MT4を使ったFXのストラテジー (ロウソク足編)

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1. MT4はテクニカル分析がはかどるチャートソフト

 

EAを使用した自動売買にばかり目が行きがちなMT4ですが、
テクニカル分析をベースにした
裁量トレード用ツールとしての実力の高さは折り紙付きです。

 

MT4が登場したばかりの頃はEAも今ほど充実していたわけではなく、
そもそも国内ではEAを使って
自動売買をすることの出来るブローカー自体が存在していませんでした。

 

当時は海外のブローカーからMT4をダウンロードしてデモ口座を開設、
MT4のチャートでテクニカル分析をした結果を元に
国内のブローカーで売買するという使い方が主流でした。

 

 

最近では優秀なEAも徐々に増えつつありますし、
MT4で自動売買可能なブローカーが国内にも増えてきました。

 

MT4をテクニカル分析のためだけに利用している人の割合は
かなり減ってきているのではないでしょうか。

 

 

しかし、裁量トレード派にとって無料で使えて動作が軽いうえに
高機能という3拍子揃ったMT4は
いまだにテクニカル分析ツールとして主流となっているのは間違いありません。

 

 

 

:2. テクニカル分析の基本はロウソク足チャートを表示する

 

MT4で新規にチャートを開くと最初に表示されるのはバーチャートです。

 

これはカギ型の形をしており始値と終値が
水平バーで表示され実体部分が垂直バーで表示されます。

 

バーチャートによって読み取れる情報はロウソク足とほぼ同じなのですが、
陽線、陰線を区別しないので相場の方向性がわかりにくいというデメリットがあります。

 

 

一方、ロウソク足に比べるとシンプルな表示なので、
インディケーターが見やすいというメリットもあるので
目的に応じて使い分ける必要があります。

 

デフォルトの状態だとバーチャート同士の間隔が狭すぎて
画像のように垂直バーしか表示されません。

 

 

20160509A

 

 

そこで間隔を広げるために
MT4のツールバーのルーペ(+)が描かれたボタンをクリックしましょう。

 

バーチャートとして表示されたと思います。

 

 

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ロウソク足チャートを表示したい場合にはツールバーの
ロウソク足ボタンをクリックすることで簡単に切り替えることが可能です。

 

 

 

:3. ロウソク足チャートにはいろいろな情報が詰まっている

 

ロウソク足チャートは、古くから日本の相場師たちに親しまれてきた
伝統のあるチャートです。

 

始値(はじめね)、高値(たかね)、安値(やすね)、終値(おわりね)
4本値を使い価格の動きを一本の足にあらわしており、
その形がロウソクに似ていることからロウソク足と呼ばれています。

 

一本のロウソク足から値動きの様々な情報を読み取ることが出来る優れものです。

 

また複数のロウソク足が作り出すパターンは、
私たちに更に詳細な情報を与えてくれます。

 

 

 

:4. 日足のロウソク足チャートを見てみよう

 

日足チャートではロウソク足1本が1日分の値動きを表しています。

 

ロウソク足1本ずつに一日の値動きが織り込まれているので
トレードする時の基本になるチャートと言ってもいいでしょう。

 

ロウソク足では始値から終値の部分を胴体と呼び、
胴体の上下に伸びている線はヒゲと呼ばれています。

 

終値が始値より高い場合、すなわちその日の相場が上昇して終了した場合は
陽線と呼ばれ胴体が白く塗られた白いロウソク足で表示されます。

 

 

逆に終値が始値よりも低く下落して終了した場合は
陰線と呼ばれる黒いロウソク足になります。

 

MT4では日足以外にも1分足、5分足、15分足、30分足、
1時間足、4時間足、週足、月足
のチャートが表示できます。

 

 

どのチャートを使うかはトレードスタイルによって変わってきますが、
現在のトレンドの状況を確認する意味でも日足チャートは
常にチェックしておいたほうがいいかもしれません。

 

 

 

:5. 基本的なロウソク足パターン

 

①陽の丸坊主

 

陽の丸坊主とは上ヒゲも下ヒゲもない胴体のみのロウソク足(陽線)のことです。

 

(始値)=(高値)、(終値)=(高値)なので
オープンからクローズまで一貫して上昇している状況で、
相場は買い方優勢になっています。

 

上昇局面では高い確率で出現し、その後は価格が上がりやすくなります。

 

 

 

②陰の丸坊主

 

陰の丸坊主とは上ヒゲも下ヒゲもない胴体のみのロウソク足(陰線)のことです。

 

(始値)=(高値)、(終値)=(安値)なので
オープンからクローズまで一貫して下落している状況で、
相場は売り方優勢になっています。

 

下落局面では高い確率で出現し、その後は価格が下がりやすくなります。

 

 

 

③陽のカラカサ

 

陽のカラカサとは、上ヒゲが無く下ヒゲが長い陽線のことです。

 

安値圏で出ると反発、高値圏で出ると下落するケースが多くなります。

 

 

 

④陰のカラカサ

 

陰のカラカサとは、上ヒゲが無く下ヒゲが長い陰線のことです。

 

