ウクライナ危機の後、通貨はどう動く?狙い目の通貨ペアは?


 

ウクライナ情勢によって通貨はどう動く?

 
こんにちは。

 

FTK管理人の君川です。

 

 

前回に引き続き、今回もウクライナ情勢による市況解説や今後の展望、
並びにファンダメンタル分析について解説したいと思います。

 

前回ではウクライナ情勢を例にとって、「リスク回避時の円買い」が
どのように発生するかについて解説しましたが、ウクライナ情勢によって
影響を受けるのは当然日本円だけでなく、その他の通貨や金融資産についても、
その金融資産の性質やウクライナ情勢との関係性によって
値動きも変わってきます。

 

今回の記事では、前回取りあげた日本円だけでなく、
そのほかの金融資産の値動きについてもより深く解説したいと思いますが、
前回の記事をご覧になっていない方は、ウクライナ情勢や
リスクオン・オフに関する基本的な部分を解説しておりますので
まずはそちらをご覧ください。

 

 

「リスク回避の円買い」はどういった時に起こる?

 

 

ウクライナ危機によって、危機の直接的な関係者であるウクライナと
ロシアの通貨に影響は出ているのはもちろん、ロシアと対立関係にある
アメリカや、ウクライナと地政学的にも距離の近いEUの通貨にも
少なからず影響
が発生しています。

 

ここからは、ウクライナ危機によって発生した相場への影響と、
ウクライナ危機における狙い目の通貨ペアといった
トレーダーに必要な考え方について解説していきます。

 

 

 

安全資産への資本移動と、地政学リスクの高いユーロ売りが顕著

 

まずは前回の記事で解説した通り、ウクライナ危機によって
ロシアに対して経済制裁や貿易制限が発生している関係で、
世界経済全体が大きな打撃を受けています。

 

そのため、米国株や高金利通貨といったリスク資産から、
安全資産へと資本を移動させる、いわゆるリスクオフ
となっています。

 

リスクオフの雰囲気により、安全資産として名高い日本円やスイスフラン、
金などの金融資産は、他の金融資産に対して価格が上昇しているので、
リスクオフの段階ではこれらの安全資産が買いの場合は狙い目でしょう。

 

 

また、今回のウクライナ危機のような戦争や武力紛争といった場面では、
国際的に流動性と信用性の高い米ドルをリスク回避として投資家が購入する
「有事のドル買い」が発生する傾向にあります。

 

事実米ドルはウクライナ危機との関係性が諸国と比べて高い中でも
上昇傾向にありますので、今後の価格上昇を見越しての
米ドル購入も選択肢の一つでしょう。

 

 

 

 

こちらの画像はウクライナ侵攻後のポンドドルのチャートの画像ですが、
侵攻後はドルに対してポンドの価格が大きく下落していることから
ドルの強さが確認できると思います。

 

逆に先程お伝えさせていただいたように
ウクライナやロシアからの距離の近い
ユーロやポンドなどが売られる傾向にありました。

 

 

そして、ロシアと西側諸国間の貿易制限や経済制裁による商品供給減、
またウクライナ紛争によって商品運搬コストが上昇したことによって
商品先物価格も大きく上昇しています。

 

ウクライナとロシアは世界有数の小麦生産国であり、
またロシアは世界有数の天然ガス・原油の産出国であることから、
小麦先物、天然ガス・原油の先物価格が、ウクライナ侵攻以降
大きく上昇
しています。

 

 

 

 

反対に、今回のウクライナ危機によって金融資産としての価値が
下落しているものも少なからずあります。

 

1つ目は先ほど取り上げた様に、株式や高金利通貨などのリスク資産は、
投資家が今回のウクライナ危機による経済的な影響を考慮して、
リスク資産から安全資産に資産を振り返ることによって
価格が下落傾向にあります。

 

 

2つ目はウクライナやロシアと地理的にも政治的にも距離が近く、
有事の際には軍事的にも直接関係する可能性のあるEUの通貨である
ユーロです。

 

地政学と経済は密接な関係にあり、当然ヨーロッパが
戦争に巻き込まれた場合は経済にも影響が発生するため、
ユーロの価格も下落することが予見されます。

 

