米大統領選に決着!トランプショックでEAに明暗

米大統領選に決着!トランプショックでEAに明暗

 

米国の大統領選挙は共和党候補のドナルド・トランプ氏がヒラリー・クリントン氏に勝利

 

事前の予想ではクリントン氏がやや優勢と思われていた米国大統領選ですが、
蓋を開けたらトランプ氏が大差をつけて勝利するという衝撃的な結果となりました。

 

アメリカ国民の中に溜まっていた
不満を代弁してくれるトランプ氏に共感を覚える支持者たちの中には、
表立って彼の支持を表明する人が少なかったのでしょうか、
予想以上に隠れトランプ票を獲得することができたのが大きかったようですね。

 

 

「イギリスの欧州連合離脱是非を問う国民投票」の例を見るまでもなく、
得票数が多い方が勝利するというのが選挙である以上、
国民の多数を占める大衆の動き如何によって結果が大きく変わってくるのは
ある意味仕方のないことです。

 

しかし「まさかトランプ氏が当選するとは」
と思っていたのはおそらく私以外にも大勢いたのではないでしょうか。

 

優れた実業家ではあるが政治経験のないトランプ氏に、
今後のアメリカの国政のかじ取りを任せてしまうという不安以上に、
現状に対する不満が多かったことが
浮き彫りになった選挙結果と言えるのではないでしょうか。

 

 

選挙の開票速報はテレビやインターネットなどの媒体で
リアルタイム配信されていたため、
トランプ氏優勢の状況が鮮明になるとマーケットは激しく反応しました。

 

 

 

東京の為替や株式市場は大混乱

 

トランプ氏優勢の情報は全世界にリアルタイムで伝わっていったため、
東京株式市場で日経平均が大幅に下落するという事態に陥りました。

 

日経平均の下げ幅は一時1,000円をオーバーし、
取引時間中としては今年の8月4日以来
3カ月ぶりとなる安値を付けることとなります。

 

東証1部に上場している銘柄の
実に97%が値下がりするという全面安の状態からも、
投資家たちのリスク回避への動きが
浮き彫りになったということがわかります。

 

日経平均ボラティリティー・インデックス(日経VI)
一気に27.65%へ上昇していることからも、
先行き不安な心理状態からリスクオフへ向かう姿勢が見て取れますね。

 

 

混乱は株式市場だけにはおさまらず、
為替市場でも大幅にドルが売られました。

 

特に対円に対する下落幅は大きく、
一時101円台前半にまで下げ幅を拡大することとなります。

 

 

その後ドル円は、V字回復により値を元に戻しましたが、
トランプ氏の政策や発言次第では、再び円高に向かう可能性もあり
予断を許さない状況がしばらく続くのでないでしょうか。

 

 

 

為替相場の乱高下に振り回されるトレーダー

 

今回の選挙での激しい相場の動き
振り回されてしまったトレーダーは相当数いると思われます。

 

SNSを見ていると押し目買いを狙って入れていた指値が刺ささり、
そのまま一気にストップロスまで急落してしまった
という人をかなり見かけました。

 

ドル円は月曜日に窓を開けていたので、
窓埋めを狙って指値を仕掛けた人の気持ちはなんとなくわかりますけどね。

 

 

逆に下に行くと思って
全力でショートポジションを持ってしまったという人もいたようです。

 

重要経済指標の発表の時に陥りやすい負け方で、
私もFXを始めたばかりの頃は何度も経験しています。

 

今回は一方的にだらだらとした戻り方をしてしまったこともあり、
損切りをするタイミングが非常に難しい状況だったのではないかと思います。

 

 

今回のような「行って来い」の相場には本当に泣かされてしまいますよね。

 

 

 

トランプ相場に振り回されたのはトレーダーだけではない

 

トランプ氏の優勢の状況により
痛い目を見てしまったのはトレーダーだけではありません。

 

