレードでの損失の割合を決め、それに応じたロットで売買するという方法です。

 

 

例えば1回のトレードでの負けを証拠金の5%と決めておけば
やみくもに大きなロットでエントリーすることが出来なくなります。

 

例えば100万円の証拠金で5%のリスクを負ってトレードした場合、
仮に5連敗したらどうなるのでしょうか。

 

 

          証拠金     損失額
初期値      1,000,000    -
1敗目      950,000    50,000
2敗目      902,500    47,500
3敗目      857,375    45,125
4敗目      814,506    42,868
5敗目      773,780    40,725

 

 

5連敗しても資金は8割近くも残っているのですね。

 

 

この方式だとロットサイズ証拠金によって変更していくので、
証拠金が減ってくればロットサイズを落とし
証拠金が増えてくればロットサイズを上げていくことになります。

 

証拠金に対するリスクの割合を控えめにしておけば
連敗しても即退場という事態は免れるわけです。

 

この方式は、1トレードあたりの損失額をベースにしているので、
証拠金だけでなくストップロスの深さも影響してくるという特徴があります。

 

 

スキャルピングのようにストップロスが浅い位置にあるトレード手法の場合は
ロット数が大きくなります。

 

逆にスイングトレードなどのストップロスが深い位置にあるような場合には
ロットサイズは小さくなります。

 

 

勝率のいいトレード手法を採用している場合はリスクを多めにとることもできますし、
逆に勝率が悪い手法の場合はリスクを控えめにすることもできます。

 

このように状況に応じて、
柔軟性の高い資金管理ができることがポイントとなっています。

 

 

 

Position Size Calculatorを使ってみよう

 

資金管理などのリスクマネジメントはトレードにおいて非常に重要なのですが、
いざ実践しようと思うと計算するのが意外と面倒で
長続きさせるのは難しいかもしれません。

 

そんな時に便利なのがポジションサイズ自動で計算してくれるツールです。

 

 

今回は海外のFX情報サイトである「babypips.com」
「Position Size Calculator」というツールを使って
ポジションサイズを計算してみましょう。

 

 

Position Size Calculator

 

 

以下の項目を入力して「Calculate」をクリックすると
ポジションサイズ自動計算してくれます。

 

Account Currency:円口座の場合は「JPY」を選択
Account Balance:口座残高を入力
Risk Percentage:許容するリスクをパーセントで入力
Stop Loss in Pips:ストップロスをpipsで入力
Currency Pair:トレードする通貨ペアを選択

 

 

例えば口座残高1,000,000円の円建て口座の場合、リスク5%
ストップロス100pipsでトレードしたいのなら以下の画像のように入力します。

 

 

ShikinkanriA

 

 

計算結果は以下の画像のように表示されます。

 

 

ShikinkanriB

 

 

非常に便利なのでぜひ活用してみてください。

 

もちろんエクセルやグーグルスプレッドシートなどの
表計算ソフトで自作してみてもいいと思います。

 

 

トレードごとにポジションサイズを見直すことで
口座残高は緩やかに変動するようになります。

 

いきなり金持ちになるということは難しくなるのですが、
いきなり破産することを防げるという安心感には変えられないのではないでしょうか。

 

こういった事前にできるリスク管理を怠ったり面倒に感じてしまう方は、
そもそもFXトレードには向いていないかもしれません。

 

 

FXトレードと真剣に向き合う覚悟がある方は、
資金管理の重要性について十分に理解を深めておく必要があるでしょう。

 

 

引き続き、FXトレード研究会(FTK)で取り上げてほしい
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