また、ヨーロッパは経済を支える原油や天然ガスなどの資源の多くを、
地理的に近いロシアから輸入していることもあり、今回の経済制裁で
ロシアからの資源輸入が大きく減少して資源価格高騰の煽りを受けて、
既に経済的に大きな影響を受けています。

 

これにより、EUの通貨であるユーロも、
ウクライナとロシアの通貨に次いで
最も相場に影響が発生していると言えるでしょう。

 

 

 

日々ニュースを確認して柔軟な対応を

 

ウクライナ侵攻により世界経済に影響が発生すると見越しての
リスクオフ気味の相場となっていることにより、
まずはリスク資産の価格の下落と安全資産の価格の上昇
全般的に発生しています。

 

次に、ウクライナ侵攻の当事者であるロシアとウクライナに関係のある
小麦や原油などの商品先物価格が、侵攻による供給減によって
大きく上昇
しています。

 

そして、地政学的に距離が近く政治・経済的に影響の受けやすい
EUの通貨であるユーロの価格が大きく減少しています。

 

ウクライナ侵攻は3/20の時点では停戦の兆しが見えませんが、
仮に停戦協定が結ばれたとしても、西側諸国とロシアの関係性が
侵攻前まで回復し、作物の供給や経済の交流が元通りになるには
相当な時間を要するでしょう。

 

経済制裁も簡単には解かれないと予想されます。

 

以上の理由により、ウクライナ侵攻後しばらくは、
上記の金融資産の相場のトレンドは継続されると思われますので、
これからエントリーを検討される方は、基本的には
上記のファンダメンタルと相場の方向性を考慮した
順張りのエントリーをお勧め
します。

 

 

ただし、ウクライナ侵攻が停戦したり、ロシアと西側諸国の関係性が
回復の兆しを見せた場合は、今回解説した相場のトレンドが終了し
反対方向のトレンドが発生することが予想できます。

 

具体的には、金融市場全体がリスクオンの雰囲気となり、
安全資産から再びリスク資産に資本が移動して、
株式や社債などのリスク資産の価格が再び上昇することが
予想できます。

 

また、ウクライナ侵攻によって影響を受けていた商品先物の価格も
情勢が落ち着き次第、価格の上昇は下落し、
またユーロの価格も回復することが見込まれるでしょう。

 

ウクライナ情勢が落ち着いた場合は、以上のように現在の相場の方向性とは
逆方向に価格が動くことが予想されますので、頃合いを見て
柔軟にエントリー方向を変更することが求められるでしょう。

 

 

ここまで、ウクライナ情勢によって通貨がどの様に動くか?
そして、ウクライナ危機終了後にどのようなエントリーが望ましいか
ということを解説してきましたが、

 

ファンダメンタルはあくまで中・長期的な相場の方向性を予測するための
分析材料ですので、短期的なエントリーや注文価格の具体的な決定は
テクニカル分析と組み合わせた方が良い
でしょう。

 

そして、ファンダメンタル材料は日々発生して
相場に随時影響を与えるので、相場に影響を与える可能性のある
ニュースをこまめにチェックして柔軟に対応することが
特に重要となってきます。

 

 

 

 

以上は原油先物価格のチャートの画像ですが、ウクライナ侵攻以降は
原油の供給制限によって原油先物価格は大きく上昇したものの
その後先物価格の上昇の過熱感の強まりやUAEの増産支持の表明といった
ことで、天井をつけたのち大きく下落しています。

 

金融市場に影響を与える可能性のあるファンダメンタル材料を
日々確認し、またテクニカル分析を用いて適切かつ柔軟にエントリーと
決済を行うことがトレードで損失を生まないためには必要不可欠です。

 

 

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コメント一覧
  • ユーザー

    こいさん

    そのインジケーターはどうやったら見つけられますか?
    検索しても見つけられなかったのですが、このコメントで気になりました。

    匿名さん
  • ユーザー

    お世話になります。Twitterでも  ①あぶさん「天と地のインジケーター」
    ②兼業トレーダー空 「あじなっち」(4・3に発売予定?) 
    既にでている 「七色空」」
     って どうなんでしようか。
    検証を楽しみにしています。

    こいさん
  • ユーザー

    リアルタイムの市況解説みたいなものも今後もやってほしいです!

    匿名さん
  • ユーザー

    参考になりました!
    こういうレビュー以外の内容も書いてください。

    匿名さん

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