安値圏で出ると反発、高値圏で出ると下落するケースが多くなります。

 

 

ロウソク足1本で1日の動きを分析する手法はロウソク足が
どのように出来ているのかを考えると納得できる部分が多いですね。

 

 

 

:6. 前日との価格のギャップ「窓」を利用したトレード

 

窓とは取引時間外に為替相場に大きな影響を与えるニュースなどが出たときに、
前日の終値と当日の始値の間に価格差によるギャップが生じる現象のことをいいます。

 

週末に重大なニュースが発表された場合は週明けに窓が開いて始まることが多く、
ニュースのインパクトが大きければ大きいほど大きな窓を開くことになります。

 

 

トレーダーは重大ニュースに敏感に反応するので、
往々にして行き過ぎた行動を起こすことも少なくありません。

 

トレーダーたちのパニック的な行動は、たとえオシレーターが買われすぎ
売られすぎを示唆していてもパニックが収まるまで続きます。

 

そして相場が冷静さを取り戻した時に
価格は本来の水準にまで戻っていくことが多いのです。

 

 

 

よく話題になる「窓埋め」によるトレード手法は、
トレーダーのこうした心理をうまく利用したトレード手法です。

 

窓が開いた場合はその後の価格の推移は次の3つのパターンに大別することが出来ます。

 

1.完全に窓を埋めるパターン

 

2.いったんは窓を埋めにいくものの完全には埋まらずに窓が開いた方向に向かうパターン

 

3.窓を開けたまま価格が推移していくパターン

 

 

トレーダーは常に窓を意識しているので、
小さな窓の場合はいったん窓を埋めに行く行動をとることが多いようです。

 

この3つのパターンのどれになるのかは
ニュースのインパクトの大きさやセンチメントに依存するので、
上手に見極めていかないと痛い目にあうこともあります。

 

長い目で見ればいずれ埋めることが多いのも事実ですが、
埋めるまで証拠金が持たないケースも考えられます。

 

窓が開いたからといって安易にポジションを持つのは
危険だということは心にとめておきましょう。

 

 

 

:7. ロウソク足単体ではなくインディケーターと組み合わせてみる

 

ロウソク足は重要なシグナルを発してくれることが多いのですが、
売買シグナルとして単体で使った場合にはどうしても精度の面で不安が残ります。

 

MT4にはテクニカル分析が豊富に用意されているので
ロウソク足パターンとうまく組み合わせることで騙しが減らせる可能性があります。

 

 

例えば最もポピュラーなテクニカル分析である移動平均線の場合は
フィルターとして利用することができそうです。

 

移動平均線は過去の価格を平均化したものでトレンドを判定するためには最適です。

 

移動平均線が示すトレンドの方向への押しや戻りを狙うためのトリガーとして
ロウソク足を活用することができるのではないでしょうか。

 

 

またオシレーターとの組み合わせることで底値圏
天井圏でのシグナルの信頼度をより高めることも出来ます。

 

ロウソク足が反落を示唆した時にオシレーターが買われすぎの状態であれば、
そのシグナルはより信頼性の高いものと判断できると思います。

 

 

 

:8. 相場の行き過ぎを利用したノータッチデイ戦略

 

ノータッチデイは移動平均線とロウソク足の位置関係から売り
買いのタイミングを計るトレード手法で私自身も気に入っていてよく利用しています。

 

買われすぎ、売られすぎなどを判断するのにはRSIやストキャスティクスなどの
オシレーター系のテクニカル指標を利用するのが一般的ですが、
この手法では移動平均線とロウソク足の位置関係で判断します。

 

 

セットアップは以下のとおりです。

 

1.まずMT4で日足チャートを表示してみてください。

 

2.移動平均線を表示します。パラメーターで「期間」を3に設定します。

 

 

ロウソク足と期間3の移動平均線だけの
シンプルなチャートが表示されていればセットアップ完了です。

 

 

注目して欲しいのはロウソク足と移動平均線の位置関係です。

 

移動平均線は期間を3に設定しているので
過去3日間の価格を平均化したラインが描画されています。

 

期間が短いことで価格に対する追従性が非常に高くなっているので、
ほとんどのロウソク足と移動平均線は重なっています。

 

 

しかし、よく見ると移動平均線と重ならずに離れているロウソク足も存在しています。

 

ノータッチデイではこのロウソク足が重要になります。

 

短期の移動平均線から乖離したロウソク足は相場が行き過ぎた状況の時に出現するので、
翌日には戻る方向に動くことが多いのです。

 

 

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ノータッチデイの戦略としては、
前日のロウソク足が移動平均線に重なっていない場合は逆張りエントリーします。

 

ストップロスは前々日、前日の高値、安値を参考に設定しておきましょう。

 

 

ノータッチのロウソク足はなかなか出現しないので、
トレードチャンスを増やしたいのなら複数通貨を監視しておく必要があります。

 

朝一回チェックするだけでいいので
時間的にも体力的にも負担の少ないトレード手法ですね。

 

 

本日、取り上げさせていただいたテーマは少しは参考になりましたでしょうか?

 

 

引き続き、FXトレード研究会(FTK)で取り上げてほしい
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