事前の予想などに全く興味を示さずに
クールな状態で相場に臨んでいたはずのEAですら、
今回の急激な値動きに巻き込まれてしまったのです。

 

 

念のため説明しておきますが、
EAというはMT4というトレード用のソフト上で動かすことのできる
自動売買プログラムのことで、
個人のレベルでも簡単に自動売買を始められるのが特徴です。

 

 

ほとんどのEAでは売買ロジックを構築するために
プログラム内でテクニカル分析を使用しています。

 

例えばビッグトレンドを狙うようなEAの場合だと
移動平均線をメインにロジックを組み立てていきますし、
逆張りスキャルピングの場合ならRSIやストキャスティクスなどの
オシレーター系のインディケータを使用することになります。

 

 

こうしたテクニカル分析は計算するために
一定期間の過去の価格データを使用しています。

 

簡単に言ってしまうと過去の値動きによって数値を算出し、
チャート上に描画しているわけですね。

 

 

過去の値動きは今後の値動きの予測に役立つことが多いので、
こうしたテクニカル分析がロジックを組み立てるための
有効な手段であることは間違いありません。

 

しかし今回のように直近で激しく価格が変動した場合には
すぐに反応しないという欠点もあるのです。

 

 

こうした欠点は以下のような負けトレードの大きな要因になることが多いのです。

 

移動平均線が上昇トレンドを示していたためロングポジションでエントリー

相場が急落したが移動平均線は引き続き上昇トレンドを示している

ストップロスにかかる

 

 

また、RSIやストキャスティクスなどの
オシレーター系のテクニカル分析を使用した逆張りEAでは、
売られ過ぎ、買われ過ぎのレベルを超えた場合に売買します。

 

例えばRSIが20を下回ったらロングするというロジックの場合、
通常の相場なら機能するケースが多いのですが、
一方的に価格が下落するような相場では戻りがないので全く勝つことがきません。

 

 

RSIが売られ過ぎのゾーンに入ったという理由でロングエントリーしたEAは、
今回のトランプ相場ではかなり苦戦したはずです。

 

下落している相場にもかかわらず、
ロングエントリーをあきらめようとしないのですから当然ですよね。

 

 

 

「RSIBandsEA」もドローダウン

 

以前このサイトでも紹介したことのある「RSIBandsEA」
今回のトランプ相場で被害を受けてしまったEAの一つです。

 

このEAはストップロスを持たないタイプのEAなので、
たいていの荒れ相場では何事もなかったかのように振る舞うことができます。

 

しかし、今回の相場では内部ロジックにより
自らポジションをクローズしてしまったようですね。

 

 

9月からコツコツと蓄えてきた利益を一気に吐き出してしまう形になりましたが、
実はストップロスを置いていないので
表面的にはこの程度の損失で収まっているのです。

 

ここだけの話ですが、一時的な含み損はこれ以上になっているはずです。

 

重要なイベントの時に使用するのには勇気が必要な、ある意味恐ろしいEAですね。

 

 

しかしこのEAは、1分足チャートを使用するので
反応の速さという点だけを考えれば他のEAよりも
荒れ相場に強いという側面を持っています。

 

内部ロジックによる損切りは他のEAよりも反応が速く優れているので、
開発者さんはストップロスを置かないという選択をしているのでしょう。

 

とにもかくにも資金管理を徹底することが出来ない人には
使いこなすことは難しいEAと言ってもいいでしょう。

 

 

「RSIBandsEA」はこの相場の動きにいいように振り回されてしまったわけですが、
逆に下落時と上昇時の両方とも勝っている
「マネーエンジン (Break) 0.98247 EURJPY(H1)std」という
非常に長い名前のEAもあります。

 

このEAの場合は9日の早朝にエントリーしたショートポジションを
テイクプロフィットにヒットさせ、
同日の夕方にエントリーしたロングポジションも
見事にテイクプロヒットにヒットさせるという離れ業を演じています。

 

こうした相場ではロングとショートを両方とも負けてしまう
いわゆる往復ビンタという状況に陥ることが多いので、
往復で買ってしまうというEAは実に貴重な存在ですね。

 

 

どれだけ素晴らしいEAなのか気になったので
過去のトレードをチェックしてみたのですが、
一年以上の低迷期を経て今年の9月あたりから
ようやく調子の出てきたEAだということがわかりました。

 

結果だけを見ると積極的に使用するか躊躇うところではありますね。

 

 

しかし、このEAが採用しているブレイクアウト戦略
こうした相場に有効だという事がわかったので、
今後のEA選択の際の参考にするといいかもしれません。

 

 

 

荒相場に強い「緊急発動FX USDJPY」はどうだったか?

 

重要指標時の急激な値動きを捉えてエントリーする変わり種EAである
「緊急発動FX USDJPY」はこのトランプ相場をどのように過ごしていたのでしょうか?

 

どうやら彼はしっかりと仕事をしていたようです。

 

11/09 05:36
ロング:102.277
11/9 18:20
決済(TP):104.768

 

ポジションを見ると101円台前半にある
非常に強力なサポート帯に跳ね返されている最中でのエントリーだったようです。

 

このEAは重要経済指標発表時の初動を捉えることが多かったので、
こうした形でエントリーするというのはちょっと意外でした。

 

このEAがこの場所でエントリーを発動させたことで、
ドル円の101円台のサポートゾーンが非常に強力だというのが伝わってきますね。

 

 

今後ドル円が下落する際に最初に突破しなければならない壁として、
トレーダーの意識の中に深く刻み込まれたのは間違いないことでしょう。

 

 

どっしりと構える「ストラテジーキング2」

 

「ストラテジーキング2」
4時間足ということとフィルターが強力なこともあって
トランプ相場ではノーエントリーを貫き通しました。

 

元々トレードが少ないEAなので、
もしこんな相場に捕まっているようだったら
ダメEAのレッテルを張られてしまうところだったでしょう。

 

たとえ亀のようにノロノロと利益を上げていくEAだとしても、
ドローダウンが少なければ大きな売買ロットでトレードすることが出来ます。

 

まさにこのEAが目指すべき結果となったわけで
販売者さんは今頃ニヤリと笑っていることでしょう。

 

 

相場のノイズにかからないために
時には大きな時間枠でのトレードも必要になってきます。

 

しかし、人間というのは常にポジションを持っていたいという
欲求を抑えきれない弱い生き物なのです。

 

そうしたポジポジ病を抱えているトレーダーにとって、
このEAのトレードは良き処方箋になるかもしれないですね。

 

 

 

性格の違うEAでポートフォリオを組むことも有効

 

今回のような相場を乗り切るEAというのは
探していてもなかなか見つかるものではありません。

 

荒れ相場には強くてもほかの相場に弱いEAや、
穏やかな相場だったら負け知らずというEAはあるのですが、
両方を兼ね備えているEAを探し出すというのは現実的ではないかもしれないですね。

 

 

そこで行きつくのは、性格の違うEAを組み合わせて
ポートフォリオを作るということになるでしょう。

 

荒れ相場に強いブレイクアウトEAと
穏やかな相場に強いスキャルピングEAを組み合わせたり、
ボラティリティー検知ロジックを実装したEAと
トレンド系のEAを組み合わせたりと様々なパターンが考えられます。

 

組み合わせ次第では相乗効果でドローダウンを大幅に減らすことできるでしょう。

 

 

EAを購入する際には同じようなロジックのものばかりに目を向けずに、
性格の異なるロジックのものにも目を向けるようにすることが大切です。

 

EAには人それぞれ好みがあるので
どうしても似たようなものが集まってしまう傾向があるのですが、
常にポートフォリオを考えてEA選びをすることで
新しい世界が見えてくるかもしれません。

 

 

引き続き、FXトレード研究会(FTK)で取り上げてほしい
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